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全負荷型と特定負荷型の選び方|停電時バックアップ範囲と出力で判定

蓄電池の全負荷型と特定負荷型では、停電時に使える電気の範囲が大きく違います。全負荷型は家全体(200V機器・エアコン・IHを含む)をカバーし、特定負荷型は事前指定した回路(リビング・冷蔵庫など)のみカバーします。価格は同じ容量帯で比べると下限はほぼ同じで(上限は全負荷型のほうが高い)、価格よりも家庭の電化状況・停電時の優先機器でタイプを選ぶのが現実的です。停電時に一度に使える電力(出力)にも上限があるため、同時に使いたい家電の合計が出力に収まる機種を選びましょう。ニチコン調べの消費電力で計算すると、冷蔵庫・照明・テレビ・通信だけなら約0.55kW、エアコン1台を加えると立ち上がり時に約2.0kW、暖房とIH調理器を同時に使うと約4.6〜5.6kWになります。

「全負荷型と特定負荷型のどちらにすべきか」は蓄電池選びでもっとも迷うポイントの一つです。両者は単に「カバー範囲が広いか狭いか」だけでなく、必要な出力(kW)・対応機器・分電盤工事・運用想定まで違います。停電時にどの家電をどこまで使いたいかを先に決めておくと、タイプと出力を選びやすくなります。

全負荷型と特定負荷型のバックアップ範囲

違いの本質は「停電時にどこまでの回路に電気を流せるか」です。家のどの部屋・どの機器が使えるかをイメージで把握しておきましょう。

この表は全負荷型と特定負荷型の主要な違いを6項目で比較したものです。
項目 全負荷型 特定負荷型
停電時に使える範囲 家全体(コンセント・エアコン・IH・エコキュート) 事前に決めた回路のみ(冷蔵庫・照明など)
200V機器対応 対応(エアコン・IH・エコキュートも稼働可) 非対応(100V回路のみ)
停電時の出力の考え方 同時に使う家電(200Vを含む)の合計に収まる出力 決めた回路の家電の合計に収まる出力
分電盤工事 主分電盤と接続する 停電時に使う回路を分ける工事が必要(専用の分電盤を設ける場合がある)
同容量帯の価格 9〜10kWhで155万〜270万円 9〜10kWhで150万〜242万円
主流メーカー 長州産業(CIC)・シャープ・オムロン・ニチコン・パナソニック・長府工産・Qセルズ 長州産業・オムロンなどは同じシリーズで特定負荷型の構成も選べる
  • 同容量帯の価格は、ソーラーパートナーズが公表している2025年1〜12月の成約実績(税込・工事費込み)の容量帯別の価格の幅です

同じ容量帯の価格(全負荷型と特定負荷型)

ソーラーパートナーズが公表している2025年1〜12月の成約実績(税込・工事費込み)では、9〜10kWhの価格の幅は全負荷型が155万〜270万円、特定負荷型が150万〜242万円で、下限はほぼ同じです(上限は全負荷型のほうが高い)。12〜13kWhでは全負荷型が165万〜293万円、特定負荷型が149万〜223万円でした。下の表は、9〜13kWh帯の主要メーカーの主力モデル(全負荷型)を並べたものです。

この表は9〜13kWh帯の主要メーカーの主力モデル(全負荷型)です。価格は成約実績の平均(税込・工事費込み)で、相場が公開されていない機種は要見積りです。
メーカー・主力機種容量停電時の出力価格目安kWh単価無償保証
スマートソーラー
ハイブリッドシステム-T
11.5kWh3.0kW※約180万円15.7万円10年※
ニチコン
単機能蓄電システム
11.1kWh3.0kVA※約206万円18.6万円10年※
オムロン
マルチ蓄電プラットフォーム
9.8kWh4.0kVA※約182万円18.6万円15年
長州産業
Smart PV Multi
9.8kWh4.0kVA約199万円20.3万円15年
シャープ
クラウド蓄電池
9.5kWhパワコンで決まる※約196万円20.6万円10年※
パナソニック
創蓄連携システムT
9.7kWh5.5kVA要見積り要見積り15年
Qセルズ
Q.READY
9.7kWh5.9kVA要見積り要見積り15年
エリーパワー
POWER iE5 GRID II
12.9kWh5.5kVA要見積り要見積り15年
  • スマートソーラー ハイブリッドシステム-T 11.5kWh:停電時の出力は3.0kW(太陽光の発電中は4.2kW)
  • スマートソーラー ハイブリッドシステム-T 11.5kWh:機器保証は無償10年、有償の延長で15年
  • ニチコン 単機能蓄電システム 11.1kWh:停電時の出力は3.0kVA(片相1.5kVA)
  • ニチコン 単機能蓄電システム 11.1kWh:機器保証は無償10年、有償の延長で15年
  • オムロン マルチ蓄電プラットフォーム 9.8kWh:停電時の出力は4.0kVA(太陽光が足りないときは最大2.5kVA)
  • シャープ クラウド蓄電池 9.5kWh:停電時の出力は組み合わせるパワコンで決まる(蓄電池ごとの値は公表なし)
  • シャープ クラウド蓄電池 9.5kWh:機器保証は無償10年、有償の延長で15年

主要メーカーの9〜13kWh帯の主力モデルは、いずれも全負荷型です。価格は機種と販売店で幅があるため、容量・停電時の出力・保証年数で候補を絞り、複数社の見積りで工事費込みの総額を比べるのが現実的です。

出力(kW)が停電時の使い勝手を決める

蓄電池には容量(kWh)とは別に出力(kW)という重要な仕様があり、出力を超える同時使用はできません。容量が大きくても出力が小さければ、停電時に複数機器を同時に動かせない点に注意しましょう。家電別の消費電力と組み合わせて必要出力を見積もります。

家電別の消費電力の例

停電時の必要出力を把握するには、同時に使う家電の消費電力(W)を足し算します。ニチコンが製品ページで示している家電の消費電力の例は次のとおりです。

この表は停電時に使いたい主な家電の消費電力の例です。
家電 消費電力
テレビ(液晶) 210W
照明(LEDシーリングライト) 25〜45W
スマホ・タブレット充電器 10〜30W
ノートPC 20〜60W
ルーター 5〜15W
冷蔵庫(450L) 250W
エアコン(冷房) 580W(立ち上がり時1,400W)
エアコン(暖房) 660W(立ち上がり時2,000W)
IH調理器 2,000〜3,000W
電子レンジ 500〜1,500W
  • 消費電力はニチコン ESS-U5シリーズ 製品ページの「災害時使用したい家電の消費電力例」(ニチコン調べ)です。2026年10月15日に確認
  • エアコン・IH調理器・エコキュートなど200Vの家電を停電時に使えるのは全負荷型です

同時に使う家電と必要な出力の計算例

上の消費電力をもとに、同時に使う家電の組み合わせごとに必要な出力を計算すると次のとおりです。

この表は同時に使う家電の組み合わせごとに、必要な出力を計算したものです。
同時に使う家電 運転中の合計 立ち上がりが重なった場合
①冷蔵庫・照明・テレビ・スマホの充電・ルーター 約0.55kW —
①+エアコン1台(冷房) 約1.1kW 約2.0kW
①+エアコン2台(冷房) 約1.7kW 約3.4kW(2台同時)
①+エアコン(暖房)+IH調理器 約3.2〜4.2kW 約4.6〜5.6kW
  • 上の表の消費電力(ニチコン ESS-U5シリーズ 製品ページ・ニチコン調べ)で計算し、幅のある家電は大きいほうの値を使っています。エアコンは動き始めに消費電力が大きくなります(立ち上がり時)
  • 出力は一度に流れる電力の上限なので大きいほうの値で計算しています。使える時間の計算(冷蔵庫・照明・テレビ・スマホの充電で210〜390W・オムロンの目安)より①が大きいのはこのためです
  • 停電時の出力はメーカーによって kVA と kW の表記があり、厳密には同じではありません。目安として比べてください

掲載している主力モデルを、停電時の出力で分けると次のとおりです。

この表は掲載している主力モデルを停電時の出力で分けたものです。
停電時の出力 該当する主力モデル例
2kW未満 掲載している主力モデルにはなし(出力は機種ごとに公式仕様で確認)
2〜3kW 京セラ Enerezza Plus 5.5kWh(2.0kW)
3〜5kW ニチコン 単機能蓄電システム 11.1kWh(3.0kVA)/スマートソーラー ハイブリッドシステム-T 11.5kWh(3.0kW)/長州産業 Smart PV Multi 9.8kWh(4.0kVA)/オムロン マルチ蓄電プラットフォーム 9.8kWh(4.0kVA)
5kW以上 パナソニック 創蓄連携システムT 9.7kWh(5.5kVA)/エリーパワー POWER iE5 GRID II 12.9kWh(5.5kVA)/カナディアンソーラー EP CUBE 13.3kWh(5.9kVA)/Qセルズ Q.READY 9.7kWh(5.9kVA)/長府工産 LiB Tower Pro 14.9kWh(5.9kVA)/テスラ Powerwall 3 13.5kWh(9.69kW)
  • 主力モデル例は、当サイトが掲載している各メーカーの主力モデルを、メーカーが公表している停電時(自立運転時)の定格出力で分けたものです。単位はメーカーの表記どおり(kVA・kW)で、同じ数値の帯に入れています。シャープのように組み合わせるパワコンで決まり、蓄電池ごとの値を公表していない機種は入れていません
  • 同じメーカーでも容量によって停電時の出力は変わります。太陽光が足りないときや蓄電池だけのときに小さくなる機種もあるため、各メーカーのページで確認してください

「全負荷型」と表記されていても、出力が同時に使う家電の合計より小さいと、停電時に家電を一度に動かせません。たとえば出力2kWの機種では、冷蔵庫・照明などとエアコン1台(冷房)を一緒に使う計算例(立ち上がり時に約2.0kW)でほぼ上限です。オール電化で暖房とIH調理器を同時に使うなら、立ち上がりが重なると約4.6〜5.6kWになる計算です。

全負荷型を選ぶべき家庭・特定負荷型で十分な家庭

どちらが向いているかは、停電時にどこまでの電気を確保したいかで決まります。代表的な家庭プロフィール別の目安を整理します。

この表は家庭プロフィール別におすすめの蓄電池タイプを整理したものです。
家庭プロフィール 推奨タイプ 選定理由
オール電化住宅 全負荷型(暖房とIHを同時に使うなら立ち上がり時に約4.6〜5.6kW) IH・エコキュート・床暖房が200V機器のため、特定負荷型では停電時に機能しない
大家族(4人以上) 全負荷型(同時に使う家電に合う出力) エアコン複数台・洗濯機・冷蔵庫の同時稼働が必要
高齢者・乳幼児・在宅医療がある 全負荷型(同時に使う家電に合う出力) 夏・冬の温度管理が健康に直結。電動医療機器・暖房・冷房の確保が優先
長期停電(2日以上)に備えたい 全負荷型と太陽光発電のセット 蓄電池だけでは貯めた分を使い切ると終わり(必須の家電だけなら実効10kWhで約26〜48時間)。太陽光で昼に充電できる組み合わせなら停電が長引いても電気を補える
1〜2人暮らし・マンション 特定負荷型 停電時に使う回路を冷蔵庫・照明などに絞り、使う電気を限って長く持たせる。設置スペース・契約容量の制約に合わせやすい
初期費用を最重視 容量の小さいモデル(5〜7kWh級) 工事費込み約154〜171万円から(5.5〜6.5kWh)。1kWhあたりの価格は約23.7〜31.1万円/kWhで、容量の大きい機種より割高
太陽光発電あり・夜間電力活用が主目的 特定負荷型でも対応可 停電対策は副次的な位置づけのため、夜間放電容量を重視して特定負荷型でも十分

全負荷型・停電時の出力3kVA以上の主力モデル一覧

全負荷型で停電時の出力が3kVA(kW表記の機種は3kW)以上の主力モデルを2026年10月確認時点のデータから抽出しました。エアコン1台を冷蔵庫・照明などと同時に使う計算例(立ち上がり時に約2.0kW)に余裕がある機種です。

全負荷型で停電時の出力が3kVA以上の主力モデル一覧
メーカー・主力機種容量停電時の出力kWh単価無償保証
カナディアンソーラー
EP CUBE
13.3kWh5.9kVA15.3万円15年
スマートソーラー
ハイブリッドシステム-T
11.5kWh3.0kW※15.7万円10年※
ニチコン
単機能蓄電システム
11.1kWh3.0kVA※18.6万円10年※
オムロン
マルチ蓄電プラットフォーム
9.8kWh4.0kVA※18.6万円15年
長州産業
Smart PV Multi
9.8kWh4.0kVA20.3万円15年
パナソニック
創蓄連携システムT
9.7kWh5.5kVA要見積り15年
テスラ
Powerwall 3
13.5kWh9.69kW要見積り10年
Qセルズ
Q.READY
9.7kWh5.9kVA要見積り15年
  • スマートソーラー ハイブリッドシステム-T 11.5kWh:停電時の出力は3.0kW(太陽光の発電中は4.2kW)
  • スマートソーラー ハイブリッドシステム-T 11.5kWh:機器保証は無償10年、有償の延長で15年
  • ニチコン 単機能蓄電システム 11.1kWh:停電時の出力は3.0kVA(片相1.5kVA)
  • ニチコン 単機能蓄電システム 11.1kWh:機器保証は無償10年、有償の延長で15年
  • オムロン マルチ蓄電プラットフォーム 9.8kWh:停電時の出力は4.0kVA(太陽光が足りないときは最大2.5kVA)

同じ「全負荷型」でも容量・出力・保証年数・kWh単価には差があります。家族構成・主要機器の電力・停電想定日数を踏まえて2〜3機種に絞り、一括見積もりで実勢価格を取得すると比較が進みます。

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全負荷型を扱う主要メーカーの特徴

全負荷型を扱う主要メーカーには、それぞれ独自の強みがあります。出力・容量バリエーション・保証年数・施工エリアまで踏まえてメーカーを絞ると候補がさらに明確になります。

この表は全負荷型を扱う主要メーカーの特徴を整理したものです。
メーカー 代表モデル・特徴
長州産業(CIC) スマートPVマルチ。1台のパワーコンディショナで単機能・ハイブリッド・全負荷対応型ハイブリッドの3通りに組め、蓄電池ユニットは6.3〜16.4kWh。構成機器の保証は15年。
シャープ クラウド蓄電池。4.2〜11.5kWh の蓄電池と、2台を組み合わせた13.0〜15.4kWh の構成から選べる。家中まるごと停電対応の構成にでき、停電時に使える電力は組み合わせるパワコンで決まる。HEMS(COCORO ENERGY)と連携したAI制御に対応。
オムロン マルチ蓄電プラットフォーム(KPBP-Aシリーズ)。1台のパワーコンディショナで単機能・ハイブリッド・全負荷対応型ハイブリッドの3通りに組め、蓄電池ユニットは6.3〜16.4kWh の8形式。
ニチコン 単機能・ハイブリッド・トライブリッドの蓄電システムを販売。トライブリッド T5/T6 は太陽光・蓄電池・EVを1台のパワコンで制御し、容量は7.4〜19.9kWh・停電時の自立出力は5.9kVA。
パナソニック 創蓄連携システムT(9.7kWh・全回路構成)。停電時は100V/200Vで最大5.5kVAを出せる。HEMS(AiSEG3)と連携した AIソーラーチャージPlus に対応。
長府工産 LiB Tower Pro(7.4/14.9kWh)。ニチコンが開発したトライブリッド蓄電システム®を採用し、全負荷200V標準・停電時の自立出力は5.9kVA。保証は無料15年+有料5年延長で最長20年。
Qセルズ Q.READY(7.7/9.7kWh)。全負荷型ハイブリッドで、停電時の自立出力は5.9kVA。太陽光発電のパワコン・蓄電池・V2H(ニチコン製)をあとから増設でき、太陽光パネルと同じメーカーでそろえられる。

メーカー選びはスペック表だけでなく、施工店のサポート体制・近隣の施工実績・保証延長オプションの有無まで含めて比較すると失敗が減ります。

特定負荷型を選ぶ場合の運用ポイント

停電時に確保する回路を導入前に決める

特定負荷型は分電盤の指定回路だけに蓄電池を接続します。停電時に使う回路は「冷蔵庫があるキッチン」「リビング」「寝室の照明」など、事前に選定します(選べる回路の数は機種と分電盤によって違います)。後から変更すると分電盤の再工事が発生し、追加費用がかかるケースがあります。施工店と打ち合わせの段階で、家族の生活動線と必要機器を整理しておくと迷いません。

200V機器は停電時に使えない前提で運用する

特定負荷型は100V回路のみのバックアップが基本です。停電時にエアコン・IH調理器・エコキュートなどの200V機器は使えません。「停電中は冷蔵庫と照明が確保できれば十分」と割り切れる家庭向けの選択肢になります。夏場の停電に備えてエアコンを動かしたい場合や、オール電化で調理・給湯を維持したい場合は、全負荷型のほうが用途に合致します。

容量×出力で停電継続時間を逆算する

特定負荷型の容量と消費電力から、停電時の継続時間を概算できます。例えば実効容量5kWhの特定負荷型で、停電時に冷蔵庫・照明・テレビ・スマートフォンの充電(合計210〜390W・オムロンの目安)を使い続けると、約13〜24時間使える計算です。エアコン(冷房580W・ニチコン調べ)を加えると合計790〜970Wになり、約5〜6時間に短くなります(電気を変換するときの損失は含めていません)。

マンションで蓄電池を導入する手順

マンションは契約容量・設置スペース・管理組合の承認など制約が多く、戸建てよりも特定負荷型のコンパクトモデルが選ばれやすい傾向です。導入を検討する場合の標準的な手順を整理します。

  1. 管理組合への事前相談。共用部の使用(配線ルート・設置場所)が必要な場合は組合の承認が必須。理事会議事録に承認が残ると後の調整がスムーズになります。
  2. 設置スペースの確保。バルコニー設置はバルコニーが共用部扱いとなるため要相談。屋内設置型の特定負荷モデルが候補に。
  3. 契約容量の確認。マンションは建物全体で使える電気の量が決まっていて、戸別の契約容量を自由に上げられない場合があります。契約容量と分電盤の空きを管理会社・施工店に確認しましょう。
  4. 分電盤の位置と回路の余裕確認。特定負荷型なら停電時に使う回路の選定、全負荷型なら主分電盤との接続が必要。
  5. 施工店との打ち合わせ。マンション施工実績のある販売店に絞ると工事がスムーズに進みます。小容量の単機能モデルがマンションの設置制約に合いやすい選択肢です。

判定フロー|30秒で全負荷型/特定負荷型を絞り込む

家庭の電化状況と停電時の優先機器から、おおまかな判定の流れを整理します。迷ったら全負荷型を選び、停電時に同時に使いたい家電の合計が出力に収まるかを確認しましょう。

  1. オール電化ですか? はい → 全負荷型(暖房とIHを同時に使うなら立ち上がり時に約4.6〜5.6kWの計算)/いいえ → 次へ
  2. 停電時にエアコンを動かしたいですか? はい → 全負荷型(エアコン1台を冷蔵庫などと使うなら立ち上がり時に約2.0kW)/いいえ → 次へ
  3. 家族に高齢者・乳幼児・在宅医療がいますか? はい → 全負荷型(温度管理のためエアコンを使える出力)/いいえ → 次へ
  4. 2日以上の停電に備えたいですか? はい → 全負荷型と太陽光発電のセット導入/いいえ → 次へ
  5. 初期費用を最重視しますか? はい → 容量の小さいモデル(5〜7kWh級)を中心に比較/いいえ → 全負荷型

判定が決まったら一括見積もりで実勢価格を比較

全負荷型・特定負荷型の判定と必要出力(kW)が決まったら、対応メーカー2〜3社に絞って一括見積もりを取得しましょう。同じ機種でも販売店によって見積もり額が変わることがあるため、複数社の比較が実勢価格を掴む近道です。

家庭用蓄電池を一括見積もりで賢く選ぶ

家庭用蓄電池は同じ機種・同じ容量でも、販売施工店ごとに本体価格・工事費・補助金申請サポートの内容が異なり、総額が変わります。容量・全負荷/特定負荷・既設太陽光との相性などを踏まえて複数社から見積もりを取ると、相場感をつかみながら比較しやすくなります。以下は家庭用蓄電池の見積もり窓口で、いずれも無料で申し込めます。

  • 対応しているメーカーは一括見積もりサイトによって異なり、当サイトでご案内しているメーカーでも見積もりに含まれていない場合があります。ご希望のメーカーが含まれているかは事前に各サイトでご確認ください。
  • 蓄電池の一括見積もり・最大5社

    タイナビ蓄電池

    累計5万人の利用実績がある蓄電池の一括見積もりサイトで、地域に対応した会社から最大5社の見積もりを取れます。蓄電池だけの見積もりと、太陽光パネルとのセットの見積もりを選べます。グリエネで紹介された会社と別の選択肢を検討したいときの2つ目の候補として便利です。

    タイナビ蓄電池公式ページ

  • 太陽光・蓄電池をまとめて相談したい方へ

    エコ×エネ

    太陽光発電・蓄電池の一括見積もりサイトです。太陽光発電を導入済みの家庭は卒FIT対策として蓄電池の見積もりを、これから設置する家庭は太陽光と蓄電池をセットで見積もりを依頼できます。

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  • 東京都・太陽光&蓄電池に特化した専門窓口

    エコエネハウス

    東京都の太陽光・蓄電池に特化した専門窓口です。補助金の申請手続きを専門スタッフがサポートし、東京都と市区町村の補助金を組み合わせた費用の提案を受けられます。無料相談から始められるので、東京都にお住まいで太陽光とあわせて蓄電池を検討している方の選択肢に。対応エリアは東京都が中心です。

    エコエネハウス公式で無料相談

よくある質問(FAQ)

「全負荷型」と書いてあれば家中の電気が無制限に使えますか?
いいえ。停電時に一度に使える電力(出力)を超える同時使用はできません。ニチコン調べの消費電力では、エアコンは冷房の立ち上がり時に1,400W、IH調理器は2,000〜3,000Wで、出力2kWの全負荷型ではこの2つを同時に使えません。家中の家電をふだんどおりに使いたい場合は、同時に使う家電の合計と立ち上がり時の大きさが出力に収まるかを確認しましょう。
全負荷型と特定負荷型で価格差はどれくらいありますか?
ソーラーパートナーズが公表している2025年1〜12月の成約実績(税込・工事費込み)では、9〜10kWhの価格の幅は全負荷型が155万〜270万円、特定負荷型が150万〜242万円で、下限はほぼ同じです(上限は全負荷型のほうが高い)。価格よりも家庭の電化状況と停電時の優先機器でタイプを選ぶのが現実的です。
後から特定負荷型を全負荷型に変更できますか?
原則として蓄電池本体の交換が必要です。特定負荷型から全負荷型への切り替えは分電盤工事も含めて実質「再導入」になります。将来オール電化に切り替える予定がある家庭は、最初から全負荷型を選んでおくと長期的に経済的です。
太陽光発電と組み合わせれば特定負荷型でも問題ありませんか?
太陽光発電があれば日中は太陽光から直接電力供給できるため、特定負荷型でも実質的に広い範囲をカバーできるケースがあります。ただし夜間や雨天時は蓄電池の容量と出力に依存します。2日以上の停電に備えたい家庭は全負荷型と太陽光発電のセット導入が安心です。
マンションでも全負荷型は導入できますか?
技術的には導入可能ですが、マンションは元々の契約容量に制限があり全負荷型のメリットを活かしにくいです。マンション向けにはコンパクトな小容量の単機能・特定負荷モデルが現実的な選択肢になります。設置スペース・分電盤の位置・管理組合の承認も合わせて確認しましょう。
オール電化なら必ず全負荷型を選ぶべきですか?
停電時にIHやエコキュートを使いたい場合は全負荷型が前提になります。暖房とIH調理器を冷蔵庫・照明などと同時に使う場合、エアコンの立ち上がりが重なると約4.6〜5.6kWになる計算(ニチコン調べの消費電力)のため、出力がこれを上回る全負荷型を選ぶか、同時に使う家電を減らします。停電時の調理や給湯を諦められる場合は特定負荷型でも対応可能です。
200V機器は特定負荷型では本当に使えませんか?
特定負荷型は基本的に100V回路だけを停電時にバックアップする仕様です。エアコン・IH調理器・エコキュートなどの200V機器は停電時に使えません。停電時にこれら機器を使いたい場合は全負荷型を選ぶ必要があります。

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