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介護保険と住宅改修費の使い方|最大20万円補助を最大限活用

介護保険・住宅改修費の要点

介護保険の住宅改修費は介護保険法に基づく公的制度で、要支援1・2、要介護1〜5の認定者が対象。工事費20万円までに対し9割(上限18万円)が支給され自己負担は1〜3割です。利用は生涯累計で原則20万円までですが、要介護度が3段階上がると再度20万円の枠が使えるルールがあります。工事前の事前申請が必須で、後追い申請は一切認められません。対象工事は厚生労働省が定めた6カテゴリ(手すり設置・段差解消・滑り止め・引戸変更・洋式便器・付帯工事)に限定。ケアマネジャーの住宅改修理由書が申請必須書類で、申請から補助金入金まで約2か月かかります。自治体独自の高齢者向け助成金や、所得税のバリアフリー改修特別控除(上限20万円)とも併用可能です。

住宅改修費制度の概要

介護保険の住宅改修費は介護保険法に基づく公的制度で、全国どこの自治体でも同じ基準で利用できます。

介護保険の住宅改修費の制度概要
項目 内容
対象者 要支援1・2、要介護1〜5の認定を受けている方
補助上限 工事費20万円まで(支給額は9割の18万円が上限)
自己負担 1割(所得により2割または3割)
利用回数 原則20万円まで(生涯累計)。要介護度が3段階上がれば再利用可
申請タイミング 工事前の事前申請が必須
対象住宅 認定者の住民票住所の住宅(賃貸の場合は家主の承諾書)

工事後の後追い申請は一切認められません。必ず工事前に事前申請を行い、自治体の審査・承認を受けてから着工します。

対象となる6カテゴリの工事

住宅改修費の対象工事は、厚生労働省により6カテゴリに限定されています。

住宅改修費の対象6カテゴリ
工事カテゴリ 具体例
手すり設置 玄関・階段・廊下・浴室・トイレへの手すり取付
段差解消 スロープ設置・敷居撤去・床のかさ上げ・玄関框の低段化
滑り止め対策 床材の変更(カーペット→ノンスリップ床)・浴室のノンスリップ床
引戸への変更 開き戸→引戸、折戸への変更、ドアノブの変更
洋式便器への取替 和式→洋式便器変更、既存便器の高さ調整
付帯工事 上記5項目に付随する工事(下地補強・電気工事等)

上記6カテゴリ以外の工事(例:浴室フル改修、キッチン交換)は対象外です。ただし上記工事に付随する最小限の付帯工事(手すり下地の補強など)は対象に含まれます。

申請手順の8ステップ

住宅改修費の申請は8ステップで進みます。ケアマネジャーが主導するケースが多いですが、事前に流れを理解しておくとスムーズです。

  1. ケアマネジャーに相談

    本人・家族からケアマネジャーへ希望を伝え、必要な改修内容を相談します。

  2. リフォーム業者選定・見積取得

    ケアマネジャーや本人が複数業者から見積もりを取得し、内容と費用を比較します。

  3. 住宅改修理由書の作成

    ケアマネジャーが利用者の身体状況・生活環境に基づいて改修理由書を作成します。

  4. 事前申請書を市町村に提出

    本人・家族が事前申請書を市町村に提出。理由書・見積書・図面・改修前写真を添付します。

  5. 市町村の審査・承認(約2週間)

    市町村が申請内容を審査し、承認可否を通知します。

  6. 工事着工・完了

    承認後に業者が工事を実施。完了後に改修後の写真を撮影します。

  7. 業者への支払い(全額前払い)

    償還払い方式の場合は工事費全額を業者に支払います。受領委任払いの場合は自己負担分(1〜3割)のみを支払います。

  8. 事後申請(請求書提出)→ 補助金入金

    事後申請に請求書・領収書・改修後写真を添えて提出。約1〜2か月で補助金が入金されます。

原則として償還払い(工事費全額を先に支払い、後で9割が戻ってくる方式)です。一部の自治体では受領委任払い(自己負担1〜3割のみを業者に支払う方式)が利用でき、初期費用の負担が軽くなります。

必要書類

申請時に必要な書類は次の通り。ほとんどケアマネジャーと業者が準備してくれますが、本人・家族側で用意する書類もあります。

住宅改修費申請の必要書類
書類名 準備担当 備考
支給申請書 本人・家族 市町村HPからダウンロード
住宅改修理由書 ケアマネジャー 理由書作成費は介護報酬で別途加算
工事見積書 業者 工事内容・単価・工期を明記
工事図面(平面図・詳細図) 業者 改修箇所を明確化
改修前の写真(日付入り) 業者 工事前の状態を記録
承諾書(賃貸の場合) 本人・家族 家主の同意書
領収書(事後申請時) 業者 工事代金の支払い証明
改修後の写真(日付入り) 業者 工事完了の確認用

ケアマネジャーの役割

住宅改修費の申請ではケアマネジャー(介護支援専門員)の関与が不可欠です。以下の役割を担います。

  • 利用者の身体状況・生活環境を把握し、必要な改修を判断
  • 住宅改修理由書の作成(申請必須書類)
  • リフォーム業者の紹介・選定のサポート
  • 工事内容が利用者のニーズに合うかチェック
  • 申請手続きの進行管理

ケアマネジャーが付いていない場合(要支援者等)は、地域包括支援センターや居宅介護支援事業所に相談すれば住宅改修理由書を作成してもらえます。

自治体独自の助成金との併用

介護保険の住宅改修費は、自治体独自の高齢者向け助成金と併用できるケースが多くあります。

自治体独自の助成金の例
助成金の例 概要
高齢者住宅改修給付 介護保険と別枠で10〜30万円を補助する自治体が多数
障害者住宅改修給付 身体障害者手帳保持者向け。自治体により5〜50万円
特定疾病改修助成 難病指定の患者向け。自治体により5〜30万円

住所の市町村HP・地域包括支援センター・福祉課に問い合わせれば、適用可能な助成金を確認できます。「(自治体名) 住宅改修 助成」で検索する方法も有効です。

確定申告の所得税控除との併用

介護保険の住宅改修費を利用した工事は、さらに所得税の特別控除が受けられる場合があります。

バリアフリー改修の所得税控除
制度 控除内容
バリアフリー改修工事の特別控除(投資型) 標準的な工事費用相当額の10%(上限20万円)を所得税から控除
バリアフリーリフォーム・住宅ローン控除 借入金の年末残高の0.7%を10年間控除(ローン利用時)

詳細はリフォームと税金・確定申告を参照ください。介護保険の住宅改修費と確定申告を組み合わせれば、実質負担をさらに削減できます。

リフォーム会社の一括見積もりサイト

介護保険の住宅改修費申請は、書類作成・現地写真・図面など業者側の対応が多岐にわたります。リショップナビなら全国の事業者登録済み業者から複数社の無料見積もりを比較でき、介護保険対応実績のある業者を選べます。

住宅リフォームを一括見積もりで比較する

住宅リフォームは同じ工事内容でも、業者ごとに本体価格・付帯工事費・補助金申請サポート・保証年数が異なり、合計で20〜30%の差が出ることも珍しくありません。検討範囲(水回り単独・全面・外壁塗装・オール電化)に応じて、複数社から見積もりを取ると相場感をつかみながら比較しやすくなります。以下は住宅リフォームに対応する主要な一括見積もりサイトです。いずれも無料で利用できます。

  • 外壁塗装・屋根工事に特化した一括見積もり

    リショップナビ外壁塗装

    外壁塗装と屋根塗装に特化した一括見積もりサービス。塗料グレード(シリコン・フッ素・無機)の比較、付帯工事の内訳まで業者間で比較しやすい設計です。築15〜20年で外装の更新時期を迎えるご家庭に向いています。

    リショップナビ外壁塗装の見積もり

  • IH・エコキュート・オール電化リフォームに強い

    グリエネ オール電化

    エコキュート・IHクッキングヒーターへの切替やオール電化リフォームに特化した一括見積もりサイト。給湯省エネ事業の対象工事についても相談でき、世帯人数・既存設備の状態(ガス給湯器の年数・キッチンのタイプ)に合わせて業者をマッチングしてくれます。

    グリエネ オール電化の見積もり

  • 太陽光発電・蓄電池・エコキュートをまとめて見積もり

    グリエネ(太陽光・エコキュート)

    太陽光発電パネルやエコキュートのような高額機器は、大量仕入れができる専門業者から見積もりを取ると価格と保証の条件が比較しやすくなります。太陽光・蓄電池・エコキュートをまとめて1回で見積もりたい方や、自家消費型住宅への切替を検討中の方に向いています。

    グリエネで太陽光・エコキュートの見積もり

中古物件購入や小規模修繕は専門サイトの選択肢も

  • リノべる。

    中古物件探しからこだわり設計・施工までワンストップで依頼できるリノベーション専門会社。リフォームローンを低金利の住宅ローンに一本化できる点も特徴で、中古物件購入と一体でリノベを考えている方に向いています。

  • イエコマ

    網戸の張替え・蛇口交換・雨樋補修などの小規模修繕を定額メニューで依頼できるサービス。本格リフォームの前の現状確認や、部分メンテナンスを気軽に依頼したいときの選択肢になります。

介護保険の住宅改修費のよくある質問(FAQ)

介護保険を申請していないのですが、住宅改修費は使えますか?
介護保険の住宅改修費は認定者限定です。まず要支援・要介護認定の申請が必要になります。申請からお住まいの市町村による訪問調査・主治医意見書を経て認定されるまで約30〜60日かかるため、早めの手続きをおすすめします。認定前でも自治体独自の高齢者助成金は利用できる場合があります。
20万円の上限を超えた分はどうなりますか?
20万円を超える工事費は全額自己負担です。例として30万円の工事の場合、20万円までは1割負担(2万円)・残り10万円は全額自己負担で、合計12万円の自己負担になります。ただし要介護度が3段階以上上がれば再度20万円の枠が使えるため、身体状況の変化に合わせて段階的にリフォームする進め方も有効です。
引越した場合も住宅改修費は使えますか?
引越しで住所が変わった場合は、新たに20万円の枠が使えます。転居後の住宅で再度改修工事の必要がある場合、申請すれば前回使った分とは別で支給されます。ただし同じ市町村内での引越しは別枠扱いにならないケースもあるため、事前に市町村に確認しましょう。
DIYで工事した場合も住宅改修費は使えますか?
原則として業者による施工が必須です。自分で材料を買って設置しただけでは対象外となります。ただし材料費を業者に購入代行してもらい、最終的な取付を業者が確認する形であれば対象になるケースもあるため、ケアマネジャーに相談してください。
申請から補助金の入金までどれくらいかかりますか?
事前申請の審査に約2週間、工事完了後の事後申請から補助金入金まで約1〜2か月が目安です。償還払いの場合は工事費を一旦全額業者に支払う必要があるため、初期費用の準備が必要になります。受領委任払いを利用できる自治体なら、自己負担分(1〜3割)のみを業者に支払えば済みます。
賃貸住宅でも介護保険の住宅改修費は使えますか?
使えます。ただし家主(大家・管理会社)の承諾書が必要になります。賃貸住宅では原状回復義務があるため、工事内容によっては大家との事前合意が必須。退去時の原状回復費用についても合意しておくとトラブルを避けられます。介護施設・グループホームの居室への施工は別の制度の対象になるため、ケアマネジャーに確認しましょう。

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