ハウスメーカーの太陽光発電|新築での設置率・ZEHの割合と、見積もりの比べ方
国土交通省の調査では、注文住宅(新築)の62.5%に太陽光発電が付いています。資源エネルギー庁の資料では、ハウスメーカーが建てる新築注文戸建住宅のZEH化率は7割を超え、工務店などの2割程度を大きく上回ります。経済産業省の集計では、新築の太陽光発電の価格は1kWあたり平均28.9万円で、見積もりの太陽光の部分をこの水準と比べるのが確実です。
新築の家に太陽光発電はどれくらい付いている?
国土交通省の住宅市場動向調査(令和7年度)では、住宅の種類別に太陽光発電装置の設置率を調べています。注文住宅(新築)では6割を超えています。
| 住宅の種類 | 太陽光発電装置の設置率 |
|---|---|
| 注文住宅(新築) | 62.5% |
| 注文住宅(建て替え) | 47.1% |
| 分譲戸建住宅 | 23.2% |
| 既存(中古)戸建住宅 | 8.3% |
| リフォーム住宅 | 3.5% |
- 出典:国土交通省「令和7年度住宅市場動向調査」(2026年7月17日公表)。2024年度(2024年4月〜2025年3月)に住み替え・建て替え・リフォームをした世帯が対象で、注文住宅は全国、その他は三大都市圏の値です。
- 同じ調査で、蓄電池の設置率は注文住宅(新築)で31.7%、EV充電器は33.9%でした。
ハウスメーカーと工務店のZEHの割合
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)は、断熱と省エネで使うエネルギーを減らし、太陽光発電などでつくるエネルギーと合わせて、年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指す住宅です。資源エネルギー庁のZEH・ZEH-M委員会の資料(2025年5月)では、事業者の区分ごとのZEH化率を次のようにまとめています。
| 事業者の区分 | 新築注文戸建住宅のZEH化率 |
|---|---|
| ハウスメーカー | 7割超 |
| 大手・中堅ビルダー、ビルダー・工務店 | 2割程度 |
| 全体 | 4割強 |
- 出典:資源エネルギー庁 ZEH・ZEH-M委員会「ZEH・ZEH-Mの普及促進に向けた今後の検討の方向性について」(2025年5月)。ZEHビルダー/プランナーの実績報告をもとにした値です。同じ資料では、建売の新築戸建住宅のZEH化率はハウスメーカーで9割、全体では7%とされています。
ZEHの家を建てる場合、太陽光発電は住宅の仕様の一部として計画されます。ZEHと太陽光発電の関係や新築の補助金はZEH住宅と太陽光発電で確認できます。
ハウスメーカーで付ける場合の価格の比べ方
ハウスメーカー経由と専門業者の価格を比べた公的なデータはありません。比べる目安になるのは、経済産業省(調達価格等算定委員会)が集計した住宅用太陽光発電の価格です。
| 区分 | 1kWあたり |
|---|---|
| 新築の平均 | 28.9万円(5kWで約144.5万円) |
| 既築(後付け)の平均 | 30.1万円 |
| 安いほうから3割の水準(全体) | 25.6万円 |
- 出典:調達価格等算定委員会「令和8年度以降の調達価格等に関する意見」(2026年2月5日)。工事費を含みます。
ハウスメーカーの見積もりでは、太陽光発電が建物の価格や設備のオプションにまとめて書かれていることがあります。太陽光発電の部分の金額を容量(kW)で割って1kWあたりの価格にすると、上の平均や別の業者の見積もりと比べられます。
見積もりで確認すること
| 項目 | 確認すること |
|---|---|
| 容量と1kWあたりの価格 | パネルの合計の容量(kW)と、太陽光発電の部分の金額。金額÷容量で1kWあたりの価格を出す |
| パネルとパワコン | パネルのメーカー・型番・枚数、パワーコンディショナの機種。選べるメーカーは会社ごとに違う |
| 保証 | パネルの出力保証・機器保証の年数と、屋根の工事部分の保証を誰が受け持つか |
| 発電量の試算 | 年間発電量の試算の前提(地域・屋根の向きと傾き・損失の見込み) |
| 補助金 | 国や自治体の補助金を使う前提か、申請の手続きを誰が行うか |
主要メーカーの1kWあたりの価格と容量別の価格は、次の表で比べられます(5kWの場合)。
| メーカー | 1kWあたり | 5kWの価格 |
|---|---|---|
| カナディアンソーラー | 21.8万円 | 約109万円 |
| JAソーラー(推定) | 22.0万円 | 約110万円 |
| ジンコソーラー(推定) | 22.0万円 | 約110万円 |
| トリナソーラー | 22.0万円 | 約110万円 |
| ネクストエナジー | 23.0万円 | 約115万円 |
| ハンファQセルズ | 24.0万円 | 約120万円 |
| 長州産業 | 26.0万円 | 約130万円 |
| パナソニック | 26.0万円 | 約130万円 |
| シャープ | 28.0万円 | 約140万円 |
- 1kWあたりの価格はメーカー別の価格比較の値です。メーカー別の相場は、パネルを多く載せた構成の価格をもとにしているため、経済産業省の平均より低めに出ます。
- 容量ごとの相場は、一括見積もりの取引実績の平均で5kW 131.9万円(ソーラーパートナーズが公表している2025年1〜12月の取引実績の平均(税込・2026年8月更新))です。
- (推定)のメーカーは単独の価格の出典が見つからないため、同じクラスの海外メーカーと同程度とした推定値です。
新築後に別の業者で付ける場合の保証の注意点
新築住宅は、住宅品質確保法により、売主や請負人が「構造耐力上主要な部分」と「雨水の浸入を防止する部分」について10年間の瑕疵担保責任を負います(国土交通省)。屋根は雨水の浸入を防止する部分にあたるため、新築後に別の業者で太陽光発電を屋根に付ける場合は、その部分の扱いをハウスメーカーとの契約や保証の規定で確認してください。
太陽光発電のメーカーには、設置部からの雨漏りも保証の対象にしている例があります(例:長州産業の施工保証。標準架台を使い、メーカーが認定した施工店が工事をすることが条件)。どの保証が誰の責任になるかを、工事の前に書面で確認しておくと安心です(メーカーごとの保証は太陽光発電の保証比較)。
ハウスメーカー検討中でも、太陽光発電は見積もりを比べる
ハウスメーカーで太陽光発電込みの見積もりを取った場合も、太陽光発電だけの見積もりを別の業者から取ると、1kWあたりの価格やパネルの選択肢を比べられます。新築の工程に合わせて工事できるかも含めて相談してください。
住宅用で信頼できる施工会社を探す
住宅の屋根は形・向き・広さに制約があり、載せられるメーカーやパネルの枚数は家ごとに変わります。価格にも幅があり、経済産業省の集計(2025年設置)では1kWあたり平均29.0万円に対し、安いほうから3割の水準は25.6万円です(5kWなら約17万円の差)。複数社から見積もりを取り、価格と提案の中身を比べてください。以下は住宅用の見積もり窓口で、複数社をまとめて比べられる一括見積もりサイトと、販売店などから直接提案を受けられる窓口があり、いずれも無料で申し込めます。
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よくある質問(FAQ)
- 新築の家に太陽光発電はどれくらい付いている?
- 国土交通省の令和7年度住宅市場動向調査(2024年度に住み替え・建て替えをした世帯が対象)では、太陽光発電装置の設置率は注文住宅(新築)で62.5%、注文住宅(建て替え)で47.1%、分譲戸建住宅で23.2%でした。
- ハウスメーカーの家はZEHが多い?
- 資源エネルギー庁のZEH・ZEH-M委員会の資料(2025年5月)では、ハウスメーカーによる新築注文戸建住宅のZEH化率は7割を超え、大手・中堅ビルダーとビルダー・工務店は2割程度、全体では4割強の水準とされています。
- ハウスメーカーで太陽光発電を付けると高い?
- ハウスメーカー経由と専門業者の価格を比べた公的なデータはありません。経済産業省の集計では、2025年に設置された住宅用太陽光発電の1kWあたりの価格は新築の平均で28.9万円です。見積もりの太陽光発電の部分の金額を容量(kW)で割り、この平均や別の業者の見積もりと比べるのが確実です。
- 新築後に別の業者で太陽光発電を付けると、家の保証はどうなる?
- 新築住宅は、住宅品質確保法により、売主や請負人が雨水の浸入を防止する部分などについて10年間の瑕疵担保責任を負います。屋根に太陽光発電を後付けした部分の扱いはハウスメーカーとの契約や保証の規定で変わるため、工事の前にハウスメーカーに確認してください。
- 新築で使える国の補助金は?
- 国のみらいエコ住宅2026事業では、GX志向型住宅で110〜125万円/戸(地域区分による)の補助があります。住宅全体の断熱・省エネ性能が対象で、太陽光発電だけを付ける補助ではありません。区分ごとの受付状況は補助金のページで確認してください。



