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8kWの太陽光発電|価格相場・1日と年間の発電量・20年収支

8kWの太陽光発電の価格は、経済産業省が集計した2025年設置の平均(1kWあたり29.0万円)で約232万円、安いほうから3割の水準なら約204.8万円です。東京で南向き30度に設置すると1日平均約25.4kWh、年間約9,260kWh発電します。パネル面だけで約35〜40㎡が必要で、南側の屋根に載りきらないときは東西の面に分けて載せます。

8kWの規模感:パネルの枚数と広さ

この表は8kWの太陽光発電の規模の目安です。
項目 8kWの目安
パネルの枚数1枚400Wなら20枚、460Wなら17〜18枚(約7.8〜8.3kW)
パネル面の広さ変換効率20〜23%のパネルで約35〜40㎡(パネル面だけ。屋根には配置の余白も必要)
発電量(東京)1日平均約25.4kWh・年間約9,260kWh(南向き30度)
  • パネル面の広さは「容量÷変換効率」で計算しています(変換効率は、1㎡に1kWの光が当たったときの出力の割合)。

環境省の調査(令和5年度)では、太陽光発電を使っている世帯の容量は平均5.0kWで、6kW以上は19%でした。8kWは平均の1.6倍の容量です。

南側に載りきらないとき:2面に分けた場合の発電量

8kWを載せるには広い屋根が必要で、南側の面だけでは載りきらないこともあります。東京で、南向き(30度)に4kW、東向き・西向き(30度)に4kWと分けて載せた場合の発電量を、NEDOの日射量データで計算しました。

この表は8kWを南と東西に分けて載せた場合の年間発電量(東京)です。
載せ方 年間発電量
8kWすべて南向き30度約9,260kWh
南向き4kW+東西向き4kW約8,490kWh(約92%)
南約4,630kWh+東西約3,860kWh
8kWすべて東西向き30度約7,720kWh(約83%)
  • NEDO「年間月別日射量データベース(MONSOLA-11)」の東京の方位・傾斜別の年平均日射量×365日×損失係数0.85で計算。( )内は8kWすべてを南向き30度に載せた場合との比較です。

東西の面に分けると、同じ8kWでも発電量は少なくなりますが、1kWあたりの価格が同じなら、載せる容量を増やした分の発電は増えます。東西の面の発電は、東は午前・西は午後に多くなります(東西屋根の太陽光発電)。業者の見積もりでは、面ごとの容量と発電量の試算を確認してください。

8kWの価格

経済産業省(調達価格等算定委員会)が集計した住宅用太陽光発電の価格をもとにした、8kWの価格です。同じ8kWでも、平均と安いほうから3割の水準では約27万円の差があります。

この表は住宅用太陽光発電の1kWあたりの価格(経済産業省の集計)と8kWの価格です。
区分1kWあたり8kWの価格
全体の平均29.0万円約232万円
新築の平均28.9万円約231.2万円
既築(後付け)の平均30.1万円約240.8万円
安いほうから3割の水準25.6万円約204.8万円

費用の内訳

新築の平均の内訳では、太陽光パネルが半分近く、工事費が約3割を占めています。

この表は新築の住宅用太陽光発電の費用の内訳(経済産業省の集計)です。
項目1kWあたり8kWの場合
太陽光パネル13.5万円約108万円
パワーコンディショナ5.3万円約42.4万円
架台3.2万円約25.6万円
工事費8.5万円約68万円
その他0.2万円約1.6万円
値引き▲1.7万円▲約13.6万円
合計28.9万円約231.2万円

このうちパワコン(パワーコンディショナ)は1kWあたり5.3万円で、8kWなら約42.4万円にあたります。容量別のパワコンの価格は住宅用パワコン価格相場で確認できます。

メーカー別の価格

この表はメーカー別の1kWあたりの価格と8kWの価格です。
メーカー1kWあたり8kWの価格
カナディアンソーラー21.8万円約174.4万円
JAソーラー(推定)22.0万円約176万円
ジンコソーラー(推定)22.0万円約176万円
トリナソーラー22.0万円約176万円
ネクストエナジー23.0万円約184万円
ハンファQセルズ24.0万円約192万円
長州産業26.0万円約208万円
パナソニック26.0万円約208万円
シャープ28.0万円約224万円
  • 1kWあたりの価格はメーカー別の価格比較の値です。メーカー別の相場は、パネルを多く載せた構成の価格をもとにしているため、経済産業省の平均より低めに出ます。
  • 容量ごとの相場は、一括見積もりの取引実績の平均で8kW 152.4万円(ソーラーパートナーズが公表している2025年1〜12月の取引実績の平均(税込・2026年8月更新))です。
  • (推定)のメーカーは単独の価格の出典が見つからないため、同じクラスの海外メーカーと同程度とした推定値です。
  • 新築の場合は、国のみらいエコ住宅2026事業(GX志向型住宅で最大125万円など)を活用できることがあります。太陽光単体ではなく住宅全体の断熱・省エネ性能が対象の補助です。詳しくは補助金のページでご確認ください。

8kWの1日・月別・年間の発電量

東京で南向き30度に設置した場合、8kWの発電量は1年を通した平均で1日約25.4kWh、年間約9,260kWhです。1日あたりでは4月が最も多く(約29.6kWh)、11月が最も少なく(約21.5kWh)なります。

この表は東京で8kWを南向き30度に設置したときの月別の発電量です。
月発電量1日あたり
1月799kWh25.8kWh
2月762kWh27.2kWh
3月837kWh27.0kWh
4月889kWh29.6kWh
5月900kWh29.0kWh
6月732kWh24.4kWh
7月797kWh25.7kWh
8月873kWh28.2kWh
9月659kWh22.0kWh
10月672kWh21.7kWh
11月645kWh21.5kWh
12月698kWh22.5kWh
年間約9,260kWh25.4kWh
  • NEDO「年間月別日射量データベース(MONSOLA-11)」の東京・真南30度の月平均日射量(1981〜2009年の平均)×日数×損失係数0.85×8kWで計算しています。損失係数は1年を通じて同じ値としているため、気温が高くパネルの効率が下がる夏は実際にはこれより少なく、冬は多くなる傾向があります。
  • 都道府県(県庁所在地などの観測地点・年間で最も発電する傾き)によって1kWあたり約1,090〜1,380kWhの差があり、8kWでは年間約8,720〜11,040kWhです。お住まいの地域の値は都道府県別の太陽光発電で確認できます。容量別の発電量は容量別の年間発電量早見表にまとめています。

屋根の向き・傾きで発電量はどれだけ変わる?

同じNEDOのデータで、屋根の向きと傾きを変えた場合の8kWの年間発電量を計算しました(東京)。

この表は屋根の向き・傾き別の8kWの年間発電量(東京)です。
向き・傾き年間発電量南向き30度との比較
南向き30度約9,260kWh100%
南向き20度約9,110kWh98%
南向き10度約8,760kWh95%
水平(0度)約8,240kWh89%
南東・南西向き30度約8,810kWh95%
東・西向き30度約7,720kWh83%
北向き30度約5,780kWh62%
  • NEDO「年間月別日射量データベース(MONSOLA-11)」の東京の方位・傾斜別の年平均日射量×365日×損失係数0.85×8kWで計算。東向きと西向きは同じ値です。
  • このほか、隣家や電柱などの影、積雪、出力制御でも発電量は減ります。影のかかり方は、業者の発電量シミュレーションで確認してください(設置角度と方位)。

8kWでEV(電気自動車)の充電もまかなえる?

EVで使う電気は「年間の走行距離×電費」で見積もれます。例えば日産サクラ(交流電力量消費率124Wh/km・WLTCモード)で年間10,000km走ると約1,240kWhで、東京の8kWの年間発電量(約9,260kWh)の約13%にあたります。

ただし、太陽光の電気で充電できるのは、昼にEVが家にあるときだけです。通勤などで昼に車を使う家庭では、太陽光の電気をいったん蓄電池にためて夜の充電に回す方法もありますが、蓄電池の費用がかかります。EVにためた電気を家で使うには、V2H(EVと家の間で電気をやりとりする機器)が必要です(V2H・EV充電と太陽光発電)。車種別の電気の量は世帯人数別の容量目安のEVの節で確認できます。

  • 電費は日産「日産サクラ環境情報」の交流電力量消費率(WLTCモード・国土交通省審査値)。車種や走り方で変わります。

新FIT制度での20年間の収支(試算)

経済産業省が集計した平均的な価格と自家消費の割合をもとに、東京・南向き30度の8kWで20年間の収支を試算しました。

この表は8kWの太陽光発電の20年間の売電収入と電気代の削減額の試算です。
期間(売電単価)売電収入電気代の削減
1〜4年目
(24円/kWh)
約57.6万円約40.4万円
5〜10年目
(8.3円/kWh)
約29.9万円約60.6万円
11〜20年目(卒FIT後)
(8円/kWh)
約48万円約101万円
20年の合計約135.5万円約202.1万円
この表は8kWの太陽光発電の20年間の収支の試算です。
項目平均価格の場合安いほうから3割の価格の場合
売電収入+電気代の削減(20年)約337.5万円約337.5万円
初期費用約232万円約204.8万円
パワコン交換と点検(20年)約53.6万円約53.6万円
20年の差し引き+約51.9万円+約79.1万円
  • 年間発電量は約9,260kWh(東京・南向き30度・1kWあたり約1,160kWh)。パネルの経年劣化は含めていません。
  • 自家消費の割合は35.2%(住宅用の売電比率の平均64.8%から計算)。電気代の削減は1kWhあたり31円(家庭の電気料金の平均的な単価の目安)で計算しています。
  • 売電単価は住宅用FIT(最初4年24円・5〜10年目8.3円)と、卒FIT後の想定8円です。
  • 初期費用は1kWあたり29.0万円(平均)・25.6万円(安いほうから3割)、パワコン交換38.4万円(20年で1回)と点検3.8万円(5年ごと・20年で4回)は太陽光発電協会へのヒアリングの相場(5kWの設備を想定)です(出典:調達価格等算定委員会「令和8年度以降の調達価格等に関する意見」(2026年2月5日))。補助金は含めていません。

平均価格(約232万円)の場合、売電収入と電気代の削減の合計で初期費用を回収できるのは約12.9年後です(点検とパワコン交換の費用は含めない)。点検とパワコン交換まで含めた20年の差し引きは、平均価格で+約51.9万円、安いほうから3割の価格(約204.8万円)なら+約79.1万円です。パワコン交換の費用は5kWの設備を想定した相場のため、8kWではこれより高くなることがあります。

家で使う電気の量の前提による違い

上の試算は、発電量の35.2%(年間約3,260kWh)を家で使う前提です。8kWでは家で使いきれない電気が増えるため、家で使う電気の量を環境省の調査で太陽光発電を使っている世帯の平均(年間約1,850kWh・8kWの発電量の約20%)とした場合と比べました。

この表は家で使う電気の量の前提による8kWの収支の違いです。
家で使う電気の量 元が取れるまで 20年の差し引き(平均価格)
年間約3,260kWh(発電量の35.2%)約12.9年+約51.9万円
年間約1,850kWh(環境省の調査の平均)約15.7年▲約3.7万円
  • 自家消費の割合35.2%は経済産業省が集計した住宅用の売電比率の平均から、年間約1,850kWhは環境省「令和5年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査」の太陽光発電を使っている世帯の平均(年間発電量5,800kWh−売電量3,953kWh)から計算しています。そのほかの前提は上の試算と同じです。

家で使える電気が平均的な量にとどまる場合、20年の差し引きは平均価格で▲約3.7万円、安いほうから3割の価格で+約23.5万円です。8kWを載せるなら、価格を抑えられるか、EVの充電や昼の家事などで家で使う電気を増やせるかが分かれ目になります。卒FIT後(11年目以降)の売電単価は、この試算では1kWhあたり8円としています(卒FIT後の売電価格)。

8kWの設置検討は複数業者の見積もり比較で

同じ8kWでも、価格には幅があります(平均で約232万円、安いほうから3割の水準で約204.8万円)。屋根のどの面にどれだけ載せるかで発電量も変わるため、複数の業者から見積もりを取り、価格とパネルの配置、発電量の試算の前提を比べてください。

住宅用で信頼できる施工会社を探す

住宅の屋根は形・向き・広さに制約があり、載せられるメーカーやパネルの枚数は家ごとに変わります。価格にも幅があり、経済産業省の集計(2025年設置)では1kWあたり平均29.0万円に対し、安いほうから3割の水準は25.6万円です(5kWなら約17万円の差)。複数社から見積もりを取り、価格と提案の中身を比べてください。以下は住宅用の見積もり窓口で、複数社をまとめて比べられる一括見積もりサイトと、販売店などから直接提案を受けられる窓口があり、いずれも無料で申し込めます。

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よくある質問(FAQ)

8kWの太陽光発電の価格は?
経済産業省が集計した2025年設置の平均(1kWあたり29.0万円)で約232万円です。新築の平均で約231.2万円、既築で約240.8万円、安いほうから3割の水準なら約204.8万円です。いずれも工事費を含みます。
8kWの太陽光発電の発電量は?
東京で南向き30度に設置した場合、1年を通した平均で1日約25.4kWh、年間約9,260kWhです。都道府県によって年間約8,720〜11,040kWhの差があります(NEDOの日射量データから計算)。
8kWを載せるにはどれくらいの屋根が必要?
変換効率20〜23%のパネルなら、パネル面だけで約35〜40㎡が必要です(1枚400Wなら20枚)。南側の屋根に載りきらず、南に4kW・東西に4kWと分けた場合の東京の年間発電量は約8,490kWhで、全部を南向きに載せた場合の約92%です。
8kWの太陽光発電で電気代はどれくらい減る?
電気代が減るのは家で使った電気の分です。発電量の35.2%(年間約3,260kWh)を家で使うとすると、1kWhあたり約31円で年間約10.1万円の削減です。家で使う電気が太陽光発電を使っている世帯の平均(年間約1,850kWh・環境省の調査)なら、年間約5.7万円です。残りの電気は売電になり、最初の4年は1kWhあたり24円で売れます。
8kWの太陽光発電は何年で元が取れる?
平均価格(約232万円)の場合、売電収入と電気代の削減の合計で初期費用を回収できるのは約12.9年後です(東京・自家消費約35.2%で試算。点検とパワコン交換の費用は含めない)。家で使う電気の量を年間約1,850kWh(環境省の調査の平均)とした場合は約15.7年です。

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