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失敗しない見積もり方法

太陽光発電の見積りにあたって、実際の見積もり例を使った「1.見積もり金額の比較」、「2.信頼性の高い一括見積もりサイトの一覧」、そして「3.見積もり申し込みのしかた」の3つのポイントをご案内しています。納得のいく見積もりの取得にお役立ていただければ幸いです。

1.見積書の価格が妥当かどうかを見分ける(実際の見積もり例より)

太陽光発電の検討段階で大手パネルメーカーのサイトに行き、大体の算当を確認したいと思っても、パネル1枚当たりのメーカー希望小売価格といった情報はあっても、実際の支払い金額はどれくらいになるのか見当もつかないという経験をされた方も多いかもしれません。

大手比較サイトなどで各店舗の販売金額が比較できるような家電などと異なり、太陽光発電は容量も周辺機器もすべて顧客ごとにオーダーメードで構成されるため、メーカーとしても一概に価格を公開できない事情があります。販売店の中ではトラブルを避けるために、Q&Aサイトなどでの見積公開をするとしても、販売店は匿名でと顧客にお願いするようなこともあります。

ただ、購入者としては業者に直接見積もりを取る前に概算を知っておきたいというのが本音です。そのため、「1.見積もり金額の比較」、「2.一括見積もりサイトの選定」、「3.見積もり申し込み」の中で本来なら最後に行う見積書の比較ですが、このページでは実際の金額も含めてはじめにご案内しながら予算感を確認することとします。

なお、太陽光発電の購入検討段階のお客様には以下のページもご好評いただいております。あわせてご利用ください。

定価の7割引は当たり前!良心価格の施行店が出す見積もり例とポイント

早速ですが、値引きをぎりぎりまで頑張ってくれる施工店が出す見積書の例を以下でご案内しています。

お見積り書 パナソニック4.88kW

お支払金額合計:1,520,000円(税込)

項目 数量 単価 金額 定価(備考)
太陽電池モジュール(VBHN244SJ33) 20 40,000 800,000 2,700,000
パワーコンディショナ(VBPC246B3) 1 120,000 120,000 398,000
ケーブル一式 1 31,000 43,000
架台一式 1 85,000 120,000
システム工事費用 1 175,000
電気配線工事費用 1 100,000
申請手続き費用 1 15,000
モニタ(VBPM372C) 1 62,000 62,000 87,000
自然災害補償(15年) 1 21,000
小計 1,408,000
消費税 112,640
(調整値引) 640
合計 \1,520,000

仕切り価格が適切か

まず、各機材に対して仕切り価格を明示していることが一つのポイントとなります。次の例でご案内するように、仕切り価格自体が明記されない場合はあまり良心的な見積もり書とは言えないでしょう。仕切り価格は販売店がメーカーから各部材を仕入れる際の卸価格として解釈できます。この仕切り価格ですが、一番コストの中での比率を多く占める太陽電池モジュール(ソーラーパネル)においては定価と比べて7割近く安い価格がつけられていることが確認されています。(2015年11月執筆時点)メーカーによって出荷量も異なるためこの仕切り値の率には差があるものの、定価の半額以下まで仕切価格が下がっていない場合は、販売店としてのマージンが相当額上乗せされていると疑ってもいいかもしれません。パワーコンディショナについては6割、オプションとして扱われるモニターやHEMS機器などは4~5割引き程度が目安ですが、これらの周辺機材はモジュールと比べて施工販売店ごとの振れ幅が比較的大きいと言えます。

見積もり書をもらったら、モジュールやパワコンの型番をそれぞれのメーカーの公式ページで調べ、定価を確認して仕切り価格と比較してみるのもいいかもしれません。親切な施工店なら定価と比較しやすいよう、どちらも掲載していることもあります。(上述の例でいうと、太陽電池モジュールの定価は2,700,000円、実際の提供価格は800,000円で、約70%引きであることがすぐに目算できます)

調整値引は、小さくても大きな意味あり?

各項目の小計に消費税を掛けると、多くの場合数円単位の端数が出ます。太陽光発電のように大きな買い物をする際に現金でそのまま支払うことは少ないとはいえ、数百円といった小さな単位をオマケとし、分かりやすく見た目にきれいな数字を顧客に提示するのは、施工店のちょっとした心遣いとも言えます。

これが大手のショッピングモールや家電量販店などの販売代理店を通している場合だと、以下の例のように価格がパッケージとして既に決まっていることも多く、顧客ごとに異なる調整値引といった項目自体が無い場合もあります。

見せかけのキャンペーン文句や、安く見せようとする見積書を見破るポイント

以下では、相場に対して高額な請求である可能性が高い見積書の例をご案内しています。

お見積り書(パナソニック太陽光発電)

お支払金額合計:1,695,600円(税込)

項目 数量 単価 金額
太陽電池モジュール(パナソニック VBHN244SJ33) 16 135,000 2,160,000
パワーコンディショナ(VBPC240A9) 1 295,000 295,000
接続箱(VBSSK3R1) 1 26,000 26,000
モニタ(VBPM372C) 1 87,000 87,000
ケーブル一式 1 40,000
架台一式 1 100,000
システム工事費用 1 175,000
電気配線工事費用 1 100,000
申請手続き費用 1 20,000
自然災害補償(15年) 1 無償(通常23,000円)
お値引き額 1,483,000円
小計 1,520,000
消費税 125,600
合計 \1,695,600円

太陽光ベーシックプラン A(パナソニック3.904kW)

単価がすぐに計算できない

パッケージ販売をしている販売店などによくあるのが、合計金額は目立つものの他社と価格比較をする際に必要な容量についての情報がとても見にくい場所にあるといった例です。太陽光発電の価格は1kW(キロワット)あたりの単価をもって比較するのが基本で、単価を知るには「支払合計金額」と「容量」のいずれの情報も必要となってきます。この見積書の場合、単価を知るにはモジュール1枚の出力を調べて枚数と掛け合わせるか、表の下に小さく書かれているパナソニック3.904kWという文字に気づかないといけません。そうして計算してみると単価43.4万円と、このメーカーの相場に対してかなり高めの値段設定であることにすぐに気づきます。

キャンペーンや大幅値引きといったお得感の誇張

見積書を見ると、おそらくキャンペーンかなにかなのでしょう、通常23,000円の自然災害補償が無償を提供してくれるといったことや、150万円近い値引き額と、かなりお得な商品だと勘違いさせられる内容が必要以上に誇張されていることに気づきます。先ほどの「良心的な見積書の例」ではシステムのメインとなるモジュールで7割、周辺機器で4~6割程度の値引きは当たり前とご案内しましたが、こちらでは合計金額で半額以下の値引きにとどまっているにもかかわらず、いかにもそれが大特価であるかのように強調されています。

最新の相場は常に意識する

見積書の良い例と悪い例(比較的高額であるという意味合いにおいて)を確認してきましたが、そうはいっても施工販売店ごとに見積りの書き方はさまざまで、一概に「仕切り価格が書いていないから良くない業者」「一括値引きの方式だから高い業者」と言い切ることはできず、最終的に高い/安いの判断は市場全体の相場、しかも最新のものと比較するのが確実です。

当サイトでは相場比較のコンテンツの充実に努めており、毎月の市場調査の結果は以下のページでまとめています。相場の比較は「主要メーカーの最新価格相場一覧」を、設置容量も踏まえた販売金額の相場および費用対効果のチェックは「売電収支・費用対効果シミュレーション」をご確認ください。

2.自分に合った、信頼性の高い一括見積もりサイトを使う

見積もりを取る際、相見積もりは鉄則と言えます。「タイナビ」、「グリエネ」などといった名前で太陽光発電の一括見積もりサイトは本当にたくさん出てきていますが、実際これらのサービスに違いはあるのでしょうか?回答を先に言ってしまえば、登録している施工店や、一括見積サービスの運営会社の施工店とのかかわり方において、確かに各サービスには違いが存在します

太陽光発電業者は固定価格買取制度の制定後急激に数を増やしましたが、市場が落ち着いてきた近年は市場からの撤退倒産といった話題に事欠かない状況が続いています。システムの構成方法や施工の丁寧さが発電量に与える影響は、時にパネルの品質以上に大きいと言え、経営上の健全さと施工の品質をどう見極めるかは大きな議論の一つです。自分自身でできる範囲としては、実際の見積もりの段階に担当者の人格などで社風を見極めたり、その業者のホームページで企業の沿革を確認したりといった方法が挙げられます。それに加えて一括見積サイトのほとんどは、自社サイトへの業者の登録の是非を検証する段階で一定の基準に満たない業者の振り落としなどを行い、紹介する施工店の評価を常に気にしながら、サービスの質を高く保とうという努力を続けています。

利用する一括見積もりサービスによって選定基準も異なることから紹介される施工店が少しずつ違ってくることもあり、施工店選びにこだわりたい方は大手一括見積サイトをとりあえずすべて試してみるという手もありますが、面倒であれば一つのサービスだけでも十分です。以下では当サイトがおすすめの一括見積もりサービスと、その運営会社についてなどを合わせてご案内しています。ご希望に合ったサイトから、お見積りをお申しこみください。

  • 2社以上から見積もりを取って比較検討すること。合見積・あいみつなどとも言われる。

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太陽光発電を見積もるには一括見積サービスを利用するのが一般的ですが、一口に一括見積もりといっても多様なサービスがあります。以下では当サイトがお勧めするサイトを厳選してご案内していますので、ニーズに合ったサービスをご利用ください。太陽光発電は安い買い物ではないため、納得がいくまでいくつかのサービスを併用する方も少なくありません。いずれのサービスも無料で利用できます。


話題の蓄電池も!選択肢を増やす相見積もりにお勧め

グリエネグリエネ

安さ勝負のネット系販売店も地域密着型店も提携する大手サイトで安さも信頼性も譲れない方におすすめです。登録施工店が多いので、他のサービスと同時利用をする方も多くいらっしゃいます。また太陽光発電と合わせて利用することでメリットが大きい蓄電池も一緒に見積もれて便利!
当サイト経由のお見積りで1,000円分のAmazonギフトカードプレゼントキャンペーンも実施中です!


厳選施工店から選びたい

ソーラーパートナーズ ソーラーパートナーズ

太陽光発電の施工業者の中には、販売のみを行い、施工は別会社に下請けさせるといった業態を取る場合があります。このような運営方法は各部門での専門性を高められるといった点で効率が良いと考えられる一方で、実際の施工業者の顔が見えにくのは欠点とも言えます。ソーラーパートナーズではこういった販売店経由の施工店の紹介はしないというところに、他の一括見積もりサイトと違いをつけています。
実際に価格が安くなるのかどうかは場合にもよると考えられますが、紹介される施工店がどれくらい違うのか、相見積もりをしてみるのもいいかもしれません。


顧客満足度98%!とりあえずならこのサイト

タイナビ

利用者実績は100万人以上、これだけの顧客がいながら満足度98%を保持するサイトは、コマーシャルなどでも見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。

敷居の低さが人気で、図面のみでの見積もりも可能(訪問が無い)なので気軽です。

3.上手な見積もり申し込みの方法を知る

施工店だって人間です。誤解を恐れずに言うならば、お気に入りの顧客もいればそうでない顧客もいるかもしれません。最後のこの項では、見積もりに際して思い通りの見積もりが取れる方法、施工店に気に入ってもらえる頼み方について、考えていきます。

「売電収入で家計の足しにしたい/家庭内でよりエコなエネルギーを利用したい/停電時、災害時にも電力を利用したい(←選択)」といった目的で太陽光発電の導入を考えています。

「できれば国産で、安さよりも長期的な運用でプラスになるような、信頼性の高いメーカー/外国産でも一定の質・実績があり、より安価で早期の初期費用回収ができるメーカー(←選択)」を選びたいと考えており、適当なメーカーの提案をいただければと思います。

上でご案内した文章は、一括見積の際施工店側にこちらの要望で伝えておきたい部分を盛り込んだものです。見積もりの際に備考欄などで自由にコメントを加えられる場合は、施工店にとって見積もりを作る際の参考になる情報を加えることで、一括見積のような無機質なコミュニケーションをより人間味のあるものに変えることができるかもしれません。

施工店にしても、ただ選択項目を選んだだけの見積もり依頼よりも、より時間をかけたと感じられる丁寧な依頼の方が、意識的であれ無意識的であれ、より早く真摯に対応をしたいと思うのではないでしょうか。

上述の依頼文なども参考にしていただきながら、ちょっとでも「安くていいものを買ってほしい」と施工店を思わせるような見積もりの依頼のしかたを考えてみると、ちょっとお得なことがあるかもしれません。

  • 当サイトの編集部は、太陽光発電市場には多少詳しいものの、心理学などの学位を持っているわけではありません。ここに掲載する方法は一例に過ぎず、他にもお気づきの点、既に設置の方でこれから設置する方に向けたアドバイスなどがありましたら、是非ご共有ください。(ご意見はメールにて承っております。「solar@net-reach.jp」までお送りください。)