本サイトは、プロモーション(アフリエイト広告等)が含まれています。
太陽光発電の年間発電量を最大にするには南面に設置するのが基本ですが、お家の建っている向きによっては東向きや西向きにしか付けられない場合もあるかもしれません。
東西面設置は全体的な発電量が南側よりも減りますが、朝夕に発電量が確保しやすいことで自家消費率の向上に繋がったり、過積載のような設置構成のメリットが高まったりと、低めの発電量を少なからず補える可能性が見えてきます。
また同じ敷地面積の家の場合、南一面よりも多くのパネルを屋根に載せられるため全体的な採算性は高くなる可能性も少なくありません。
傾斜角度 | 0° (南) |
45° (南東・南西) |
90° (東・西) |
135° (北東・北西) |
180° (北) |
---|---|---|---|---|---|
0° | 90% | ||||
10° | 95% | 94% | 89% | 84% | 82% |
20° | 99% | 95% | 87% | 78% | 74% |
30° | 100% | 95% | 84% | 71% | 64% |
40° | 99% | 94% | 80% | 64% | 56% |
50° | 96% | 90% | 75% | 57% | 48% |
60° | 91% | 85% | 70% | 51% | 42% |
70° | 84% | 79% | 64% | 46% | 36% |
80° | 76% | 71% | 58% | 41% | 32% |
90° | 66% | 63% | 52% | 37% | 29% |
表では、ソーラーパネルを設置する方位と傾斜角度によって発電量がどれだけ変わるのかを一覧にしてご案内しています。※標準的な屋根の傾斜は15〜25°程度なので、東西面の設置の場合最大で15%発電量が減るということが分かります。発電量に換算すると、南面で1kWの年間発電量を1140kWh(日本における平均的な発電量)とした場合、東西面では3寸屋根(約16.7度)で1005kWh(135kWhのロス)、4寸屋根(約21.8度)で990kWh(150kWhのロス)5寸屋根(約26.6度)で980kWh(160kWhのロス)という年間発電量になります。単純に計算すると1kWあたり年間で3,510〜4,160円(売電単価26円で計算)損をするということになります。
上述でご案内した「発電量」とは、年間の合計で得られる最大の発電量を意味しますが、例えば曇天の場合は南面と発電量がほとんど変わりません。
ご案内しているのは6月のある日の発電パターンです。全く日が差さない(直達日射がない)ほど厚い雲が一日中かかっているような天気では発電量の全てが特定の方向を持たない光(散乱日射)によるものなので、南面でも東西面でも発電量はほぼ同等になります。
南面と東西面の発電パターンに差が出てくるのは快晴の日で、例えば8月の快晴時に1kWのパネルで発電できる電力量を以下の右のグラフではご案内しています。東では朝日が昇ってから10時まで、西は夜の2時から日が沈むまでの時間、南よりも多く発電しています。
特に日が高く登る夏場はこの傾向が顕著になります。例えば夏の午後、西日が非常に暑い時間帯はエアコンの稼働量が上がることが予想されますが、西に太陽光パネルをつけていれば日が沈むまでの日光で作った電力をエアコン稼働に活用でき、電力を効率的に自家消費できることになります。さらには夏場の暑さが厳しい地域における実証実験では西向きの太陽光発電設置はピークカット※に効果があるというの結果も報告されています。今後は年間で一番多く電力が得られる設置方角よりも、電力の消費パターンに合った設置方角が重視されるようになる可能性もあります。
光の量によって発電量が変わるソーラーパネルが容量最大まで発電する時間は限られています。例えば5kWのソーラーパネルがあった場合5kWhが得られる時間は、年間でも数時間程度しかありません。このことから近年はソーラーパネルの容量よりもパワーコンディショナの容量が少なく構成される傾向があります。
パワコンの容量よりもパネルの容量を多くすることを過積載と言いますが、東西設置と過積載は効率的な組み合わせだと言えます。先のグラフでも確認できるように、1日のうち発電量が最大になりがちなのは日中11時から13時の間ですが、南一面設置の最大値(100%)に比べて東一面および西一面設置だと最大値は95%まで下がり、さらに東西二面に振り分けて設置すると最大値は89%まで下がります。
表は標準的な傾斜屋根(20度)で南向きにパネルを設置した場合、東または西にパネルを設置した場合、そして東西にパネルを分けて設置した場合の3パターンにおいて、過積載率と発電量の関係を表にしたものです。過積載1.0倍とは5kWのパワコンに5kWのパネルを合わせるようなシステム構成、1.7倍とは5kWのパワコンに8.5kWのパネルを合わせるようなシステム構成になります。※
東西二面に設置した場合は一番緩やかな下降線になっており、過積載による影響が一番少ないと言えます。特に九州など、住宅用でも出力抑制の可能性がある地域は、春から夏にかけての晴天日中において売電できなくなる可能性もあるため、ピークカットのメリットはさらに大きいと言えます。
最後になるこの項では、東西面における発電量を自家消費率や過積載率も考慮しながら南面と比較した場合採算性はどうなるのかを比較していきます。
採算性をシミュレーションする前置きとしてそれぞれのシステム構成を決めておかなくてはいけませんが、例えば建築面積50平米の建物で屋根は切妻屋根だとします。屋根の向きが南北の場合は約24㎡分のパネルを南側に設置できます。東西の場合は二面に最大で約48㎡分※のパネルが設置できます。出力にすると、パネルのサイズにもよりますが、標準的な長方形パネルなら横に4〜5列、縦に3〜4列乗る計算になります。効率重視で高価なパネルを選ぶ場合、例えばパナソニックの247Wのパネルで一面に4×4=16枚・3952Wが乗る計算、効率が少し劣っても安いパネルを選ぶ場合は、例えばソーラーフロンティアの185Wのパネルで一面に5×3=15枚・2775Wが乗る計算になります。
3kW未満では少なすぎて採算に合わないため、南一面に乗せる場合は効率の高いパナソニックを選ぶのが良さそうです。逆に東西2面の場合、予算を抑えるためにもソーラーフロンティアを使うのがいいかもしれません。システム構成をまとめると以下のようになります。
設置場所 | 南一面 | 東西二面 |
---|---|---|
メーカー | パナソニック | ソーラーフロンティア |
パネル出力 | 247W | 185W |
パネル枚数 | 16枚 | 30枚 |
パネル容量 | 3952W | 5550W |
パワコン容量 | 3.0kW | 4.0kW |
価格 | ¥1,000,000 | ¥1,200,000 |
価格は2018年8月時点の各メーカーの最安値相当価格を参考にし、以下の調整を加えて設定しています。
パナソニックは132%の過積載でパワコン容量をワングレード下げることで全体の価格を2.5万円程度安くできると考えられるものの、少し容量が少ないことも加味して25.3万円/kW(最安値価格よりも約5%割高)を購入価格に設定しました。一方ソーラーフロンティアも139%の過積載でパワコンのグレードを下げながらも、複数面設置になることも加味して21.6万円/kW(最安値価格よりも約8%割高)を購入価格として設定しています。
以下ではこのシステム構成における売電・電気代削減額のシミュレーションをご案内していきます。
表はもともと電気代として月に約13,000円を支払っていた家庭(3人家族の標準的な電気代)を想定したシミュレーションです。太陽光発電は耐用年数が20年以上とされているので、固定価格買取制度期間が終了した後の10年間の発電分も考慮に入れたシミュレーションをご案内しています。
設置場所 | 南一面 | 東西二面 | |
---|---|---|---|
初期費用 | ¥1,000,000 (パナソニック3.952kW) |
¥1,200,000 (ソーラーフロンティア5.55kW) |
|
10年目まで | 電気代削減額(月) | ¥5,338 | ¥5,555 |
売電額(月) | 8,112円(26円売電) 8,736円(28円売電) |
11,691円(26円売電) 12,591円(28円売電) |
|
お得になる金額合計(10年) | 161.4〜168.9万円 | 207〜217.8万円 | |
11〜20年目 | 電気代削減額(月) | ¥5,266 | ¥5,506 |
売電額(月) | ¥2,939 | ¥4,284 | |
お得になる金額合計(10年) | 98.5万円 | 117.5万円 | |
20年間の利益 | 159.9〜167.3万円 | 204.4〜215.2万円 |
20年間同じシステムを使い続けるとして、南一面は約160万円、東西二面だと200万円以上の利益がでる計算になります。同じシステムを使い続ける、と書きましたが、太陽光発電システムの中でも一番壊れやすいのがパワーコンディショナで、耐用年数は10〜15年程度とされています。もちろん15年を越えたら使えないという訳ではなく、10〜15年の間に故障して買い替えが必要になる確率が高いものの実際20年以上使い続けられている例もあります。ただ、もしも20年以内に壊れてしまった場合でも買い替え費用となる約20万円を超える利益が得られれば採算は合う計算になります。この場合どちらのシミュレーションでも20万円以上を大きく超える利益が得られています。
まとめとしては、東西面は1kWあたりの発電量は南面と比べて減るものの、採算性に関してはより単価の安いパネルでより多くの容量を載せられれば採算性は南面よりも高くなる可能性が高いと言えます。
太陽光発電のメーカー選びで欠かせないのがいい施工店との出会い。実際に設置するとなると制約の多い住宅屋根は選べるメーカーが案外少ないなんてこともあり、限られた選択肢から最適解を見出すにはメーカーと購入者をつなぐ施工店が重要な役割を果たします。施工店選びには一括見積サービスを利用される方がほとんどですが、ここでは当サイトがおすすめする見積もりサイトとその特徴をご案内します。
広告
太陽光発電を見積もるには一括見積サービスを利用するのが一般的ですが、一口に一括見積もりといっても多様なサービスがあります。以下では当サイトがお勧めするサイトを厳選してご案内していますので、ニーズに合ったサービスをご利用ください。太陽光発電は安い買い物ではないため、納得がいくまでいくつかのサービスを併用する方も少なくありません。いずれのサービスも無料で利用できます。
話題の蓄電池も!選択肢を増やす相見積もりにお勧め
グリエネグリエネ安さ勝負のネット系販売店も地域密着型店も提携する大手サイトで安さも信頼性も譲れない方におすすめです。登録施工店が多いので、他のサービスと同時利用をする方も多くいらっしゃいます。また太陽光発電と合わせて利用することでメリットが大きい蓄電池も一緒に見積もれて便利!
当サイト経由のお見積りで1,000円分のAmazonギフトカードプレゼントキャンペーンも実施中です!
厳選施工店から選びたい
ソーラーパートナーズ ソーラーパートナーズ太陽光発電の施工業者の中には、販売のみを行い、施工は別会社に下請けさせるといった業態を取る場合があります。このような運営方法は各部門での専門性を高められるといった点で効率が良いと考えられる一方で、実際の施工業者の顔が見えにくのは欠点とも言えます。ソーラーパートナーズではこういった販売店経由の施工店の紹介はしないというところに、他の一括見積もりサイトと違いをつけています。
実際に価格が安くなるのかどうかは場合にもよると考えられますが、紹介される施工店がどれくらい違うのか、相見積もりをしてみるのもいいかもしれません。
顧客満足度98%!とりあえずならこのサイト
タイナビ利用者実績は100万人以上、これだけの顧客がいながら満足度98%を保持するサイトは、コマーシャルなどでも見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。
敷居の低さが人気で、図面のみでの見積もりも可能(訪問が無い)なので気軽です。
施工店によって産業用の依頼を受けるかどうかの方針が大きく異なり、専用の一括見積サービス無しでニーズに合った施工店を見つけるのは意外に大変な作業です。以下に当サイトおすすめの産業用に特化した一括見積サービスとその特徴をご案内します。
価格コムとも連携している一括見積サイト大手。専門のカスタマーサポートによる丁寧なヒアリングでニーズに合った施工店を探してくれます。高い買い物なだけに、確実な施工店に頼みたいところ。見積もり後はその施工店に対するユーザーの評価をサイトで確認できるため、施工店主導にならず自分自身で判断を下せる点も魅力です。
タイアップ企画として当サイトからお見積りされたお客様全員にもれなく1,000円分のAmazonギフトカードをプレゼント中