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5kWの太陽光発電|価格相場(設置費用)・1日と年間の発電量・20年収支

5kWの太陽光発電の価格は、経済産業省が集計した2025年設置の平均(1kWあたり29.0万円)で約145万円、安いほうから3割の水準なら約128万円です。東京で南向き30度に設置すると1日平均約15.9kWh、年間約5,790kWh発電し、4人世帯の年間電気消費量(約5,720kWh・環境省の調査)とほぼ同じ量です。

5kWの規模感:パネルの枚数と広さ

この表は5kWの太陽光発電の規模の目安です。
項目 5kWの目安
パネルの枚数1枚400Wなら12〜13枚(4.8〜5.2kW)、460Wなら11枚(約5.1kW)
パネル面の広さ変換効率20〜23%のパネルで約22〜25㎡(パネル面だけ。屋根には配置の余白も必要)
発電量(東京)1日平均約15.9kWh・年間約5,790kWh(南向き30度)
  • パネル面の広さは「容量÷変換効率」で計算しています(変換効率は、1㎡に1kWの光が当たったときの出力の割合)。

環境省の調査(令和5年度)では、太陽光発電を使っている世帯の容量は平均5.0kWで、4kW以上6kW未満が37%と最も多くなっています。5kWは、実際に使われている容量のちょうど平均にあたります(世帯人数別の容量目安)。

5kWの価格(設置費用)

経済産業省(調達価格等算定委員会)が集計した住宅用太陽光発電の価格をもとにした、5kWの価格です。同じ5kWでも、平均と安いほうから3割の水準では約17万円の差があります。

この表は住宅用太陽光発電の1kWあたりの価格(経済産業省の集計)と5kWの価格です。
区分1kWあたり5kWの価格
全体の平均29.0万円約145万円
新築の平均28.9万円約144.5万円
既築(後付け)の平均30.1万円約150.5万円
安いほうから3割の水準25.6万円約128万円

費用の内訳

新築の平均の内訳では、太陽光パネルが半分近く、工事費が約3割を占めています。

この表は新築の住宅用太陽光発電の費用の内訳(経済産業省の集計)です。
項目1kWあたり5kWの場合
太陽光パネル13.5万円約67.5万円
パワーコンディショナ5.3万円約26.5万円
架台3.2万円約16万円
工事費8.5万円約42.5万円
その他0.2万円約1万円
値引き▲1.7万円▲約8.5万円
合計28.9万円約144.5万円

このうちパワコン(パワーコンディショナ)は1kWあたり5.3万円で、5kWなら約26.5万円にあたります。経済産業省の資料(太陽光発電協会へのヒアリング)では、パワコンは20年の間に1回交換する想定で、その交換費用は下の20年収支の試算に含めています(容量別の価格は住宅用パワコン価格相場)。

メーカー別の価格

この表はメーカー別の1kWあたりの価格と5kWの価格です。
メーカー1kWあたり5kWの価格
カナディアンソーラー21.8万円約109万円
JAソーラー(推定)22.0万円約110万円
ジンコソーラー(推定)22.0万円約110万円
トリナソーラー22.0万円約110万円
ネクストエナジー23.0万円約115万円
ハンファQセルズ24.0万円約120万円
長州産業26.0万円約130万円
パナソニック26.0万円約130万円
シャープ28.0万円約140万円
  • 1kWあたりの価格はメーカー別の価格比較の値です。メーカー別の相場は、パネルを多く載せた構成の価格をもとにしているため、経済産業省の平均より低めに出ます。
  • 容量ごとの相場は、一括見積もりの取引実績の平均で5kW 131.9万円(ソーラーパートナーズが公表している2025年1〜12月の取引実績の平均(税込・2026年8月更新))です。
  • (推定)のメーカーは単独の価格の出典が見つからないため、同じクラスの海外メーカーと同程度とした推定値です。
  • 新築の場合は、国のみらいエコ住宅2026事業(GX志向型住宅で最大125万円など)を活用できることがあります。太陽光単体ではなく住宅全体の断熱・省エネ性能が対象の補助です。詳しくは補助金のページでご確認ください。

5kWの1日・月別・年間の発電量

東京で南向き30度に設置した場合、5kWの発電量は1年を通した平均で1日約15.9kWh、年間約5,790kWhです。1日あたりでは4月が最も多く(約18.5kWh)、11月が最も少なく(約13.4kWh)なります。月の合計では日数の多い5月が最も多くなります。

この表は東京で5kWを南向き30度に設置したときの月別の発電量です。
月発電量1日あたり
1月499kWh16.1kWh
2月476kWh17.0kWh
3月523kWh16.9kWh
4月556kWh18.5kWh
5月563kWh18.1kWh
6月458kWh15.3kWh
7月498kWh16.1kWh
8月545kWh17.6kWh
9月412kWh13.7kWh
10月420kWh13.6kWh
11月403kWh13.4kWh
12月436kWh14.1kWh
年間約5,790kWh15.9kWh
  • NEDO「年間月別日射量データベース(MONSOLA-11)」の東京・真南30度の月平均日射量(1981〜2009年の平均)×日数×損失係数0.85×5kWで計算しています。損失係数は1年を通じて同じ値としているため、気温が高くパネルの効率が下がる夏は実際にはこれより少なく、冬は多くなる傾向があります。
  • 都道府県(県庁所在地などの観測地点・年間で最も発電する傾き)によって1kWあたり約1,090〜1,380kWhの差があり、5kWでは年間約5,450〜6,900kWhです。お住まいの地域の値は都道府県別の太陽光発電で確認できます。容量別の発電量は容量別の年間発電量早見表にまとめています。

表の値は過去約30年の日射量の平均から計算したもので、実際の1日の発電量はその日の天気で大きく変わります。晴れた日には平均を大きく上回り、雨の日にはわずかになります。

屋根の向き・傾きで発電量はどれだけ変わる?

同じNEDOのデータで、屋根の向きと傾きを変えた場合の5kWの年間発電量を計算しました(東京)。東向き・西向きでも南向きの約83%、北向きでは約62%になります。

この表は屋根の向き・傾き別の5kWの年間発電量(東京)です。
向き・傾き年間発電量南向き30度との比較
南向き30度約5,790kWh100%
南向き20度約5,690kWh98%
南向き10度約5,480kWh95%
水平(0度)約5,150kWh89%
南東・南西向き30度約5,510kWh95%
東・西向き30度約4,820kWh83%
北向き30度約3,610kWh62%
  • NEDO「年間月別日射量データベース(MONSOLA-11)」の東京の方位・傾斜別の年平均日射量×365日×損失係数0.85×5kWで計算。東向きと西向きは同じ値です。
  • このほか、隣家や電柱などの影、積雪、出力制御でも発電量は減ります。影のかかり方は、業者の発電量シミュレーションで確認してください(設置角度と方位)。

5kWは何人家族に合う?電気消費量との比較

環境省「家庭部門のCO2排出実態統計調査」(令和5年度)の世帯人数別の年間電気消費量と、東京の5kWの年間発電量(約5,790kWh)を比べると、4人世帯の消費量とほぼ同じです。

この表は世帯人数別の年間電気消費量と、5kWの年間発電量との比較です。
世帯 年間の電気消費量
3人世帯約5,140kWh
4人世帯約5,720kWh
5人世帯約6,440kWh
(参考)5kWの年間発電量約5,790kWh(東京)

ただし、年間の発電量が消費量と同じでも電気代はゼロになりません。太陽光は昼にしか発電せず、夜や朝夕は電力会社から電気を買うためです。同じ調査では、太陽光発電を使っている世帯の平均で、年間発電量5,800kWhのうち売電量は3,953kWhで、家で使った電気は約3割でした。

下の試算の前提(自家消費35.2%)では、5kWの発電のうち売電に回る電気は1日平均約10.3kWhです。この昼の余った電気をためて夜に使うのが蓄電池で、容量の選び方は太陽光と蓄電池の容量の選び方で確認できます。

新FIT制度での20年間の収支(試算)

経済産業省が集計した平均的な価格と自家消費の割合をもとに、東京・南向き30度の5kWで20年間の収支を試算しました。

この表は5kWの太陽光発電の20年間の売電収入と電気代の削減額の試算です。
期間(売電単価)売電収入電気代の削減
1〜4年目
(24円/kWh)
約36万円約25.3万円
5〜10年目
(8.3円/kWh)
約18.7万円約37.9万円
11〜20年目(卒FIT後)
(8円/kWh)
約30万円約63.1万円
20年の合計約84.7万円約126.3万円
この表は5kWの太陽光発電の20年間の収支の試算です。
項目平均価格の場合安いほうから3割の価格の場合
売電収入+電気代の削減(20年)約210.9万円約210.9万円
初期費用約145万円約128万円
パワコン交換と点検(20年)約53.6万円約53.6万円
20年の差し引き+約12.3万円+約29.3万円
  • 年間発電量は約5,790kWh(東京・南向き30度・1kWあたり約1,160kWh)。パネルの経年劣化は含めていません。
  • 自家消費の割合は35.2%(住宅用の売電比率の平均64.8%から計算)。電気代の削減は1kWhあたり31円(家庭の電気料金の平均的な単価の目安)で計算しています。
  • 売電単価は住宅用FIT(最初4年24円・5〜10年目8.3円)と、卒FIT後の想定8円です。
  • 初期費用は1kWあたり29.0万円(平均)・25.6万円(安いほうから3割)、パワコン交換38.4万円(20年で1回)と点検3.8万円(5年ごと・20年で4回)は太陽光発電協会へのヒアリングの相場(5kWの設備を想定)です(出典:調達価格等算定委員会「令和8年度以降の調達価格等に関する意見」(2026年2月5日))。補助金は含めていません。

平均価格(約145万円)の場合、売電収入と電気代の削減の合計で初期費用を回収できるのは約12.9年後です(点検とパワコン交換の費用は含めない)。点検とパワコン交換まで含めた20年の差し引きは、平均価格で+約12.3万円、安いほうから3割の価格(約128万円)なら+約29.3万円です。

家で使う電気の量の前提による違い

上の試算は、発電量の35.2%(年間約2,040kWh)を家で使う前提です。家で使う電気の量を、環境省の調査で太陽光発電を使っている世帯の平均(年間約1,850kWh・発電量の約32%)とした場合と比べると、次のとおりです。

この表は家で使う電気の量の前提による5kWの収支の違いです。
家で使う電気の量 元が取れるまで 20年の差し引き(平均価格)
年間約2,040kWh(発電量の35.2%)約12.9年+約12.3万円
年間約1,850kWh(環境省の調査の平均)約13.4年+約4.9万円
  • 自家消費の割合35.2%は経済産業省が集計した住宅用の売電比率の平均から、年間約1,850kWhは環境省「令和5年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査」の太陽光発電を使っている世帯の平均(年間発電量5,800kWh−売電量3,953kWh)から計算しています。そのほかの前提は上の試算と同じです。

家で使う電気の量は、昼に家にいる人数や、エコキュート・EVの充電を昼に回せるかで変わります。電気代の削減(1kWhあたり約31円)は売電単価より大きいため、昼に使える電気が多い家庭ほど収支は良くなります。卒FIT後(11年目以降)の売電単価は、この試算では1kWhあたり8円としています(買取メニューの比較は卒FIT後の売電価格)。

5kWの設置検討は複数業者の見積もり比較で

同じ5kWでも、価格には幅があります(平均で約145万円、安いほうから3割の水準で約128万円)。メーカー・パワコンの構成・屋根の条件で総額は変わるため、複数の業者から見積もりを取り、価格と発電量の試算の前提を比べてください。

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住宅の屋根は形・向き・広さに制約があり、載せられるメーカーやパネルの枚数は家ごとに変わります。価格にも幅があり、経済産業省の集計(2025年設置)では1kWあたり平均29.0万円に対し、安いほうから3割の水準は25.6万円です(5kWなら約17万円の差)。複数社から見積もりを取り、価格と提案の中身を比べてください。以下は住宅用の見積もり窓口で、複数社をまとめて比べられる一括見積もりサイトと、販売店などから直接提案を受けられる窓口があり、いずれも無料で申し込めます。

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よくある質問(FAQ)

5kWの太陽光発電の価格(設置費用)は?
経済産業省が集計した2025年設置の平均(1kWあたり29.0万円)で約145万円です。新築の平均で約144.5万円、既築で約150.5万円、安いほうから3割の水準なら約128万円です。いずれも工事費を含みます。
5kWの太陽光発電の1日の発電量は?
東京で南向き30度に設置した場合、1年を通した平均で1日約15.9kWh、年間約5,790kWhです。1日あたりが最も多いのは4月(約18.5kWh)、最も少ないのは11月(約13.4kWh)です(NEDOの日射量データから計算した平均で、その日の天気によって大きく変わります)。
5kWはパネル何枚?屋根の広さは?
1枚400Wのパネルなら12〜13枚(4.8〜5.2kW)、460Wのパネルなら11枚(約5.1kW)です。変換効率20〜23%のパネルなら、パネル面だけで約22〜25㎡の広さが必要です。
5kWは何人家族に合う?
環境省の調査(令和5年度)では4人世帯の年間電気消費量は約5,720kWhで、東京の5kWの年間発電量(約5,790kWh)とほぼ同じです。ただし太陽光は昼にしか発電しないため、発電量が消費量と同じでも電気代はゼロになりません。
5kWの太陽光発電は何年で元が取れる?
平均価格(約145万円)の場合、売電収入と電気代の削減の合計で初期費用を回収できるのは約12.9年後です(東京・自家消費約35.2%で試算。点検とパワコン交換の費用は含めない)。家で使う電気の量を年間約1,850kWh(環境省の調査の平均)とした場合は約13.4年です。

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