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卒FIT後の売電価格|大手電力10社の買取単価一覧と、10年後に売るか使うかの考え方

住宅用のFITの買取期間(10年)が終わった後も、電力会社などと契約して売電を続けられます。大手電力10社の標準の買取単価は1kWhあたり7〜9円で、条件つきでより高いプランもあります。経済産業省が確認した買取メニューの平均は10.0円・中央値は9.5円(2025年12月時点)。買う電気の単価のほうがずっと高いため、卒FIT後は家で使う電気を増やすほど得になります。

ここでは、大手電力10社の公式ページで確認した卒FIT後の買取単価と、経済産業省の資料をもとに、卒FIT後の売電の選び方を説明します。

大手電力10社の卒FIT後の買取単価

FITの買取期間が終わると、国が決めた価格での買取はなくなり、電力会社などが示す条件で売電します。大手電力10社が示している標準の買取単価は次のとおりです。

この表は大手電力10社の卒FIT後の標準の買取単価です(10kW未満・税込)。
電力会社・プラン買取単価
(1kWhあたり)
手続き・ほかのプラン
北海道電力
買取プラン
8.00円—
東北電力
シンプル買取
9円申込みが必要
東京電力EP
再エネ買取標準プラン
8.50円手続き不要で移行
中部電力ミライズ
シンプルプラン
7円申込みがない場合に適用
プレミアムプラン(電気料金に充当)8円
北陸電力
かんたん固定単価プラン
8.0円とくとく固定単価プラン(北陸電力の対象の電気料金メニューに加入)10.5円
関西電力
余剰電力買取
8.00円手続き不要で継続
中国電力
買取プラン
7.15円申込みがない場合に移行
四国電力
買取プラン
7.00円手続き不要で継続
九州電力
買取プラン
7.00円—
沖縄電力
買取(沖縄本島系統)
7.7円10kW以上は8.2円
  • 各社の公式ページで2026年10月6日に確認した単価です。単価は見直されることがあります。
  • 「手続き不要」などは、FIT期間中にその会社へ売電していた場合です。いまの売電先が送配電会社などほかの会社の場合は、申込みが必要です。

大手電力の標準の単価は7〜9円で、九州電力・四国電力などが低く、東北電力が高くなっています。中部電力ミライズのプレミアムプラン(電気料金に充当)や、北陸電力のとくとく固定単価プラン(北陸電力の対象の電気料金メニューへの加入が条件)のように、条件をつけて単価を上げたプランもあります。

新電力などを含めた買取メニューの水準

経済産業省(調達価格等算定委員会)が、2025年12月時点で確認できた小売電気事業者の買取メニューの売電価格を調べたところ、平均は10.0円、中央値は9.5円でした。大手電力の標準の単価より高いメニューを出している事業者もあります。

この表は卒FIT後の買取単価の水準です(1kWhあたり)。
区分 買取単価
大手電力10社の標準7〜9円
買取メニューの平均
(2025年12月時点)
10.0円
買取メニューの中央値
(2025年12月時点)
9.5円
  • 平均と中央値の出典:調達価格等算定委員会「令和8年度以降の調達価格等に関する意見」(2026年2月)。小売電気事業者が公表している買取メニューの売電価格です。
  • 売電できる事業者は、資源エネルギー庁「どうする?ソーラー」の「売電できる事業者一覧」で探せます。

新電力の買取メニューには、その会社の電気料金のプランへの加入や、蓄電池などのサービスとの組み合わせが条件のものもあります。単価だけでなく、契約の条件と、その会社から電気を買う場合の電気料金も合わせて比べてください。

手続きをしないとどうなるか

卒FITの扱いは、FIT期間中にどの会社へ売電していたかで変わります。満了の数か月前に、いまの売電先から満了の時期や手続きの案内が届きます。

この表は卒FITのときの手続きの違いです。
いまの売電先・状況 何もしない場合
東京電力EP・関西電力・四国電力(小売)手続きなしで、その会社の標準の単価で買取が続く
中部電力ミライズ・中国電力申込みがなければ、標準のプラン(シンプルプラン・買取プラン)になる
東北電力売電を続けるにはシンプル買取の申込みが必要
どの会社とも契約していない余った電気は送配電会社が無償で引き取る(売電収入はない)
  • 出典:各社の公式ページ(上の表のリンク先)。送配電会社の無償の引き取りは、北陸電力・沖縄電力・中部電力ミライズの案内による。いまの売電先が送配電会社の場合は、売電を続けるには小売の会社への申込みが必要です。

2025年10月以降に設置した太陽光の10年後

2025年10月以降に認定を受けた住宅用(10kW未満)は、1〜4年目が24円、5〜10年目が8.3円の10年間のFITです。11年目以降は卒FITとなり、ほかの卒FITの設備と同じように、電力会社などと契約して売電します。

この表は2025年10月以降に認定を受けた住宅用の売電単価の流れです。
期間 売電単価(1kWhあたり)
1〜4年目(FIT)24円
5〜10年目(FIT)8.3円
11年目以降(卒FIT)契約する会社による
(大手電力の標準は7〜9円)

5〜10年目の8.3円は、卒FIT後の大手電力の標準の単価と近い水準です。売電の単価は5年目から大きく下がるため、家で使う電気を増やす工夫は、卒FITを待たずに5年目から効果が大きくなります。売電価格の制度は太陽光発電の売電価格で説明しています。

卒FIT後は売るより家で使うほうが得になる理由

卒FIT後に売ると1kWhあたり7〜9円程度ですが、家で使えば、その分の電気を電力会社から買わずに済みます。当サイトの試算で使っている、買う電気の単価の目安は1kWhあたり約31円です。家で使う1kWhのほうが、売る1kWhより何倍も価値が高くなります。

この表は卒FIT後に家で使う電気を増やす方法です。
方法 内容
家電を昼に使う洗濯乾燥機・食器洗い乾燥機などを、タイマーで発電している時間に動かす。追加の費用がかからない
エコキュートを昼に沸かす太陽光連携の機能や、昼に沸かす前提の「おひさまエコキュート」で、余った電気をお湯にためる(太陽光発電とエコキュート)
蓄電池を付ける昼に余った電気をためて夜に使う。価格が高いため、元が取れるかの試算が必要(太陽光発電と蓄電池の組み合わせ)
V2H(電気自動車)電気自動車の電池に充電し、家に給電する(V2H)
  • 買う電気の単価の目安(約31円)は、大手電力の従量電灯の単価に基本料金や再エネ賦課金などを含めて割り戻した目安で、契約やプラン、使用量によって変わります。

卒FITの前に確認すること

  1. 満了の時期を確かめる

    いまの売電先の契約書類や、満了の数か月前に届く案内で、買取期間の満了日を確認します。

  2. いまの売電先の卒FIT後の条件を見る

    上の表の単価と、手続きが要るかどうかを確認します。

  3. ほかの会社の買取メニューと比べる

    単価だけでなく、電気料金のプランへの加入などの条件と、契約期間を比べます。

  4. 家で使う電気を増やす方法を考える

    家電を昼に使う、エコキュートを昼に沸かすなど、費用のかからない方法から考え、蓄電池は試算して判断します。

  5. 機器の状態を点検する

    パワーコンディショナなどの状態も確認しておくと、交換が必要なときに、売電先の見直しや蓄電池の検討と合わせられます(パワーコンディショナ)。

太陽光発電・蓄電池の見積もりを取る

卒FITに合わせて蓄電池を付けたり、パワーコンディショナを交換したりする場合は、複数の販売店から見積もりを取り、価格と保証を比べてください。

住宅用で信頼できる施工会社を探す

住宅の屋根は形・向き・広さに制約があり、載せられるメーカーやパネルの枚数は家ごとに変わります。価格にも幅があり、経済産業省の集計(2025年設置)では1kWあたり平均29.0万円に対し、安いほうから3割の水準は25.6万円です(5kWなら約17万円の差)。複数社から見積もりを取り、価格と提案の中身を比べてください。以下は住宅用の見積もり窓口で、複数社をまとめて比べられる一括見積もりサイトと、販売店などから直接提案を受けられる窓口があり、いずれも無料で申し込めます。

  • 複数メーカーを扱う販売店から直接

    AD-HOME

    太陽光と蓄電池の設置を専門に扱う販売店です。各メーカーと直接取引して中間マージンを抑え、多数のメーカーから屋根の条件や予算に合わせて柔軟に提案します。メーカー保証に加えて独自の保証制度もあり、一括見積もりとあわせて販売店から直接提案を受けたい方の選択肢に。

    AD-HOME公式ページ

  • 関東エリア限定・東京ガスのサービス

    東京ガスの太陽光発電・蓄電池

    東京ガスの太陽光発電・蓄電池の導入サービスです。家の状況や予算に合わせた提案を受けられ、補助金の申請手続きのサポートから導入後のアフターサポートまで対応しています(地域や条件により、東京ガス提携の販売施工店が契約・施工する場合があります)。対象は戸建ての持ち家で、対応地域は東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県です。

    東京ガス公式ページ

  • 東京都の太陽光&蓄電池・補助金特化

    エコエネハウス

    東京都の太陽光・蓄電池に特化した専門窓口です。補助金の申請手続きを専門スタッフがサポートし、東京都と市区町村の補助金を組み合わせた費用の提案が受けられます。無料相談から始められるので、東京都で太陽光と蓄電池の導入を検討している方の選択肢に。

    エコエネハウス公式で無料相談

あわせて使いたい一括見積もりサイト

  • タイナビ

    累計20万人の利用実績・顧客満足度98%(タイナビ調べ)の一括見積もりサイト。地域に対応した販売店を最大5社まで紹介してくれます。

  • ソーラーパートナーズ

    全国600社以上の自社施工会社だけを厳選して紹介する一括見積もりサイト。下請けに流さず、地元で評判の施工会社を直接紹介してくれます。

よくある質問(FAQ)

FITが終わった後も売電できる?
できます。住宅用(10kW未満)のFITの買取期間は10年で、その後は大手電力会社や新電力などと契約して売電を続けられます。どの会社とも契約していない場合は、余った電気は送配電会社が無償で引き取るとされています(北陸電力・沖縄電力などの案内)。
卒FIT後の買取単価はいくら?
大手電力10社の標準の買取単価は1kWhあたり7〜9円です(税込・各社の公式ページで確認)。経済産業省(調達価格等算定委員会)が2025年12月時点で確認した小売電気事業者の買取メニューの売電価格は、平均10.0円、中央値9.5円でした。
卒FITのとき手続きをしないとどうなる?
FIT期間中に大手電力会社(小売)へ売電していた場合、東京電力EP・関西電力・四国電力などは手続きなしで買取を続け、中部電力ミライズ・中国電力は申込みがなければ標準のプランに移ります。東北電力のように申込みが必要な会社もあります。満了の数か月前に届く案内で確認してください。
卒FIT後は売るのと家で使うのはどちらが得?
家で使うほうが得になりやすいです。売ると1kWhあたり7〜9円程度ですが、家で使えばその分の電気を買わずに済みます。当サイトの試算で使う買う電気の単価の目安は1kWhあたり約31円です。
2025年10月以降に設置した太陽光の10年後は?
2025年10月以降に認定を受けた住宅用は、1〜4年目が24円、5〜10年目が8.3円の10年間のFITで、11年目以降は卒FITとして、電力会社などと契約して売電します。5〜10年目の8.3円は、卒FIT後の大手電力の標準の買取単価(7〜9円)と近い水準です。
卒FITに合わせて蓄電池を付けたほうがいい?
蓄電池は、昼に余った電気をためて夜に使えるため、家で使う電気を増やす方法の一つです。ただし価格が高いため、売電単価と買う電気の単価の差で、何年で元が取れるかを試算して判断してください。

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