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手すり設置の費用と設置場所の選び方
玄関・階段・浴室・トイレ・廊下

手すりは最もコストパフォーマンスが高いバリアフリー対策です。1箇所2〜5万円程度で設置でき、介護保険の住宅改修費を使えば実質負担は1〜2割に抑えられます。このページでは設置場所別の費用相場、高さ・太さ・材質の選び方、設置時の下地工事、介護保険の活用方法まで、2026年最新情報でご案内します。

手すり設置の費用相場は?

手すり設置の費用は1箇所2〜5万円が基本です。複数箇所をまとめて依頼すると、現場管理費などを共通化できるため1箇所あたりの単価が下がるのが一般的です。

設置箇所 費用目安(1箇所・工事費込) 介護保険対象
玄関(上り框) 2〜4万円
玄関ポーチ(屋外) 3〜5万円
階段(片側) 3〜6万円
階段(両側) 6〜12万円
廊下 3〜8万円(1〜2m)
浴室(縦型) 2〜4万円
浴室(横型・L型) 3〜6万円
トイレ(L型) 2〜5万円

介護保険を使えば自己負担1〜3割になるため、玄関・浴室・トイレの3箇所を一括設置(合計10万円程度)しても、自己負担は1〜3万円で済みます。

設置場所別の手すりの選び方

玄関の手すり

玄関は上り框(あがりかまち)の段差昇降サポートが最重要ポイントです。上り框の横に縦型手すりを設置すると、段差を昇降する際の体重移動が楽になります。玄関ドアを開けた際のポーチ側にも屋外用手すりがあると、靴を履く時の安定感が向上します。

階段の手すり

階段は両側に設置するのが理想です。特に下りる方向に利き手側を合わせると、転倒リスクを大幅に減らせます。片側のみの場合は、降りるときの利き手側に設置するのがセオリー。手すりは階段の両端(最上段・最下段)から20cm程度伸ばすと、踊り場での動作が安定します。

浴室の手すり

浴室は3つのシーンで手すりが必要です。

シーン 推奨手すり 設置位置
浴室出入口 縦型(L=60cm) 浴室ドアの横(またぎ動作サポート)
洗い場での立ち座り 縦型(L=60〜80cm) シャワー水栓の横
浴槽への出入り L字型 浴槽の縁・壁接合部

浴室の手すりは水・湿気に強いステンレス製か、表面を樹脂コーティングした滑りにくい素材を選ぶのが基本です。

トイレの手すり

トイレはL字型手すりが基本で、便器の座面から立ち上がる際の支えとして機能します。使用者の利き腕側の壁に設置すると操作性が向上します。マンションで壁に下地が入っていない場合は、床置き式の手すりという選択肢もあります。

廊下の手すり

廊下の手すりは、移動の補助として連続して設置するのが理想です。寝室から洗面所・トイレまでの経路に連続手すりを配置すると、夜間の移動の安全性が大きく向上します。

手すりの高さ・太さ・材質の選び方

高さの目安

手すりの高さは使う人の大腿骨大転子(腰骨の出っ張り部分)に合わせるのが基本です。一般的には床から75〜85cmが目安ですが、身長や使用状況で調整します。

状況 推奨高さ
廊下・階段(身長150〜160cm) 75〜80cm
廊下・階段(身長165〜175cm) 80〜85cm
玄関段差補助 75cm(段差上から計測)
便器座面からの立ち上がり 便器座面から20〜25cm上

太さ(直径)の目安

手すりの太さは直径32〜40mmが最も握りやすいとされています。握力が弱い方は32mm、握力に余裕がある方は35mmあたりが標準です。階段用は直径35mmが標準規格でよく使われます。

材質の選び方

材質 特徴 適した場所
木製 冬でも冷たくない、温もりがある 室内全般・玄関内
ステンレス製 サビに強い、耐久性抜群 浴室・屋外
樹脂コーティング 滑りにくい、温もり感あり 浴室・水まわり
アルミ製 軽量、コスパ◎ 屋外・階段(軽量化重視)

下地工事が必要なケース

手すりは強度のある下地に取り付ける必要があります。石膏ボードのみの壁には直接取り付けられないため、下地工事が別途必要です。

状況 下地工事 追加費用
柱・間柱が手すり位置にある 不要(直接固定) 0円
石膏ボード壁(下地なし) 下地板を壁面に取付 +1〜3万円
既存ユニットバス内 専用アンカーまたは後付下地 +1〜2万円
マンションの共用廊下 管理組合承認+専用金具 案件により

将来の手すり設置を見越して、壁紙リフォームのタイミングで下地板を入れておくという方法もあります。先行下地工事は3〜5万円で済み、将来手すりを追加するときの工事費を大幅に抑えられます。

手すり設置の業者を無料で比較したい方へ

手すり設置は介護保険の申請に慣れた業者を選ぶのがスムーズです。リショップナビなら全国の審査通過済み業者から最大5社の無料見積もりを比較でき、介護保険対応実績が豊富な業者を選べます。

手すり設置・よくある質問(FAQ)

Q. 手すりを自分でDIY設置してもいいですか?

A. 可能ですが下地の位置を正確に把握し、十分な強度で固定する技術が必要です。手すりは体重を預ける設備なので、石膏ボードアンカーのみの固定では体重がかかった瞬間に抜ける危険があります。安全性を確保するには専門業者に任せるのが確実。介護保険の住宅改修費を使うなら、業者施工が必須条件です。

Q. 手すりを設置する高さは、誰の身長に合わせるべきですか?

A. 実際に使う人の身長に合わせます。家族で共有する場合は、最も頻繁に使う方に合わせるのが基本です。どうしても身長差が大きい場合は、異なる高さの手すりを2本設置する、または後述の「高さ調整可能な手すり」を選ぶ方法もあります。

Q. マンションの廊下やエントランスに手すりを設置できますか?

A. マンションの共用部分(エントランス・外廊下等)への個人による手すり設置は原則不可です。ただし、管理組合に要望を出して共用部分全体のバリアフリー化を検討してもらうことは可能。専有部分内(玄関ドアの内側・居室内)であれば個人判断で設置できます。

Q. 手すりは片側だけで十分ですか?両側あった方がいいですか?

A. 階段の両側設置は転倒リスクを大幅に下げるため、予算があるなら両側をおすすめします。体の片側に麻痺があるなど非対称な身体状況の方は、健側(動く側)に設置するのが基本。将来の身体状況変化を見越して、まず片側、必要になったら追加、という段階的な進め方もあります。

Q. 手すり設置のタイミングはいつがいいですか?

A. 困る前に設置するのが理想です。階段の上り下りが少しでも不安になった、夜中にトイレに行くのが怖い、といった兆候が出たら検討タイミング。また、壁紙リフォームや浴室交換等のタイミングで「ついでに設置」するのも効率的です。介護保険の認定を受けている方は、ケアマネジャーに相談すれば専門的なアドバイスがもらえます。

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