東芝ライテック、HEMS住宅用分電盤 「スマートホームパネル」発売

東芝ライテック株式会社はHEMS対応の住宅用分電盤である『スマートホームパネル』の販売を4月から開始します。

HEMSとは、家庭用エネルギーマネージメントシステムのことで、2016年から開始される電力小売りの全面自由化などの要因により、需要が見込まれているシステムです。『スマートホームパネル』は、主観・分岐回路・ガス・水道・発電を計測することにより、消費電力や発電電力の完全『見える化』を実現しています。また、通信機能と計測ユニットをコンパクトに一体化したため、同社従来品と比較して約13%の小型化に成功しています。

電気回路については、全分岐回路に新開発の電流センサーを内蔵しているため、エネルギーの使用状況を詳しく計測することが可能です。将来的には、無線規格のWi-SUNに対応した方式で、『スマートホームパネル』と『ホームゲートウェイ』の間を接続する商品の販売も予定されています。

本製品は3月に開催される『ライティング・フェア2015』に出展される予定です。

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リンナイ、家庭用ハイブリッド給湯・暖房システムの新モデル発売

ガス給湯器エコジョーズと空気熱を組み合わせた家庭用ハイブリッド給湯・暖房システムECO ONE(エコワン)の第三世代モデルがリンナイから4月に発売されます。

2010年に発売されてから小型や床暖房タイプなどラインナップを充実させてきましたが、第三世代モデルは一次エネルギー効率が138%という業界でも最高レベルに省エネ性が向上しています。

また温暖化防止策としてオゾン層破壊係数ゼロのR32をヒートポンプ冷媒に使用、タンクユニット正面を横向きにできるなど設置の汎用性も向上しています。72万円のシステム価格で省エネ住宅やゼロエネルギー住宅の推進にも貢献すると考えられています。

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大京、2015年度以降のマンションに「ライオンズパッシブデザイン」を標準採用

不動産会社の大京は、2015年4月以降に着工する全てのマンションを対象に「パッシブデザイン」を採用することを決めました。パッシブデザインは、太陽や風の自然エネルギーをそのまま生かして室内の気温や湿度を調整する方法です。

大京は2009年に横浜市のマンションからパッシブデザインの実証を始め、2013年の夏に行った東京都内のマンションの分析から、冷房の電気代を大幅に削減できることが分かりました。

この時に導入した装備は、換気機能付玄関ドア、通気レーバー扉、給気口、自然換気ストッパー付きサッシ、グリーンカーテンフックの5種類です。これらの装備は、通風効果や遮断効果を発揮するもので、このようなパッシブデザインを施した南向きの3LDKの住居を対象に、3人家族が生活をする条件を設定して解析しました。夏季の6~9月を対象に行い、室温が最も高かった7月下旬には4.9度も低くなることが確認できました。また、室温27度・湿度60%の状態を保つようにエアコンを稼働させると、パッシブデザインの効果で冷房代が3390円も安くなり、削減率が31%になることも分かりました。

自然エネルギーを生かしたパッシブデザインはゼロエネルギー住宅(ZEH)に採用されることも多く、LED照明や太陽光発電などと組み合わせれば、光熱費をゼロ以下に抑えることも可能になります。

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村田製作所、HEMSとスマートメーターを無線通信するモジュール販売

村田製作所は、国際無線通信規格であるWi-SUNに準拠した920MHz帯の通信モジュールを商品化しました。本モジュールは屋内のエネルギー管理システムであるHEMS機器と、通信機能付き次世代電力系のスマートメーターとの間の通信に使用されます。
アンテナ内蔵タイプと、アンテナ外付けタイプの2種類からニーズに合わせて選択をすることが可能です。

製品の特長には、回路の最適化による省電力化の実現と、モジュール内にモジュール内に制御ソフトを搭載したことにより設置の難易度を下げたことにあります。
本製品は、第5回スマートグリッドEXPOで紹介されることが決定していて、2015年3月から量産を開始する予定になっています。

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住友林業ホームテック「スマートリフォーム」プランを発表

住友林業ホームテック株式会社は、『スマートリフォレスト』というリフォームプランを発表しました。

スマートリフォレストは、耐震性と断熱性を確保した安全な住宅に、発電・節電・蓄電を組み合わせてエコを実現した住まいを構築することができるサービスです。

屋根に設置された太陽光パネルを発電源として電力会社からの電力提供に頼らないエネルギー源を確保して、災害時や緊急時にも万全な体制が取れます。
フォーアールエナジー社製の家庭用リチウムイオンバッテリーを蓄電池として使用していて、容量も12kWhと大容量なのが特徴です。

また、HEMSを導入することにより、家庭内の製品ごとに消費電力の確認や、時間単位ごとでの消費電力量のモニタリングなど電気の見える化が徹底されたリフォームプランです。

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東京ガスとパナソニックによる新型エネファームは従来より15%低価格化

2009年5月に発売され、戸建て向け家庭用燃料電池として累計販売台数4万台を記録したエネファームから4機種目となる新製品が発売されました。東京ガスパナソニックの共同開発製品で、パナソニックが燃料電池ユニットを製造し、貯湯ユニットとバックアップ熱源機を組み合わせて東京ガスに供給しています。様々な設置場所に対応するために、貯湯ユニットとバックアップ熱源機は4種類の組み合わせからセレクトできるようになっています。

また停電時発電継続機能は従来製品では別付のオプションのみとなっていましたが、燃料電池ユニットに内臓した機種が新たに加わりました。

価格も従来製品より30万円低い160万円(希望小売価格、税別、設置工事費別、停電時発電継続機能なし、標準タイプのバックアップ熱源機利用の場合)と最安値を更新しておりお求めやすい価格となっています。

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日立マクセルの蓄電池新製品は壁掛けタイプで太陽光、HEMSとも連携

2月4日、日立マクセルは「エンジーステーションタイプH」(壁掛けタイプの屋内用Liイオン蓄電池システム)の受注を開始すると発表しました。同社は2014年8月に、室内の限られたスペースにも横置きで設置可能なコンパクトサイズのHEMS(住宅エネルギー管理システム)対応の「タイプC」の受注を開始しました。

今回の「タイプH」は「タイプC」の壁掛け設置へのニーズに答えたもので、厚さ155mm、質量約30kgのコンパクトサイズとなっており専用の取り付け金具が同梱されています。
近年、蓄電池システムは非常時の予備電源、深夜電力や太陽光発電の有効活用手段として注目されています。専用コントローラーを接続し、HEMSと併せて使用することで蓄電システムの制御が可能となり、日々の消費電力の削減をすることが可能となります。
製品の小型化は、集合住宅や既築住宅、寒冷地では屋外に設置することができないことから室内でも設置可能な小型のものへのニーズが高まっているという背景があります。

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セキスイハイム、浜松のスマートハウスのモデルハウスで宿泊体験提供

セキスイハイム東海(株)は、ハウスメーカー3社による分譲住宅地「コレクションスクエア浜松」の13区画のうち1区画にて宿泊型体験ハウス「V to Heim」を2月7日にオープンします。駅や教育機関、商業施設に近く生活環境が良いことから、このエリアの分譲区画はすでに完売しています。

その中でオープンする『V to Heimコレクションスクエア浜松』は、大容量の太陽光発電システム(PV)とコンサルティング型HEMS「スマートハイム・ナビ」、EV用パワーコンディショナの搭載による系統連系を可能としたV2Hシステムといった最新設備のおかげで3つの電源が利用できるという特徴があります。EV、PV、電力会社の電力を有効に活用することで、環境に配慮し家計節約にもなり、停電時には非常用運転が可能となっています。

さらに高性能換気システム「快適エアリー」で家全体の空気の流れをコントロールしているため、リビングなどの居室の快適さだけでなく廊下・階段との温度差が小さいことも、このオープンハウスに宿泊することで体験できます。

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近鉄の奈良県スマートシティにシャープのクラウドHEMSなど採用

近鉄日本鉄道株式会社の不動産業を営む近鉄不動産は、奈良県奈良市にある近鉄けいはんな線、学研奈良登美ヶ丘駅前に立地している住宅地「近鉄学研奈良登美ヶ丘住宅地」に、シャープ株式会社の住宅用エネルギーソリューションシステムを採用したスマートハウス15邸を分譲、2015年1月3日にモデルハウスをオープンします。

近鉄が導入する新型スマートハウスは、シャープが開発したクラウド蓄電池システム、クラウドHEMS及び太陽光発電システムが搭載され、季節や曜日時間帯によってことなる発電量や電気使用量をシャープのクラウドサーバーに記録、また、天気により電気料金の支出を抑えるために自動で蓄電池をコントロールすることで、一般家庭で年間約10から15万円の電気代の節約が見込まれます。

「近鉄学研奈良登美ヶ丘住宅地」は、関西文化学術研究都市内に位置し、区内全ての街灯はLED照明が、全ての家にHEMSを採用しているので、環境にやさしい住宅街として街作りを進めています。

パナソニックの藤沢のスマートシティと比べると15邸と小規模ですが、スマートタウンの一種と言えそうです。

各家庭の災害時の電力融通などといった機能は備えていないようですが、各メーカー次世代住宅、次世代タウンの開発に力を注ぎ始めているのは、興味深いです。

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リクシル、家屋の断熱性を上げる高性能樹脂窓「エルスターX」と高断熱玄関ドア「グランデル」を発表

2015年1月5日から株式会社LIXILが高性能樹脂窓「エルスターX」と高断熱玄関ドア「グランデル」の発売を開始しました。エルスターXは、世界トップクラスの断熱性能0.79W/(平方メートル・K)を実現した樹脂窓で、グランデルは、業界最多21種類のデザインと16色の多彩なバリエーションを誇るドアの厚さ60mmの断熱ドアです。

エルスターXでは、スタンダードクラスの窓である「サーモス」の断熱性能を更に向上させ、新機構の樹脂フレームにトリプルガラスを搭載し、フレームの見込み寸法を樹脂の約1.8倍にすることで断熱性と強度を両立しています。また、フレームの中空層であるホローを多層化することで、高い断熱性を保っています。更に、この樹脂フレームは業界一のスリムなフレームで、ガラス面積を従来の約10%も拡大することができました。

同時発売となった高断熱性玄関ドア「グランデル」とともに、家屋全体での高い断熱性と快適さを実現しています。

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