水道水の水源、採水地の現状や問題について

水道水の水源として使用している採水地は、主に河川、ダム湖、湖沼、地下水などがあります。水源は約70%が地表水で、約30%が地下水などです。

地下水源については浅い井戸水と深い井戸水があり、深い井戸水は地下の深い地層で濾過されつつ水源として採水されるので汚染の度合い低いと考えられますが、浅い井戸水は地表近くの地層での採されますので汚染の影響が心配されます。

採水地の割合は河川約26%、ダム約45%、湖沼約1.4%となっており、これらは生活排水、農業用排水、工業排水の影響を受けやすいと言えます。

深い井戸水からの採水の場合は汚染の影響が少ないと考えられますが、数年後、数十年後はどうなるかわかりません。これは、放射性物質の影響が出てくる可能性があるからです。例えば、放射性セシウムの半減期30年、放射性ヨウ素の半減期1570万年と言われています。それが地下に浸透していった場合、地下水も放射性を帯びるという可能性があります。最近では外国資本による日本の水源や採水地周辺の土地買収などが問題になっていますが、将来的にますます安全な水源や採水地を確保するのが難しくなってくるかもしれません。