Uberのカーシェアリング事業にBYDのEV車1000台納入+

6日付けの経済参考報は、アメリカのスマホ向け配車アプリサービスのウーバー社がカーシェアリング用としてアメリカに投入予定の電気自動車1000台を中国のBYDから購入したことを、BYDブラジル現地法人からの情報として報じました。
BYDは、VW、ダイムラーと業務提携している大手メーカーです。小型自動車のほかハイブリッド燃料電池車、電気自動車を生産・開発しており、ブラジルのリオデジャネイロ市へもカーシェアリング用として電気自動車300台を提供しています。充電インフラ整備の遅れが電気自動車普及の足かせとなっている現状において、カーシェアリングは新しい事業モデルとして注目されています。また、南米地域の研究開発センターも兼ねてブラジル・カンビナス市に建設中の、年間500台を生産予定のEVバス工場も今年6月に完成予定です。

BYDは戦略拠点に選んだブラジルで積極的に市場を拡大し、主要都市でEVバスの運行を開始しています。また、今後はEVだけでなく、太陽光発電や蓄電システムなど環境に優しい新エネルギーを提供し、「グリーンシティ」構想の実現を目指しています。

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日産と兼松、NEDOによる米加州でのEV行動範囲拡大実証実験に参画

新エネルギー・産業技術総合開発機構が米カリフォルニア州の北部都市圏で行う「電気自動車の行動範囲拡大実証事業」の委託先に、日産自動車兼松が選定されました。

全米で現在最も家庭用電気自動車の販売台数が多いカリフォルニア州は、自動車メーカーに対して電気自動車やプラグインハイブリッド車の一定比率の販売を義務付けたり、電気自動車に優先レーンの通行許可を与えたりするなど、電気自動車の普及の為の取り組みを積極的に行っています。

今回の実証事業は、急速充電器を整備して電気自動車の行動範囲を拡大することで、さまざまな行動パターンのデータを集め、調査・分析・研究をして利用拡大モデルの確立とさらなる電気自動車の普及を目的としています。

日産は、世界40カ国以上で電気自動車を販売してきたデータを集約し活用することで最適な急速充電器の場所の提案が可能であり、兼松は、日産と共同で電気自動車ユーザー向けの情報サービスを開発する予定であるとともに、高機能なコネクテッドカーのシステムやサービスを実現して新しいビジネスモデルの構築を目指しています。

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日立、コンテナ型蓄電システム「CrystEna」を使ってアメリカのスマートグリッド実証プロジェクト参加

日立アメリカ日立製作所の地域統括会社)は、自社のコンパクトな1MW(1000kW)コンテナ型蓄電システム「CrystEna(クリスティーナ)」を使ったリチウムイオン蓄電システムの設置と試運転を終えて、米スマートグリッド技術会社であるディマンシスとニュージャージ州で本格的な実証プロジェクトを開始します。

北米で初めての導入例となるクリスティーナは、リチウムイオンバッテリー、パワーコンディショナー(電流変換器)やバッテリー管理システム、冷却装置、火災消化システムの全てが運送コンテナの中に収められています。

蓄電システムを電力系統に入れて運用、制御すると太陽光発電などの大量導入による出力変動や電力の供給量が需要量を上回ることで生じる系統の不安定化が回避でき、電力需要が少ない時間帯に余剰電力を充電して電力需要の大きい時間帯に放電することで、系統から供給する電力を平準化でき、送配電設備増強の投資を抑えられることが出来ます。

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