4kWの太陽光発電|価格相場・年間発電量・新FIT20年収支
4kWの太陽光発電の価格は、経済産業省が集計した2025年設置の平均(1kWあたり29.0万円)で約116万円、安いほうから3割の水準なら約102.4万円です。東京で南向き30度に設置すると年間約4,630kWh発電し、パネルは1枚400〜460Wなら9〜10枚です。
4kWの規模感:パネルの枚数と広さ
| 項目 | 4kWの目安 |
|---|---|
| パネルの枚数 | 1枚400Wなら10枚、460Wなら9枚(約4.1kW) |
| パネル面の広さ | 変換効率20〜23%のパネルで約17〜20㎡(パネル面だけ。屋根には配置の余白も必要) |
| 年間発電量(東京) | 約4,630kWh(南向き30度) |
- パネル面の広さは「容量÷変換効率」で計算しています(変換効率は、1㎡に1kWの光が当たったときの出力の割合)。
環境省の調査(令和5年度)では、太陽光発電を使っている世帯の容量は平均5.0kWで、2kW以上4kW未満が31%、4kW以上6kW未満が37%でした。4kWの年間発電量(東京で約4,630kWh)は、同じ調査の2人世帯(約3,970kWh)と3人世帯(約5,140kWh)の年間電気消費量の間にあたります(世帯人数別の容量目安)。
4kWの価格
経済産業省(調達価格等算定委員会)が集計した住宅用太陽光発電の価格をもとにした、4kWの価格です。同じ4kWでも、平均と安いほうから3割の水準では約14万円の差があります。
| 区分 | 1kWあたり | 4kWの価格 |
|---|---|---|
| 全体の平均 | 29.0万円 | 約116万円 |
| 新築の平均 | 28.9万円 | 約115.6万円 |
| 既築(後付け)の平均 | 30.1万円 | 約120.4万円 |
| 安いほうから3割の水準 | 25.6万円 | 約102.4万円 |
- 出典:調達価格等算定委員会「令和8年度以降の調達価格等に関する意見」(2026年2月5日)。2025年設置の案件の平均で、工事費を含みます。「安いほうから3割の水準」は、価格の安い順に並べたときに3割目にあたる価格です。
費用の内訳
新築の平均の内訳では、太陽光パネルが半分近く、工事費が約3割を占めています。
| 項目 | 1kWあたり | 4kWの場合 |
|---|---|---|
| 太陽光パネル | 13.5万円 | 約54万円 |
| パワーコンディショナ | 5.3万円 | 約21.2万円 |
| 架台 | 3.2万円 | 約12.8万円 |
| 工事費 | 8.5万円 | 約34万円 |
| その他 | 0.2万円 | 約0.8万円 |
| 値引き | ▲1.7万円 | ▲約6.8万円 |
| 合計 | 28.9万円 | 約115.6万円 |
- 出典:調達価格等算定委員会「令和8年度以降の調達価格等に関する意見」(2026年2月5日)(新築の平均の内訳)。各項目は四捨五入した値のため、足し上げた値と合計は一致しないことがあります。
このうちパワコン(パワーコンディショナ)は1kWあたり5.3万円で、4kWなら約21.2万円にあたります。経済産業省の資料(太陽光発電協会へのヒアリング)では、パワコンは20年の間に1回交換する想定で、その交換費用は下の20年収支の試算に含めています(容量別の価格は住宅用パワコン価格相場)。
メーカー別の価格
| メーカー | 1kWあたり | 4kWの価格 |
|---|---|---|
| カナディアンソーラー | 21.8万円 | 約87.2万円 |
| JAソーラー(推定) | 22.0万円 | 約88万円 |
| ジンコソーラー(推定) | 22.0万円 | 約88万円 |
| トリナソーラー | 22.0万円 | 約88万円 |
| ネクストエナジー | 23.0万円 | 約92万円 |
| ハンファQセルズ | 24.0万円 | 約96万円 |
| 長州産業 | 26.0万円 | 約104万円 |
| パナソニック | 26.0万円 | 約104万円 |
| シャープ | 28.0万円 | 約112万円 |
- 1kWあたりの価格はメーカー別の価格比較の値です。メーカー別の相場は、パネルを多く載せた構成の価格をもとにしているため、経済産業省の平均より低めに出ます。
- (推定)のメーカーは単独の価格の出典が見つからないため、同じクラスの海外メーカーと同程度とした推定値です。
- 新築の場合は、国のみらいエコ住宅2026事業(GX志向型住宅で最大125万円など)を活用できることがあります。太陽光単体ではなく住宅全体の断熱・省エネ性能が対象の補助です。詳しくは補助金のページでご確認ください。
4kWの年間発電量と月別の発電量
東京で南向き30度に設置した場合、4kWの年間発電量は約4,630kWh(1日平均約12.7kWh)です。月別では5月が最も多く、11月が最も少なくなります。
| 月 | 発電量 | 1日あたり |
|---|---|---|
| 1月 | 399kWh | 12.9kWh |
| 2月 | 381kWh | 13.6kWh |
| 3月 | 418kWh | 13.5kWh |
| 4月 | 445kWh | 14.8kWh |
| 5月 | 450kWh | 14.5kWh |
| 6月 | 366kWh | 12.2kWh |
| 7月 | 398kWh | 12.9kWh |
| 8月 | 436kWh | 14.1kWh |
| 9月 | 329kWh | 11.0kWh |
| 10月 | 336kWh | 10.8kWh |
| 11月 | 322kWh | 10.7kWh |
| 12月 | 349kWh | 11.3kWh |
| 年間 | 約4,630kWh | 12.7kWh |
- NEDO「年間月別日射量データベース(MONSOLA-11)」の東京・真南30度の月平均日射量(1981〜2009年の平均)×日数×損失係数0.85×4kWで計算しています。損失係数は1年を通じて同じ値としているため、気温が高くパネルの効率が下がる夏は実際にはこれより少なく、冬は多くなる傾向があります。
- 都道府県(県庁所在地などの観測地点・年間で最も発電する傾き)によって1kWあたり約1,090〜1,380kWhの差があり、4kWでは年間約4,360〜5,520kWhです。お住まいの地域の値は都道府県別の太陽光発電で確認できます。容量別の発電量は容量別の年間発電量早見表にまとめています。
屋根の向き・傾きで発電量はどれだけ変わる?
同じNEDOのデータで、屋根の向きと傾きを変えた場合の4kWの年間発電量を計算しました(東京)。
| 向き・傾き | 年間発電量 | 南向き30度との比較 |
|---|---|---|
| 南向き30度 | 約4,630kWh | 100% |
| 南向き20度 | 約4,550kWh | 98% |
| 南向き10度 | 約4,380kWh | 95% |
| 水平(0度) | 約4,120kWh | 89% |
| 南東・南西向き30度 | 約4,410kWh | 95% |
| 東・西向き30度 | 約3,860kWh | 83% |
| 北向き30度 | 約2,890kWh | 62% |
- NEDO「年間月別日射量データベース(MONSOLA-11)」の東京の方位・傾斜別の年平均日射量×365日×損失係数0.85×4kWで計算。東向きと西向きは同じ値です。
- このほか、隣家や電柱などの影、積雪、出力制御でも発電量は減ります。影のかかり方は、業者の発電量シミュレーションで確認してください(設置角度と方位)。
新FIT制度での20年間の収支(試算)
経済産業省が集計した平均的な価格と自家消費の割合をもとに、東京・南向き30度の4kWで20年間の収支を試算しました。
| 期間(売電単価) | 売電収入 | 電気代の削減 |
|---|---|---|
| 1〜4年目 (24円/kWh) | 約28.8万円 | 約20.2万円 |
| 5〜10年目 (8.3円/kWh) | 約14.9万円 | 約30.3万円 |
| 11〜20年目(卒FIT後) (8円/kWh) | 約24万円 | 約50.5万円 |
| 20年の合計 | 約67.7万円 | 約101万円 |
| 項目 | 平均価格の場合 | 安いほうから3割の価格の場合 |
|---|---|---|
| 売電収入+電気代の削減(20年) | 約168.7万円 | 約168.7万円 |
| 初期費用 | 約116万円 | 約102.4万円 |
| パワコン交換と点検(20年) | 約53.6万円 | 約53.6万円 |
| 20年の差し引き | ▲約0.9万円 | +約12.7万円 |
- 年間発電量は約4,630kWh(東京・南向き30度・1kWあたり約1,160kWh)。パネルの経年劣化は含めていません。
- 自家消費の割合は35.2%(住宅用の売電比率の平均64.8%から計算)。電気代の削減は1kWhあたり31円(家庭の電気料金の平均的な単価の目安)で計算しています。
- 売電単価は住宅用FIT(最初4年24円・5〜10年目8.3円)と、卒FIT後の想定8円です。
- 初期費用は1kWあたり29.0万円(平均)・25.6万円(安いほうから3割)、パワコン交換38.4万円(20年で1回)と点検3.8万円(5年ごと・20年で4回)は太陽光発電協会へのヒアリングの相場(5kWの設備を想定)です(出典:調達価格等算定委員会「令和8年度以降の調達価格等に関する意見」(2026年2月5日))。補助金は含めていません。
平均価格(約116万円)の場合、売電収入と電気代の削減の合計で初期費用を回収できるのは約12.9年後です(点検とパワコン交換の費用は含めない)。点検とパワコン交換まで含めた20年の差し引きは、平均価格で▲約0.9万円、安いほうから3割の価格(約102.4万円)なら+約12.7万円です。収支は初期費用で大きく変わるため、複数の業者の見積もりで価格を比べることが大切です。
家で使う電気の量の前提による違い
上の試算は、発電量の35.2%(年間約1,630kWh)を家で使う前提です。家で使う電気の量を、環境省の調査で太陽光発電を使っている世帯の平均(年間約1,850kWh・4kWの発電量の約40%)とした場合と比べると、次のとおりです。
| 家で使う電気の量 | 元が取れるまで | 20年の差し引き(平均価格) |
|---|---|---|
| 年間約1,630kWh(発電量の35.2%) | 約12.9年 | ▲約0.9万円 |
| 年間約1,850kWh(環境省の調査の平均) | 約12.3年 | +約7.7万円 |
- 自家消費の割合35.2%は経済産業省が集計した住宅用の売電比率の平均から、年間約1,850kWhは環境省「令和5年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査」の太陽光発電を使っている世帯の平均(年間発電量5,800kWh−売電量3,953kWh)から計算しています。そのほかの前提は上の試算と同じです。
電気代の削減(1kWhあたり約31円)は売電単価より大きいため、昼に家で使える電気が多いほど収支は良くなります。卒FIT後(11年目以降)の売電単価は、この試算では1kWhあたり8円としています。電力会社の買取メニューの比較は卒FIT後の売電価格で確認できます。蓄電池を併設すると自家消費が増えますが、蓄電池の費用もかかります。価格は太陽光と蓄電池のセット価格相場で確認できます。
4kWの設置検討は複数業者の見積もり比較で
同じ4kWでも、価格には幅があります(平均で約116万円、安いほうから3割の水準で約102.4万円)。メーカー・パワコンの構成・屋根の条件で総額は変わるため、複数の業者から見積もりを取り、価格と発電量の試算の前提を比べてください。
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住宅の屋根は形・向き・広さに制約があり、載せられるメーカーやパネルの枚数は家ごとに変わります。価格にも幅があり、経済産業省の集計(2025年設置)では1kWあたり平均29.0万円に対し、安いほうから3割の水準は25.6万円です(5kWなら約17万円の差)。複数社から見積もりを取り、価格と提案の中身を比べてください。以下は住宅用の見積もり窓口で、複数社をまとめて比べられる一括見積もりサイトと、販売店などから直接提案を受けられる窓口があり、いずれも無料で申し込めます。
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よくある質問(FAQ)
- 4kWの太陽光発電の価格は?
- 経済産業省が集計した2025年設置の平均(1kWあたり29.0万円)で約116万円です。新築の平均で約115.6万円、既築で約120.4万円、安いほうから3割の水準なら約102.4万円です。
- 4kWの太陽光発電の年間発電量は?
- 東京で南向き30度に設置した場合、年間約4,630kWh(1日平均約12.7kWh)です。都道府県によって約4,360〜5,520kWhの差があります(NEDOの日射量データから計算)。
- 4kWはパネル何枚?
- 1枚400Wのパネルなら10枚、460Wのパネルなら9枚(約4.1kW)です。変換効率20〜23%のパネルなら、パネル面だけで約17〜20㎡の広さが必要です。
- 4kWの太陽光発電は何年で元が取れる?
- 平均価格(約116万円)の場合、売電収入と電気代の削減の合計で初期費用を回収できるのは約12.9年後です(東京・自家消費約35.2%で試算。点検とパワコン交換の費用は含めない)。点検とパワコン交換まで含めた20年の差し引きは▲約0.9万円、安いほうから3割の価格なら+約12.7万円です。
- 東向き・西向きの屋根でも4kWの太陽光発電は発電する?
- 東京の日射量データで計算すると、東向き・西向き(傾き30度)の発電量は南向き30度の約83%で、4kWなら年間約3,860kWhです。北向きでは約62%まで下がります。



