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全負荷型と特定負荷型の選び方|停電時バックアップ範囲と出力で判定

蓄電池の全負荷型と特定負荷型では、停電時に使える電気の範囲が大きく違います。全負荷型は家全体(200V機器・エアコン・IHを含む)をカバーし、特定負荷型は事前指定した回路(リビング・冷蔵庫など)のみカバーします。価格は以前まで全負荷型が20〜40万円ほど高めとされてきましたが、同容量帯の主力モデルでは差が縮小しており、価格よりも家庭の電化状況・停電時の優先機器でタイプを選ぶのが現実的です。出力(kW)の方が停電時の使い勝手に直結するため、全負荷型を選ぶ場合は出力3kW以上、オール電化なら5kW以上を目安に検討しましょう。

「全負荷型と特定負荷型のどちらにすべきか」は蓄電池選びでもっとも迷うポイントの一つです。両者は単に「カバー範囲が広いか狭いか」だけでなく、必要な出力(kW)・対応機器・分電盤工事・運用想定まで違います。本ページでは2026年6月確認時点の主要メーカー主力モデル価格を引きながら、両者の違い・家電別の電力消費・出力別シナリオ・家庭プロフィール別の判定・主要メーカー全負荷モデルの特徴・マンション特例の手順まで一括で整理します。

全負荷型と特定負荷型のバックアップ範囲

違いの本質は「停電時にどこまでの回路に電気を流せるか」です。家のどの部屋・どの機器が使えるかをイメージで把握しておきましょう。

この表は全負荷型と特定負荷型の主要な違いを6項目で比較したものです。
項目 全負荷型 特定負荷型
停電時に使える範囲 家全体(コンセント・エアコン・IH・エコキュート) 事前指定した2〜3回路のみ(冷蔵庫・照明・1部屋程度)
200V機器対応 対応(エアコン・IH・エコキュートも稼働可) 非対応(100V回路のみ)
推奨される出力 3kW以上(オール電化は5kW以上) 2kW程度で十分
分電盤工事 主分電盤に接続。追加工事は比較的少ない 特定回路を取り出す工事が必要(5〜10万円程度の追加費用が出るケースあり)
同容量帯の価格 9〜10kWhで150〜185万円(主要メーカー主力モデル) 4〜6kWhの小容量単機能モデルが中心(ニチコン 単機能蓄電システム 4.1kWh・パナソニック 創蓄連携S+ 5.6kWh 等)
主流メーカー 長州産業(CIC)・シャープ・オムロン・ニチコン・パナソニック・長府工産・Qセルズ ニチコン 単機能蓄電システム(小容量)・パナソニック 創蓄連携S+・小容量モデル中心

同容量帯の主力モデル価格を引いて検証

「全負荷型は20〜40万円高い」というのは以前の通説で、2026年6月確認時点の主要メーカー主力モデルで同容量帯(9〜11kWh)を並べると、全負荷型のほうが kWh単価で安いケースもあります。容量・出力・保証年数の差を踏まえて検討するのが現実的です。

この表は9〜11kWh帯の主要メーカー主力モデルを負荷種別で並べたものです。価格・kWh単価は2026年6月確認時点の市場相場(工事費込み目安)です。
メーカー・機種 負荷 容量 出力 価格目安 kWh単価
長州産業(CIC) Smart PV Multi 全負荷 9.8kWh 5.5kW 150万円 15.3万円
オムロン マルチ蓄電プラットフォーム 全負荷 9.8kWh 4.0kW 160万円 16.3万円
Qセルズ Q.READY 全負荷 9.7kWh 5.9kW 170万円 17.5万円
パナソニック 創蓄連携システムT 全負荷 9.7kWh 4.0kW 180万円 18.6万円
ニチコン 単機能蓄電システム 全負荷 11.1kWh 3.0kW 180万円 16.2万円
シャープ クラウド蓄電池 全負荷 9.5kWh 4.2kW 185万円 19.5万円
京セラ Enerezza Plus 全負荷 11.0kWh 4.0kW 190万円 17.3万円
エリーパワー POWER iE5 GRID II 全負荷 12.9kWh 5.5kW 230万円 17.8万円

この表のとおり、主要メーカーの9〜13kWh帯の主力モデルは現在ほぼ全負荷型に揃っており、kWh単価は 15.3〜19.5万円のレンジに収まります。かつて主流だった特定負荷型は4〜6kWhの小容量単機能モデルが中心となり、9kWh以上の容量帯では全負荷型が標準です。「全負荷型は割高」という固定観念は薄れており、長州産業やオムロンの全負荷型は kWh単価で15〜16万円台と低い水準です。現状の主力モデルでは容量・出力・保証年数で選ぶのが現実的です。

出力(kW)が停電時の使い勝手を決める

蓄電池には容量(kWh)とは別に出力(kW)という重要な仕様があり、出力を超える同時使用はできません。容量が大きくても出力が小さければ、停電時に複数機器を同時に動かせない点に注意しましょう。家電別の消費電力と組み合わせて必要出力を見積もります。

家電別の消費電力目安(停電時に使いたい機器のW数)

停電時の必要出力を把握するには、各家電の消費電力(W)を足し算します。代表的な家庭用機器のW数目安です。

この表は家電別の消費電力目安(W)と停電時の必須度を整理したものです。
機器 消費電力目安 電圧 停電時の必須度
冷蔵庫(500L級) 100〜250W(運転時) 100V 最優先(食料保存・夏場は数時間で温度上昇)
LED照明(1部屋・5灯) 30〜50W 100V 高い(夜間の生活動線確保)
スマホ・モバイル機器充電 5〜20W 100V 高い(情報収集・連絡手段)
テレビ(液晶42型) 100〜150W 100V 中(情報収集)
エアコン(6畳・冷房) 500〜800W(起動時1,000W超) 100V/200V 中〜高(夏・冬の熱中症・低体温症対策)
エアコン(14畳・冷房) 800〜1,500W 200V 中〜高(リビング用)
IH調理器 1,400〜2,800W 200V 中(カセットコンロで代替可)
電子レンジ 1,000〜1,500W 100V
ドライヤー 800〜1,200W 100V 低(短時間使用なら可)
エコキュート(沸き上げ) 1,000〜1,500W 200V 中(給湯・暖房に必要)
洗濯機 200〜500W(脱水時はピーク) 100V

出力別シナリオ|どこまで同時に使えるか

家電のW数を踏まえて、蓄電池の出力(kW)別に同時使用できる機器の目安を整理します。

この表は出力(kW)別に同時使用できる機器の目安を整理したものです。
出力 同時使用できる機器の目安 該当する主力モデル例
2kW未満 冷蔵庫+照明+スマホ充電+テレビ。エアコン1台でほぼ上限。IH・電子レンジは単独使用が前提。 ニチコン 単機能蓄電システム 4.1kWh(2.0kW)/各社の単機能小容量モデル
2〜3kW 冷蔵庫+照明+エアコン1台+テレビ+スマホ充電が並行可能。電子レンジは他機器を一旦切って使用。 京セラ Enerezza Plus 5.5kWh(2.5kW)/長府工産 Lib Tower 7.4kWh(3.0kW)
3〜5kW エアコン2台同時稼働可。電子レンジ・ドライヤーも問題なく使用できます。IH調理器も使えます。 オムロン マルチ蓄電プラットフォーム 9.8kWh(4.0kW)/パナソニック 創蓄連携システムT 9.7kWh(4.0kW)/シャープ クラウド蓄電池 9.5kWh(4.2kW)
5kW以上 家中の電気を平常時とほぼ同じ感覚で使用可能。オール電化住宅の安心ライン。エアコン3台+IH+電子レンジの同時使用にも対応。 長州産業(CIC) Smart PV Multi 9.8kWh(5.5kW)/シャープ クラウド蓄電池 13.0kWh(5.5kW)/長府工産 Lib Tower Plus 16.4kWh(5.9kW)

「全負荷型」と表記されていても出力2kW程度の機種では、停電時にエアコン2台と電子レンジを同時稼働させるのは難しいケースがあります。全負荷型を選ぶときは出力3kW以上、オール電化なら出力5kW以上を1つの目安にすると、停電時に普段通りの使い勝手を維持できます。

全負荷型を選ぶべき家庭・特定負荷型で十分な家庭

どちらが向いているかは、停電時にどこまでの電気を確保したいかで決まります。代表的な家庭プロフィール別の目安を整理します。

この表は家庭プロフィール別におすすめの蓄電池タイプを整理したものです。
家庭プロフィール 推奨タイプ 選定理由
オール電化住宅 全負荷型・出力5kW以上 IH・エコキュート・床暖房が200V機器のため、特定負荷型では停電時に機能しない
大家族(4人以上) 全負荷型・出力3kW以上 エアコン複数台・洗濯機・冷蔵庫の同時稼働が必要
高齢者・乳幼児・在宅医療がある 全負荷型・出力3kW以上 夏・冬の温度管理が健康に直結。電動医療機器・暖房・冷房の確保が優先
長期停電(2日以上)に備えたい 全負荷型と太陽光発電のセット 蓄電池のみでは1日でほぼ放電。太陽光で日中充電できればエアコン稼働も継続可
1〜2人暮らし・マンション 特定負荷型 リビング+冷蔵庫+照明があれば数日は乗り切れる。設置スペース・契約容量の制約に適合
初期費用を最重視 特定負荷型・容量5kWh前後 5kWh前後のコンパクトモデルなら100〜130万円程度から検討可
太陽光発電あり・夜間電力活用が主目的 特定負荷型でも対応可 停電対策は副次的な位置づけのため、夜間放電容量を重視して特定負荷型でも十分

全負荷型・出力3kW以上の主力モデル一覧

全負荷型かつ出力3kW以上の主力モデルを2026年6月確認時点のデータから抽出しました。停電時に家中の主要機器を維持しやすい候補です。

全負荷型かつ出力3kW以上の主力モデル一覧
メーカー・主力機種容量出力kWh単価保証
テスラ
Powerwall 2
13.5kWh5kW11.1万円10年
スマートソーラー
ハイブリッドシステム-S
11.8kWh4kW12.7万円15年
カナディアンソーラー
EP CUBE
13.3kWh5kW15万円15年
長州産業
Smart PV Multi
9.8kWh5.5kW15.3万円15年
長府工産
Lib Tower Plus
14.9kWh5.9kW15.4万円20年
BYD
バッテリーボックス HVS
12.8kWh5kW15.6万円10年
ニチコン
単機能蓄電システム
11.1kWh3kW16.2万円15年
オムロン
マルチ蓄電プラットフォーム
9.8kWh4kW16.3万円15年

同じ「全負荷型」でも容量・出力・保証年数・kWh単価には差があります。家族構成・主要機器の電力・停電想定日数を踏まえて2〜3機種に絞り、一括見積もりで実勢価格を取得すると比較が進みます。

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全負荷型を扱う主要メーカーの特徴

全負荷型を扱う主要メーカーには、それぞれ独自の強みがあります。出力・容量バリエーション・保証年数・施工エリアまで踏まえてメーカーを絞ると候補がさらに明確になります。

この表は全負荷型を扱う主要メーカーの特徴を整理したものです。
メーカー 代表モデル・特徴
長州産業(CIC) Smart PV Multi シリーズで6.5〜16.4kWh の幅広い容量帯。全モデル出力5.5kW で安定。15年無償保証。住宅用太陽光と組み合わせやすく、kWh単価も主力メーカー中で低い水準。
シャープ クラウド蓄電池シリーズで6.5〜13.0kWh。AI制御に強く、天気予報と連動した自動充放電が特徴。9.5kWh モデルは出力4.2kW。
オムロン マルチ蓄電プラットフォーム 6.5〜16.4kWh の3容量。出力3.0〜5.5kW。施工に対応する販売店ネットワークが広く、地域施工店経由でも導入しやすい。
ニチコン 単機能・ハイブリッド・トライブリッドの3タイプを揃える数少ないメーカー。トライブリッドはEV充電にも対応(V2H含む)。容量19.9kWh の大型モデルあり。
パナソニック 創蓄連携システムT(全負荷ハイブリッド)でエアコン・給湯器・住宅設備までトータル提案できる強み。AiSEG3 連携の安定感。
長府工産 Lib Tower / Lib Tower Plus は業界最長クラスの20年無償保証が付帯します。容量は8.2kWh(出力3.0kW)から16.4kWh(出力5.9kW)まで。長期保証重視の家庭に向くメーカー。
Qセルズ 太陽光パネルと同シリーズでの統一導入を打ち出し。Q.READY 7.7〜9.7kWh の2サイズ。出力5.9kW。

メーカー選びはスペック表だけでなく、施工店のサポート体制・近隣の施工実績・保証延長オプションの有無まで含めて比較すると失敗が減ります。

特定負荷型を選ぶ場合の運用ポイント

停電時に確保する回路を導入前に決める

特定負荷型は分電盤の指定回路だけに蓄電池を接続します。停電時に使う回路は「冷蔵庫があるキッチン」「リビング」「寝室の照明」など、2〜3回路を事前に選定します。後から変更すると分電盤の再工事が発生し、5〜10万円程度の追加費用が発生するケースがあります。施工店と打ち合わせの段階で、家族の生活動線と必要機器を整理しておくと迷いません。

200V機器は停電時に使えない前提で運用する

特定負荷型は100V回路のみのバックアップが基本です。停電時にエアコン・IH調理器・エコキュートなどの200V機器は使えません。「停電中は冷蔵庫と照明が確保できれば十分」と割り切れる家庭向けの選択肢になります。夏場の停電に備えてエアコンを動かしたい場合や、オール電化で調理・給湯を維持したい場合は、全負荷型のほうが用途に合致します。

容量×出力で停電継続時間を逆算する

特定負荷型の容量と消費電力から、停電時の継続時間を概算できます。例えば 5kWh の特定負荷型で、停電時に冷蔵庫(200W)+LED照明5灯(50W)+スマホ充電(20W)+テレビ(150W)=合計約420W を稼働すると、5,000Wh ÷ 420W ≒ 約12時間 稼働できます。エアコン(500W)を加えると 5,000Wh ÷ 920W ≒ 約5.5時間 に短縮します。

マンションで蓄電池を導入する手順

マンションは契約容量・設置スペース・管理組合の承認など制約が多く、戸建てよりも特定負荷型のコンパクトモデルが選ばれやすい傾向です。導入を検討する場合の標準的な手順を整理します。

  1. 管理組合への事前相談。共用部の使用(配線ルート・設置場所)が必要な場合は組合の承認が必須。理事会議事録に承認が残ると後の調整がスムーズになります。
  2. 設置スペースの確保。バルコニー設置はバルコニーが共用部扱いとなるため要相談。屋内設置型の特定負荷モデルが候補に。
  3. 契約容量の確認。マンションは戸別契約容量が30A〜40Aに制限されているケースが多く、出力2〜3kW程度の蓄電池が現実的。
  4. 分電盤の位置と回路の余裕確認。特定負荷型なら2〜3回路、全負荷型なら主分電盤との接続が必要。
  5. 施工店との打ち合わせ。マンション施工実績のある販売店に絞ると工事がスムーズに進みます。ニチコン 単機能蓄電システム 4.1kWh など小容量の単機能モデルがマンションの設置制約に合いやすい選択肢です。

判定フロー|30秒で全負荷型/特定負荷型を絞り込む

家庭の電化状況と停電時の優先機器から、おおまかな判定の流れを整理します。迷ったら全負荷型を選び、出力を3kW以上にしておくと後悔が少ない傾向です。

  1. オール電化ですか? はい → 全負荷型・出力5kW以上ほぼ確定/いいえ → 次へ
  2. 停電時にエアコンを動かしたいですか? はい → 全負荷型・出力3kW以上/いいえ → 次へ
  3. 家族に高齢者・乳幼児・在宅医療がいますか? はい → 全負荷型・出力3kW以上/いいえ → 次へ
  4. 2日以上の停電に備えたいですか? はい → 全負荷型と太陽光発電のセット導入/いいえ → 次へ
  5. 初期費用を最重視しますか? はい → 特定負荷型・容量5kWh前後/いいえ → 全負荷型

判定が決まったら一括見積もりで実勢価格を比較

全負荷型・特定負荷型の判定と必要出力(kW)が決まったら、対応メーカー2〜3社に絞って一括見積もりを取得しましょう。同じ機種でも販売店によって30万〜50万円程度の差が出るケースもあるため、複数社の比較が実勢価格を掴む近道です。

家庭用蓄電池を一括見積もりで賢く選ぶ

家庭用蓄電池は同じ機種・同じ容量でも、販売施工店ごとに本体価格・工事費・補助金申請サポートの内容が異なり、合計で30〜50万円の差が出ることも珍しくありません。容量・全負荷/特定負荷・既設太陽光との相性などを踏まえて複数社から見積もりを取ると、相場感をつかみながら比較しやすくなります。以下は家庭用蓄電池に対応する主要な一括見積もりサイトです。いずれも無料でご利用いただけます。

  • 対応しているメーカーは一括見積もりサイトによって異なり、当サイトでご案内しているメーカーでも見積もりに含まれていない場合があります。ご希望のメーカーが含まれているかは事前に各サイトでご確認ください。
  • 蓄電池に特化・運営実績10年以上の老舗

    タイナビ蓄電池

    蓄電池に特化した一括見積もりサイトで、全国の登録業者数の多さが特徴。グリエネで紹介された業者と別の選択肢を検討したいときの2社目候補として便利です。蓄電池の機種比較・価格比較に長年取り組んでいるサイトなので、容量や全負荷/特定負荷の方針が決まっていない方にも提案を受けやすい設計です。

    タイナビ蓄電池公式ページ

  • 省エネ・再エネを総合的に相談したい方へ

    エコ×エネ

    蓄電池に加えて太陽光発電・オール電化・エコキュート・V2Hなど省エネ全般の見積もりに対応しているサイト。卒FITを機に太陽光と蓄電池をまとめて相談したい方や、オール電化への切り替えと組み合わせて検討したい方の選択肢として便利です。

    エコ×エネ公式ページ

よくある質問(FAQ)

「全負荷型」と書いてあれば家中の電気が無制限に使えますか?
いいえ。蓄電池の出力(kW)を超える同時使用はできません。例えば出力2kWの全負荷型では、エアコン1台(約1kW)にIH(約2kW)を同時に使うと出力上限を超えます。家中の主要機器を平常通り使いたい場合は、出力5kW以上の全負荷型が安心の目安です。
全負荷型と特定負荷型で価格差はどれくらいありますか?
以前は20〜40万円ほど全負荷型が高いとされていましたが、2025年以降は同容量帯(9〜11kWh)で価格差が縮小しています。長州産業や京セラなどの主力モデルで比較すると、全負荷型のほうが kWh単価で安いケースもあります。価格よりも家庭の電化状況と停電時の優先機器でタイプを選ぶのが現実的です。
後から特定負荷型を全負荷型に変更できますか?
原則として蓄電池本体の交換が必要です。特定負荷型から全負荷型への切り替えは分電盤工事も含めて実質「再導入」になります。将来オール電化に切り替える予定がある家庭は、最初から全負荷型を選んでおくと長期的に経済的です。
太陽光発電と組み合わせれば特定負荷型でも問題ありませんか?
太陽光発電があれば日中は太陽光から直接電力供給できるため、特定負荷型でも実質的に広い範囲をカバーできるケースがあります。ただし夜間や雨天時は蓄電池の容量と出力に依存します。2日以上の停電に備えたい家庭は全負荷型と太陽光発電のセット導入が安心です。
マンションでも全負荷型は導入できますか?
技術的には導入可能ですが、マンションは元々の契約容量に制限があり全負荷型のメリットを活かしにくいです。マンション向けにはコンパクトな小容量の単機能・特定負荷モデル(例:パナソニック 創蓄連携S+ 5.6kWh・ニチコン 単機能蓄電システム 4.1kWh)が現実的な選択肢になります。設置スペース・分電盤の位置・管理組合の承認も合わせて確認しましょう。
オール電化なら必ず全負荷型を選ぶべきですか?
停電時にIHやエコキュートを使いたい場合は全負荷型が前提になります。オール電化住宅で停電に備えたい家庭は、全負荷型かつ出力3kW以上のモデルを選ぶと普段に近い生活が維持できます。停電時の調理や給湯を諦められる場合は特定負荷型でも対応可能です。
200V機器は特定負荷型では本当に使えませんか?
特定負荷型は基本的に100V回路だけを停電時にバックアップする仕様です。エアコン・IH調理器・エコキュートなどの200V機器は停電時に使えません。停電時にこれら機器を使いたい場合は全負荷型を選ぶ必要があります。

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