太陽光発電で電気代はいくら下がる?世帯人数別の削減額と20年の試算
東京に5kWの太陽光発電を付けた場合、家計調査の4人世帯の平均(電気代 月約13,900円)では、電気代の削減は年約4.2万円(月約3,500円)です。家で使いきれない電気は売電し、削減と売電収入を合わせると、1〜4年目は年約14.8万円、5〜10年目は年約7.9万円、11〜20年目は年約7.8万円で、20年の合計は約184.5万円です。電気代の削減は、1人世帯で月約1,900円、6人以上の世帯で月約4,400円です。
太陽光発電で下がる電気代は、発電した電気のうち家で使った分(自家消費)だけです。家で使いきれない電気は売電して収入になります。家計調査の世帯人数別の電気代をもとに、収支シミュレーションと同じ方法で、5kWの太陽光発電を付けたときの電気代の削減と売電収入を計算しました。
世帯人数別の電気代の削減額
電気代の削減は、家で使う太陽光の電気の量で決まります。電気の使用量が少ない家庭や、昼に家にいる時間が短い家庭ほど、家で使える電気は少なくなります。
| 世帯人数 | 月の電気代 | 電気代の削減(月) | 電気代の削減(年) |
|---|---|---|---|
| 1人 | 7,300円 | 約1,900円 | 約2.2万円 |
| 2人 | 12,100円 | 約3,100円 | 約3.7万円 |
| 3人 | 13,900円 | 約3,500円 | 約4.2万円 |
| 4人 | 13,900円 | 約3,500円 | 約4.2万円 |
| 5人 | 15,700円 | 約4,000円 | 約4.8万円 |
| 6人以上 | 17,300円 | 約4,400円 | 約5.3万円 |
- 月の電気代は総務省「家計調査」の世帯人数別の月平均(世帯人数別の電気代の平均)。電気の使用量は、電気代×12÷1kWhあたり31円で計算しています。
- 太陽光は東京・南向き30度の5kW(年間約5,790kWh)。家で使う太陽光の電気は、発電量の35.2%(調達価格等算定委員会「令和8年度以降の調達価格等に関する意見」(2026年2月5日)の住宅用の売電比率の平均から計算)と、電気の使用量の約25%(環境省「令和5年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査 資料編(確報値)」の、太陽光を使っている世帯の自家消費÷(自家消費+電力会社から買った電気))の小さいほうとしています(収支シミュレーションと同じ計算)。
売電収入を合わせた1年あたりの効果(4人世帯)
家計調査の4人世帯の平均(電気代 月約13,900円)で、5kWを付けたときの期間ごとの電気代の削減と売電収入です。住宅用FITは最初の4年の売電単価が24円/kWh、5〜10年目が8.3円/kWhで、11年目からは卒FIT後の単価(ここでは8円/kWh)になります。
| 期間(売電単価) | 電気代の削減 | 売電収入 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 1〜4年目 (24円/kWh) | 約4.2万円 | 約10.6万円 | 約14.8万円 |
| 5〜10年目 (8.3円/kWh) | 約4.2万円 | 約3.7万円 | 約7.9万円 |
| 11〜20年目 (卒FIT後8円/kWh) | 約4.2万円 | 約3.5万円 | 約7.8万円 |
- 東京・南向き30度の5kW(年間約5,790kWh)。家で使う太陽光の電気は年約1,370kWh(発電量の約24%)で、電気代の削減は1kWhあたり31円で計算しています。計算の前提は上の表と同じです。
20年の合計は約184.5万円(電気代の削減約84.7万円・売電収入約99.8万円)です。初期費用(一括見積もりの取引実績の平均131.9万円)と、パワコン交換38.4万円・点検3.8万円×4回の合計約53.6万円を引いた20年の差し引きは▲約1万円、売電と削減の累計が初期費用に届くのは約13.2年目です。家で使う電気の割合や初期費用で収支は大きく変わり、回収年数の考え方は太陽光発電の投資回収年数で試算しています。
電気代はゼロになる?
太陽光発電を付けても、夜や雨の日は電力会社から電気を買うため、電気代そのものはゼロになりません。電気代の削減と売電収入を合わせた額が1年の電気代を上回るかは、世帯の電気の使用量と期間で変わります。
| 世帯人数 | 1年の電気代 | 削減+売電 (1〜4年目) | 削減+売電 (5〜10年目) |
|---|---|---|---|
| 1人 | 約8.8万円 | 約14.4万円 | 約6.4万円 |
| 2人 | 約14.6万円 | 約14.7万円 | 約7.5万円 |
| 3人 | 約16.7万円 | 約14.8万円 | 約7.9万円 |
| 4人 | 約16.7万円 | 約14.8万円 | 約7.9万円 |
| 5人 | 約18.8万円 | 約15万円 | 約8.3万円 |
| 6人以上 | 約20.8万円 | 約15.1万円 | 約8.7万円 |
- 月の電気代は総務省「家計調査」の世帯人数別の月平均(世帯人数別の電気代の平均)。電気の使用量は、電気代×12÷1kWhあたり31円で計算しています。
- 太陽光は東京・南向き30度の5kW(年間約5,790kWh)。家で使う太陽光の電気は、発電量の35.2%(調達価格等算定委員会「令和8年度以降の調達価格等に関する意見」(2026年2月5日)の住宅用の売電比率の平均から計算)と、電気の使用量の約25%(環境省「令和5年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査 資料編(確報値)」の、太陽光を使っている世帯の自家消費÷(自家消費+電力会社から買った電気))の小さいほうとしています(収支シミュレーションと同じ計算)。
- 売電収入は、家で使わなかった電気を住宅用FIT(最初4年24円・5〜10年目8.3円)で売った場合です。
たとえば1人世帯では、1〜4年目の合計(約14.4万円)が1年の電気代(約8.8万円)を上回ります。4人世帯では、1〜4年目の合計(約14.8万円)が1年の電気代(約16.7万円)を下回ります。5年目からは売電単価が下がるため、合計は小さくなります。
家で使う電気を増やすと削減は大きくなる
電気代の単価(1kWhあたり約31円)は、5〜10年目の売電単価(8.3円)や卒FIT後の買取単価(大手電力の標準で7〜9円)より高いため、発電した電気を売るより家で使うほうが得になります。太陽光が発電するのは主に昼間なので、晴れた日中に洗濯機・食器洗い乾燥機・エコキュートの沸き上げ・電気自動車の充電などを動かすと、家で使える電気が増えます。時間帯ごとの発電量は太陽光発電の1日の発電量、家で使う割合で回収年数がどう変わるかは投資回収年数で確かめられます。
蓄電池で夜も太陽光の電気を使う
蓄電池があれば、日中に余った電気を夜に使えます。一括見積もりの取引実績の平均では、太陽光5kWだけで131.9万円、5kWと蓄電池(約10kWh)のセットで247.4万円です(ソーラーパートナーズが公表している2025年1〜12月の取引実績の平均(税込・2026年8月更新))。蓄電池の費用を電気代の削減が増えた分だけで回収するのは難しく、停電への備えや卒FIT後の電気代対策として検討するのが現実的です。蓄電池の補助金は国と自治体で受付状況が違うため、蓄電池の補助金で確かめてください。詳しくは太陽光発電と蓄電池の組み合わせを参照してください。
オール電化・ガス併用と電気料金のプラン
オール電化の家庭は電気の使用量が多いため、家で使える太陽光の電気も増えやすくなります。時間帯によって単価が変わる電気料金のプランでは、昼の単価と夜の単価で、太陽光の電気を使う価値が変わります。昼の余った電気でお湯を沸かす方法と時間帯別の電気料金は太陽光発電とエコキュート(オール電化)、給湯をガスのまま使う場合は太陽光発電とガス併用で確かめられます。電気料金には再エネ賦課金(2026年度は1kWhあたり4.18円)も含まれ、家で使った太陽光の電気にはかかりません(再エネ賦課金の仕組み)。
電気代の削減額を見積もりで確かめる
電気代の削減は、屋根に載る容量と、家で使う電気の量・時間帯で決まります。複数の施工店の見積もりで、ご自宅の容量と発電量の試算を比べてください。
住宅用で信頼できる施工会社を探す
住宅の屋根は形・向き・広さに制約があり、載せられるメーカーやパネルの枚数は家ごとに変わります。価格にも幅があり、経済産業省の集計(2025年設置)では1kWあたり平均29.0万円に対し、安いほうから3割の水準は25.6万円です(5kWなら約17万円の差)。複数社から見積もりを取り、価格と提案の中身を比べてください。以下は住宅用の見積もり窓口で、複数社をまとめて比べられる一括見積もりサイトと、販売店などから直接提案を受けられる窓口があり、いずれも無料で申し込めます。
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よくある質問(FAQ)
- 太陽光発電で電気代はいくら下がりますか?
- 東京に5kWを付けた場合、家計調査の4人世帯の平均(電気代 月約13,900円)では、電気代の削減は年約4.2万円(月約3,500円)です。1人世帯では月約1,900円、6人以上の世帯では月約4,400円です。下がるのは家で使った太陽光の電気の分だけで、使いきれない電気は売電して収入になります。
- 売電収入を合わせるといくら得になりますか?
- 4人世帯で5kWの場合、電気代の削減と売電収入の合計は、1〜4年目が年約14.8万円、5〜10年目が年約7.9万円、11〜20年目が年約7.8万円で、20年の合計は約184.5万円です。初期費用(取引実績の平均131.9万円)とパワコン交換・点検の費用(約53.6万円)を引いた20年の差し引きは▲約1万円です。
- 太陽光発電で電気代はゼロになりますか?
- 夜や雨の日は電力会社から電気を買うため、電気代そのものはゼロになりません。電気代の削減と売電収入を合わせた額が1年の電気代を上回るかは、世帯と期間で変わります。4人世帯・5kWでは、1〜4年目の合計(約14.8万円)が1年の電気代(約16.7万円)を下回ります。
- 卒FIT後(11年目以降)は電気代の削減はどうなりますか?
- 卒FIT後は売電単価が下がり(大手電力の標準で7〜9円/kWh)、売電収入は減りますが、家で使った分の電気代の削減(4人世帯・5kWで年約4.2万円)は続きます。電気代の単価は売電単価より高いため、家で使う電気を増やすほど得になります。
- オール電化だと電気代はもっと下がりますか?
- オール電化の家庭は電気の使用量が多いため、家で使える太陽光の電気が増えやすく、電気代の削減も大きくなりやすい傾向があります。昼の余った電気でお湯を沸かす設定などで、家で使う電気をさらに増やせます。実際の削減額は電気料金のプランと給湯の使い方で変わるため、見積もりのシミュレーションで確かめてください。



