予算別の設置容量|100/150/200万円で何kW載るか
主要メーカーの1kW単価は18〜28万円。予算100万円で3.6〜5.5kW、150万円で5.4〜8.3kW、200万円で7.1〜11.1kWが設置容量の目安です。海外4社(1kW単価18万円)なら同じ予算で国内3社(26〜28万円)の1.5倍の容量が載るため、自家消費電力量の大きい家は海外メーカー、屋根が狭い家は国内の高効率パネル、という選び分けが合理的。補助金(みらいエコ住宅2026・自治体)で実質負担はさらに軽減できます。
本ページでは予算100/150/200万円の3段階で主要メーカーから設置可能容量を試算し(2026年5月1日時点)、新FIT制度(24円×4年+8.3円×6年)下での20年収支シミュレーション、補助金活用で実質負担を減らす方法、自家消費シフトで予算効率を上げる考え方まで整理しています。「まず総予算から逆算して現実的な容量を知りたい」方の判断材料として活用ください。
予算100万円で設置できる容量(メーカー別)
主要メーカーの1kW単価(パネル+パワコン+架台+工事込み)から試算すると、100万円で3.6〜5.5kWが設置容量の目安です。海外4社なら5.5kW、国内3社なら3.6〜3.8kWが上限。同じ予算でも1.5倍の容量差が出ます。
図:予算100万円で設置できる容量(メーカー別)
| メーカー | 主力モデル | 1kW単価 | 100万円で 設置可能 |
想定年間発電量 (東京想定) |
|---|---|---|---|---|
| カナディアンソーラー | CS6.2-36TM-350 | 18.0万円 | 約5.5kW | 約6,300 kWh |
| トリナソーラー | Vertex S+ NEG9R.28 | 18.0万円 | 約5.5kW | 約6,300 kWh |
| ジンコソーラー | Tiger Neo N-405 | 18.0万円 | 約5.5kW | 約6,300 kWh |
| JAソーラー | DeepBlue 4.0X | 18.0万円 | 約5.5kW | 約6,300 kWh |
| ネクストエナジー | NER108M460B-NED | 23.0万円 | 約4.3kW | 約4,900 kWh |
| ハンファQセルズ | Re.RISE-NBC MS290 | 24.0万円 | 約4.1kW | 約4,700 kWh |
| 長州産業 | CS-364B81N | 26.0万円 | 約3.8kW | 約4,370 kWh |
| パナソニック | MODULUS Black 400 | 26.0万円 | 約3.8kW | 約4,370 kWh |
| シャープ | NU-259AM | 28.0万円 | 約3.6kW | 約4,140 kWh |
- 1kW単価はパネル+パワコン+架台+工事費込みの一式価格の目安です。設置条件・施工店・屋根形状で±10〜20%変動します。
- 想定年間発電量は東京(年間日射量3.94 kWh/㎡/日)・南向き・傾斜30度・損失係数0.80での試算。
- 実際の価格は一括見積もりサイトで複数業者から取得したものを比較するのが確実です。
100万円予算で「容量を最大化」したい方 → 海外4社(5.5kW)
100万円でできるだけ多く発電量を確保したい方は、1kW単価18万円の海外4社(カナディアンソーラー・トリナソーラー・ジンコソーラー・JAソーラー)がおすすめ。5.5kW設置で年間6,300kWh発電でき、一般家庭の年間電力消費量(4,000〜5,000kWh)を上回る売電余剰が出るゾーンです。N型TOPCon・両面ガラス構造・30年出力保証と最新技術を標準装備しており、価格だけでなく性能でも国内メーカーに遜色ありません。
100万円予算で「国産ブランド」にしたい方 → 長州産業/パナソニック/シャープ
予算は限られるが国産メーカーにこだわる方は、長州産業・パナソニック・シャープが候補。100万円では3.6〜3.8kWと容量は小さめですが、一般家庭の年間電力消費量(4,000〜5,000kWh)に対して自家消費比率70%前後の運用なら元は取れます。長期保証・国内サポート・ブランド認知度の付加価値を価格に織り込む判断です。
予算150万円で設置できる容量(メーカー別)
予算150万円では海外4社で8.3kW、国内3社で5.4〜5.8kWの大容量システムが設置可能です。10kW未満の住宅用FIT適用上限(9.99kW)に最も近づけられる予算帯で、新FIT 最初4年24円/5〜10年目8.3円(2段階)の恩恵を最大化したい方に合います。
| メーカー区分 | 1kW単価 | 150万円で 設置可能 |
想定年間発電量 (東京想定) |
自家消費+売電 (10年平均/年) |
|---|---|---|---|---|
| 海外4社(カナディアン/トリナ/ジンコ/JA) | 18万円 | 約8.3kW | 約9,500 kWh | 約21.5万円 |
| ネクストエナジー | 23万円 | 約6.5kW | 約7,475 kWh | 約16.9万円 |
| ハンファQセルズ | 24万円 | 約6.2kW | 約7,130 kWh | 約16.1万円 |
| 長州産業/パナソニック | 26万円 | 約5.7kW | 約6,560 kWh | 約14.8万円 |
| シャープ | 28万円 | 約5.3kW | 約6,100 kWh | 約13.8万円 |
- 自家消費+売電の年間換算は、自家消費率65%(電気代単価30円想定)+売電比率35%(10年平均単価14.58円/kWh想定)で試算。
- 新FIT(24円×4年+8.3円×6年)期間中の10年平均値。11年目以降の卒FIT期は売電単価が下がり、自家消費+蓄電池運用が主軸になります。
150万円予算は「海外4社 8kW+蓄電池」か「国内3社 5.5kW フル自家消費」の二択
150万円予算は戦略が2つに分かれます。(a)海外4社で8kW前後を載せ、余剰売電で新FIT 24円の恩恵を10年取り切る路線、(b)国内3社で5.5kW前後に抑えて自家消費率を高め、長期保証の手厚さで30年運用の安心感を取る路線。電気代が高い家庭(月1.5万円以上)や EV を所有する家庭は(a)、電気代が一般的(月1万円前後)で長期運用を重視する家庭は(b)が合理的です。
予算200万円で設置できる容量(メーカー別)
予算200万円では海外4社で11.1kW、国内3社でも7.1〜7.7kWと大容量システムが設置可能。住宅用FIT上限の9.99kWを超える場合は産業用(10kW以上)の売電ルールが適用されるため、住宅用新FIT(初期投資支援スキーム)の恩恵を最大化したい場合は9.99kWに抑えるのが実務的です。
| メーカー区分 | 1kW単価 | 200万円で 設置可能 |
住宅用FIT 最大化設定 |
想定年間発電量 |
|---|---|---|---|---|
| 海外4社(カナディアン/トリナ/ジンコ/JA) | 18万円 | 約11.1kW | 9.99kW(180万円程度) | 約11,500 kWh |
| ネクストエナジー | 23万円 | 約8.7kW | 8.7kW(200万円) | 約10,000 kWh |
| ハンファQセルズ | 24万円 | 約8.3kW | 8.3kW(200万円) | 約9,550 kWh |
| 長州産業/パナソニック | 26万円 | 約7.7kW | 7.7kW(200万円) | 約8,855 kWh |
| シャープ | 28万円 | 約7.1kW | 7.1kW(200万円) | 約8,165 kWh |
- 住宅用FIT(10kW未満)は9.99kW以下で余剰売電。10kW以上は産業用扱いで売電ルールが異なります。
- 海外4社で予算200万円あれば、9.99kW+蓄電池(5kWh約100万円)の組み合わせも可能。自家消費+卒FIT後の蓄電運用が視野に入ります。
200万円予算は「9.99kW住宅用FIT+蓄電池」の組み合わせも視野に
予算200万円あれば海外4社なら11kW超が載りますが、住宅用FITは9.99kWが上限。9.99kWに抑えて残予算を蓄電池(5〜10kWhで100〜150万円)に回す設計が、長期運用では最も投資対効果が高いケースが多いです。蓄電池があれば卒FIT後の自家消費率を高められ、電気代高騰への備えにもなります。詳細は太陽光×蓄電池のページも参照。
新FIT下での20年累計収支シミュレーション
2025年10月から始まった新FIT制度(初期投資支援スキーム)では、住宅用(10kW未満)の売電単価が最初4年間24円/kWh+5〜10年目8.3円/kWh=10年平均14.58円/kWh。10年後の卒FIT期は9〜12円/kWh 程度で推移する見込みです。予算100/150/200万円で海外4社(1kW単価18万円)を設置した場合の20年累計収支を試算します。
| 予算 | 設置容量 | 年間発電量 | 20年累計 自家消費節約 |
20年累計 売電収入 |
20年累計収支 (初期費用差引後) |
|---|---|---|---|---|---|
| 100万円 | 5.5kW | 約6,300 kWh | 約246万円 | 約59万円 | 約+205万円 |
| 150万円 | 8.3kW | 約9,500 kWh | 約371万円 | 約89万円 | 約+310万円 |
| 180万円 | 9.99kW (住宅用FIT上限) |
約11,500 kWh | 約449万円 | 約108万円 | 約+377万円 |
- 自家消費率65%・電気代単価30円・FIT10年平均14.58円/kWh・卒FIT期10円/kWh・年間劣化率0.4%で試算。
- パワコンの買い替え(設置15年目前後・25万円程度)は上記収支に含む。
- 補助金(みらいエコ住宅2026・自治体)未適用の試算。補助金を活用できると初期費用がさらに下がり、収支が改善します。
2026年度の補助金で実質負担を減らす
2026年度は国と自治体の補助金が充実しており、実質負担を大きく減らせます。主な制度は以下の通り(2026年5月1日時点)。
- みらいエコ住宅2026(国):GX志向型住宅 最大125万円・長期優良住宅 最大80万円・ZEH水準住宅 最大40万円(地域区分・対象世帯による)
- 東京都の住宅用太陽光補助:1kWあたり12万円、予算総額 1,012億円(都民の既築住宅が主対象)
- 各自治体の補助:1kWあたり2〜8万円が相場。神奈川・埼玉・千葉・大阪・愛知・福岡等の多くの県/市で実施
- ZEH 支援事業(国):ZEH基準達成で55〜112万円(新築・改修別に条件あり)
例えば東京都の既築住宅で8kW設置なら、都の補助金だけで96万円相当が戻るため、実質負担が150万円 → 54万円まで下がるケースもあります。詳細は補助金のページをご参照ください。
よくある質問(FAQ)
- 100万円で太陽光発電は元が取れますか?
- 海外4社で5.5kW設置なら20年累計で約205万円のプラス収支が試算でき、投資回収期間は7〜9年です。国内3社で3.6〜3.8kWの場合でも20年累計で100〜150万円のプラスが見込めますが、投資回収期間は12〜14年と長めになります。新FIT の高単価期(最初4年間24円/kWh)の恩恵を受けられる期間が鍵で、現在の設置タイミングは投資回収に有利な時期です。屋根条件・地域日射量・電気代で収支は変動するため、一括見積もりで具体的シミュレーションを取って判断するのが確実です。
- 予算150万円で何kW載せるのが最適ですか?
- 電気代・屋根条件・家族構成で最適値が変わります。電気代月1万円前後の一般家庭なら5〜6kW(自家消費率70%狙い)、月1.5万円以上の大電力家庭なら7〜8kW(売電余剰もしっかり出す)、EV 所有や将来の蓄電池導入を見据えるなら8kW前後の大容量が合理的。150万円あれば海外4社で8.3kW、国内3社で5.7kW前後まで載るため、「容量重視で海外4社」か「国内3社の5.7kWで長期保証の安心感を取る」かの二択になります。
- 海外メーカーは本当に安全ですか?価格が安すぎて心配です
- 海外4社(カナディアン/ハンファ/トリナ/ジンコ)は世界モジュール出荷量の上位を占める超大手で、日本市場での導入実績も豊富です。N型TOPCon・30年出力保証・塩水噴霧試験認証など主要スペックは国内メーカーと同等以上。価格が安いのは製造規模のスケールメリット(中国・東南アジアの大規模工場)による原価低減であり、品質が劣るわけではありません。施工品質は施工店に大きく依存するため、海外メーカーを選ぶ場合も施工店選びの一括見積もりは必須です。
- 予算内に収まらない時はどう考えればいいですか?
- 選択肢は3つあります。(a)補助金を活用して実質負担を下げる:2026年度はみらいエコ住宅(GX志向型住宅 最大125万円)、東京都補助(1kW×12万円)、自治体補助(1kW×2〜8万円)など充実。(b)メーカーを海外4社にランクダウンして予算を優先:性能は主要メーカーで同等レベル。(c)設置容量を抑えて自家消費中心に切り替え:小容量でも自家消費率を高めれば元は取れます。逆に「絶対に国内メーカー × 高容量」の両立は予算250万円以上になるため、優先順位を明確にして妥協点を探るのが現実的です。
- ローンで予算を超えて大容量を載せるのはアリですか?
- ソーラーローン(金利2〜3%・10〜15年)で予算超過分を賄う選択肢は合理的です。新FIT の自家消費節約+売電収入で月々のローン返済を概ねカバーでき、ローン完済後は純粋な利益になります。契約時には「金利込みの総支払額 vs 20年累計収支」を比較し、実質プラス収支になることを必ず確認してください。金利負担を過大に見積もっている業者もあるため、複数社の見積もりで条件を比較することが重要です。
- 予算ゼロで設置できる0円ソーラー(PPA)は?
- 初期費用0円のPPA・リース契約は、自宅屋根を業者に貸し出し業者が所有するパネルから電気を購入する仕組みです。自己所有より長期の経済メリットは小さい(発電の利益が業者に渡るため)ですが、初期投資できない家庭や契約期間終了後にパネル譲渡を受ける条件の契約なら合理的な選択肢。契約期間は10〜15年と長く、転居時や屋根リフォーム時の制約があります。詳細はDMM終了後の代替手段も参照。
予算・屋根条件で最適メーカーは変わる。複数社見積もりで確認を
予算別の容量試算はあくまで机上の目安で、実際の設置可能容量・価格はご自宅の屋根条件・地域・施工店で変動します。一括見積もりサイトなら複数業者から同時にシミュレーションが届き、メーカー選定と価格交渉が同時に進められます。
住宅用で信頼できる施工会社を探す
太陽光発電のメーカー選びで欠かせないのがいい施工店との出会い。実際に設置するとなると制約の多い住宅屋根は選べるメーカーが案外少ないこともあり、限られた選択肢から最適解を見出すにはメーカーと購入者をつなぐ施工店が重要な役割を果たします。必ず複数社から相見積もりを取って比較するのがおすすめで、2026年新FIT制度下では同じシステム容量でも施工店ごとに20万円以上の差が出ることも珍しくありません。以下は主要な住宅用一括見積もりサイトです。いずれも無料でご利用いただけます。
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