三菱自動車は、電動自動車などで通勤する従業員の支援のため、1162基の電動車両用の充電器を従業員駐車場に新たに設置しました。設置したのは、本社地区や岡崎地区などの各事業所の従業員用駐車場や社宅や寮などで、合計1200基を超えることになります。
一部の急速充電器は、一般に開放するほか、来客用駐車場にも普通充電器を設置します。さらに取引先従業員の電動車両での通勤を促進するため、この通勤制度のノウハウを提供したり、設置の際の費用も一部補助するなどの検討が行なわれるようです。
三菱自動車
三菱電機のEV充電サービス新料金プラン
4月1日より三菱自動車の電気自動車の充電器使用料金が変更になります。
26日の発表によると、選べる3つの料金プランを用意し、三菱販売店や高速道路などで選択したプランに応じた料金で急速充電ができるというもの。充電器検索のスマホアプリやロードサービスも利用できるのです。
月額料金は500円~1500円、そのプランに応じ充電時に支払う料金が1分当たり5円~15円。対象はアイ・ミーブシリーズやアウトランダーなど。
8割充電で150円~
単価は充電サイトによって変わるしくみで、三菱の販売店なら5円、30分で8割程度充電できるということで、電池残量2割から満充電までが一回当たり150円程度の計算。
アイ・ミーブシリーズは満充電で走行距離120km(Mシリーズ)なので、1kmあたり1.56円の計算で、ガソリンに比べて4分の1程度の燃料費になります。(レギュラーガソリン130円で燃費21kmの車の場合)
北九州スマートコミュニティ創造事業で、電力需給の均衡化に関する実証実験2種の結果発表
北九州スマートコミュニティ創造事業の一環で行われたJX日鉱日石エネルギーと岩谷産業による事業についての記事をまとめてご案内します。
JX日鉱日石エネルギーによるEVのエコドライブ支援とダイナミックプライシング
JX日鉱日石エネルギーは、2012年末から福岡県の北九州市で進めるCEMS(地域エネルギー・マネジメント・システム)と連携したダイナミックプライシング等を実証する試みの結果について発表しました。
この事業は「Dr.Driveセルフ八幡東田店」に設置されるEVの急速充電器を中心として展開されるもの。
同地区に在勤在住の三菱「i-MiEV」オーナーをモニターとして行われた同実験、内容の一つとしては、充電の際にエコドライブ支援として電費のお知らせサービスが提供されたのだとか。
その結果
2012年11月の平均電費が8.46km/kWhだったのに対して、3カ月後の2013年2月には同8.65km/kWhと2.2%向上
したのだそう。
さらにエコドライブの方法を月刊メールでアドバイスするサービスを行ったそうで、4カ月(計4回)の具体的なアドバイスによる指導によって平均電費は約10%も向上したのだとか。
(こう考えると情報を知っているというのは強いですね!)
エコドライブに加えて事業の目玉となったのが、「ダイナミックプライシング」の検証です。
EVの充電時間が出勤(8~9時)と帰宅(17~19時)の時間にピークになることをふまえ、時間別に充電単価を変動させたところ、ピークシフトおよび25%のピークカットに成功したということ。
岩谷産業による水素インフラ活用による余剰電力活用
同事業で岩谷産業が取組むのは、再生可能エネルギーの余剰電力を使用して水素を発生し、燃料電池で利用する実験です。
春秋の休日などは再生可能エネルギーの出力供給と需要のバランスが供給に傾くことから、これを有効利用しようとする試みで、再生可能エネルギーだけでなく時間帯料金などを利用して系統電力も用いながら、水素による出力の均衡化を目指すものです。
実証では岩谷産業は、水素の生成や燃料電池の稼働を自動で切り替える制御ソフトを開発し、
システムのイニシャルコストが下がれば、ダイナミックプライシングが採用されている場合、コストメリットをもたらす可能性も見えてきた
のだそうで、今後はコスト削減に加えての取組段階に移っていくようです。