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陸屋根に太陽光発電
費用や最適設置角度、施工方法と発電効率など

傾斜のある屋根にピッタリくっつくように設置されたソーラーパネルは日常的に目にするようになってきましたが、陸屋根(平屋根)の住宅やマンションの屋上などに設置する場合は少し勝手が違ってきます。概して陸屋根の方が初期費用が多くかかりがちではありますが、価格をできるだけ抑えながら発電量を最適化できる施工方法を突き詰めることで採算を合わせることは可能です。以下ではそのポイントを詳しくご案内していきます。

陸屋根への設置方法と架台について知る

雨や埃が自然に流れ落ちにくい陸屋根は、太陽光発電を導入するにせよしないにせよ雨漏りの危険性が高かったり、屋根面の耐久性が落ちたりといったデメリットをもともと持っています。ここにさらに太陽光発電を設置するとなると雨漏り対策には特に気をつける必要があります。

穴を開けずに「置くだけ基礎」架台のポテンシャルと限界

陸屋根設置で一番怖いのが、基礎部分に空けた穴からの浸水・雨漏りです。防水対策としてはそもそも基礎部分に穴を開けない「置き基礎」を使う工法による設置例が増えています。

雨漏り対策としては究極のようにも思えますが、固定の為にはパネル一枚一枚に数十キロの重りを付ける必要があり屋根面と駆体にかける負担が大きく、主に産業用(マンション屋根など)で採用されることが多いようです。

それほどの重りを付ける割には、屋根材に直接固定するタイプと比べて風圧耐性に欠け設置角度は10°よりもあげられる可能性は低くなります。以下でもご案内している通り、設置角度が10°でもそこまで大きく発電量が落ちるわけでもないのですが、北海道など一部の地域で年間の最適設置角度が40°を超えてくるような場合は採算性のシミュレーションを事前にしっかりした上で選択する方が無難です。

設置工法は発展途上の陸屋根、ハウスメーカー正規店は保証は付いてもかなり高額に

太陽光発電市場がまだ成熟中の数年前と比べると現在は陸屋根というだけで門前払いをされることは少なくなったようですが、まだ対応施工店は限られていると言えるのが現状です。ただ、磁石でパネルを固定したり、接着剤で施工したりと、独自に施工方法を開発しながら実績を積んでいる施工店もあるので、数回の見積もりが良い結果に終わらなかったと言って諦める必要はありません。

注意が必要なのが、ハウスメーカーの正規店からの提案です。セキスイハイムなど陸屋根商品も多いハウスメーカーでは「純正金具による正規施工」を推進している場合もあります。正規施工でないと保証が無くなる、などの一種の脅しもよく聞かれるところです。

正規金具や正規架台は、安全性や製品との互換性などの面ではさすがに十分に考慮されていると言えるものの、とにかく見積額が高くなりがちです。屋根の状況にもよりますが、より安価で経験も深い太陽光施工店で独自にソリューションを持っている場合もあり、住宅に関する保証が一部無くなることを承知の上で部外施工店を選ぶ方も少なくありません。正規店の価格を鵜呑みにせず、少なくとも2〜3社から見積もりを取れるまで粘ってみることをおすすめします。

若干効率は落ちても、0〜10度設置が安全

最適設置角度は地域によって異なるものの、本州においては25〜35°が年間を通して一番発電量が多く得られる角度であることが多いです。一方陸屋根(平屋根)は勾配はゼロであることが多いので、架台で角度を調整して設置することになります。そのため「陸屋根なら年間最適設置角度で設置できる」と思われがちですが、これには「風圧に対する強度が適当な価格で確保できるのであれば」という条件が付きます。多くの場合は風圧耐性と価格の兼ね合いから、0〜10°程度と最適角度よりも若干低い設置角が選択されることが多いです。

傾斜角度 0°(南) 45°(南東・南西) 90°(東・西) 135°(北東・北西) 180°(北)
90%
10° 95% 94% 89% 84% 82%
20° 99% 95% 87% 78% 74%
30° 100% 95% 84% 71% 64%
40° 99% 94% 80% 64% 56%
50° 96% 90% 75% 57% 48%

一方、角度に増して重要と言える方位が陸屋根は最適化がしやすいので、東西や北寄りなど屋根の傾斜方位をそのまま使わなければいけないお家と比べると、多くの年間発電量を期待できると言えます。表は最適設置角度が約30°の設置環境において、設置角度と方位が変わるとどれだけ発電量が減るのかを一覧にしたものです。屋根の傾斜が30°と理想的であっても、方位が南を0°として45°以上東西に寄っていると、南向き10°設置と比べて発電量は少なくなることが分かります。

0°にするのか10°にするのか迷われる方もいらっしゃるかもしれません。上述の表でもお判りのように0°は10°に比べて発電量が落ちること、雨や埃が流れ落ちにくいことなどがデメリットとして挙げられる一方で、風圧耐性は強くなり、施工費用も少ない場合が多いです。さらに、パネルの列と列(アレイと呼ばれる)の間を開けなくてもいいので、設置面積に対して積載量を多くすることができます。10°は0°のメリットとデメリットをそのまま逆にした特徴を持っていると考えることができます。どちらが良いのかは10°設置にすることで増える施工費用次第、つまり見積もりを取る施工店次第ということになります。陸屋根の施工事例自体多くはないので、その施工店の得意な設置方法で決める方が賢明かもしれません。

陸屋根への太陽光発電、設置費用と採算性

設置費用がデメリットになりがちな太陽光発電の陸屋根設置ですが、実際に設置された方々はどれくらいの費用を支払っているのでしょうか。

陸屋根への太陽光発電の設置費用

陸屋根は防水工事やアンカー金具の取り付けのための穴あけ工事など、基礎工事の工程が増えるだけでなく、角度を付ける必要がある場合が多いので、架台も高くなりがちです。2017年2月時点での、傾斜屋根の場合の価格相場は28〜34万円程度ですが、陸屋根では架台と基礎工事でキロワット単価にして5〜10万円程度多くかかる場合が多いようです。実際の価格例を挙げると、傾斜を0〜5度程度に抑えてアンカー固定など、比較的シンプルな内容でも35万円程度、30度などさらに傾斜を出すために架台の風圧耐性を高める必要がある場合、折半屋根のようにより特殊性の高い架台を使う必要がある場合などは40万円前後はかかる可能性もあります。

陸屋根の採算性を計算する

以下の表は、陸屋根の場合の採算性を発電量の異なる3つの地域においてシミュレーションしたものです。お住まいの地域がどの列に当たるかは地域別の発電量でご確認ください。

発電量の多い地域 標準的な発電量の地域 発電量の少ない地域
初期費用(1kW単価) ¥370,000
年間発電量 1200kWh 1100kWh 1000kWh
年間の収入相当額(売電収入+電気代削減額) ¥33,600 ¥30,800 ¥28,000
CPT(初期費用の回収年数) 11.0年 12.0年 13.2年
20年間の収益(1kWあたり) ¥110,000 ¥67,000 ¥25,000

太陽光発電は10年未満での初期費用回収を目標にするのが通常ですが、初期費用が通常よりも多くかかりがちな陸屋根は10年を超えてしまう可能性も高そうです。ただ、太陽光発電自体は20〜30年と耐用年数が長いので、参考として20年でどれくらいの収益になるのかを表では合わせてご案内しています。

ここでの計算は、20年間のうちに発電量は10%劣化し、さらにパワーコンディショナを1度買い換えることも想定しています。また11年目以降の売電単価は予想単価11円を採用し、3割を自家消費して余剰はこの単価で販売することを想定しています。

発電量の少ない地域においては、20年で期待できる収益が2.5万円程度と少なめですが、発電量の多い地域であればキロワットあたり約10万円の収益が期待できるので、5kWを載せていれば185万円の投資で20年後には50万円程度の収益になる計算です。もちろん、初期費用が安ければ安いほど収益は増えることになるので、一括見積もりなども利用しながら35万円/kWなど目標額を定めて質の良い施工店を探してみてください。

住宅用で信頼できる施工会社を探す

太陽光発電のメーカー選びで欠かせないのがいい施工店との出会い。実際に設置するとなると制約の多い住宅屋根は選べるメーカーが案外少ないなんてこともあり、限られた選択肢から最適解を見出すにはメーカーと購入者をつなぐ施工店が重要な役割を果たします。施工店選びには一括見積サービスを利用される方がほとんどですが、ここでは当サイトがおすすめする見積もりサイトとその特徴をご案内します。

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太陽光発電を見積もるには一括見積サービスを利用するのが一般的ですが、一口に一括見積もりといっても多様なサービスがあります。以下では当サイトがお勧めするサイトを厳選してご案内していますので、ニーズに合ったサービスをご利用ください。太陽光発電は安い買い物ではないため、納得がいくまでいくつかのサービスを併用する方も少なくありません。いずれのサービスも無料で利用できます。


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実際に価格が安くなるのかどうかは場合にもよると考えられますが、紹介される施工店がどれくらい違うのか、相見積もりをしてみるのもいいかもしれません。


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