環境問題に直面するインド

公害やその他の環境汚染によってインドが被る損失は国内総生産(GDP)の6%近くに当たる年間800億ドル(約8兆円)に上ることが、世界銀行が17日に発表した報告書で明らかにされた。

インド政府の要請によって作成された同報告書は、インドの環境被害の影響を評価したもので、同国が直面する主な環境問題として大気汚染や飲料水の汚染を挙げている。

またこの2つの問題が、インドで多くの子どもが亡くなる原因になっていると指摘している。

首都ニューデリーで報告書を発表した世銀のシニアエコノミスト、ムトゥクマラ・S・マニ氏は「(インドの)子どもの死亡例の約23%と成人の死亡例の約2.5%は、その原因を環境汚染に求めることができる」と述べた。

報告書は132か国を対象とした最新の調査結果を引用。その中でインドは隣国の中国をも下回り、「環境パフォーマンス」で126位、「大気汚染」では最下位となっている。
これには発電所や交通渋滞、産業汚染など複数の要因が絡んでいる。

世銀報告は、経済成長にマイナス影響を与えずに有害な炭素排出を削減することは可能だと宣言しており、マニ氏も「環境保全技術(グリーン・テクノロジー)に切り替えることで、インドはGDPをほとんど犠牲にすることなく(炭素)排出を削減できる。
たとえ多少(GDPの)損失がでたとしても、その分は実際に健康面に表れる利益で相殺される」と述べている。(AFP

というニュースです。
子供の23%、成人の2.5%の死亡例の原因が環境汚染とは・・・
インドも中国も発展を最優先にしてきたつけがまわってきたということかもしれませんね。
なんか国の発展と環境問題がおこるとの予想に立ってのモラルのバランスをとるのは難しいことなんでしょう、現在先進国と言われている国々はその過程で環境問題に直面してきているケースが数々あるにもかかわらず、こういうことになるわけですから。。

現実に被害に合っている人々がいるわけですからなんとかせねばなりませんね、特に子供がさまざまな環境問題、汚染の犠牲になっているということなので看過できません。
インド政府も早急にグリーン・テクノロジーへの切り替えなどしてもらいたいです、記事では経済成長にマイナス影響を与えずに有害な炭素排出を削減することは可能と書かれています。。
それなら良いですが、仮に多少GDPのマイナスがあっても良いのではと思います。
なにせ大気汚染では最下位ですから・・・なんとかしないと。。
それに飲料水の汚染というのもキツイですよね。

しかしインド、中国両国とも人口は多いし国土は広いし、それこそ民族も多様な国の環境問題はスケールも違いますね。。法整備やモラルを行き渡らせるのは容易ではないのでしょう。

以前AFPがインドの大気汚染の取材をしている動画です↓

エコツール
太陽光発電情報  蓄電池情報  浄水器、ウォーターサーバー情報

川崎市でシアン化合物と鉛、水銀、フッ素が検出

川崎市は9日、旧市公害研究所(同市川崎区田島町)の土壌調査で、9地点から土壌汚染対策法の基準を超える特定有害物質のシアン化合物と鉛、水銀、フッ素が検出されたと発表した。

同研究所は1973年から今年1月まで業務が行われており、市は「シアン化合物と水銀については、研究所から出た可能性が高い」としている。

今月中に深い場所の土壌や地下水の調査を始め、汚染範囲を確定させて土壌を撤去する方針。

発表によると、5月下旬、研究所の建物解体前に26地点で、表層土を調べた。

検出されてはならないシアン化合物は1地点で1リットルあたり0.4ミリ・グラム、鉛は3地点で1キロ・グラムあたり3900~320ミリ・グラム(基準値150ミリ・グラム)を検出し、最高26倍に達した。

水銀は1地点で1キロ・グラムあたり85ミリ・グラム(同15ミリ・グラム)、フッ素は7地点で1リットルあたり1.6~0.91ミリ・グラム(同0.8ミリ・グラム以下)だった。

シアン化合物と最高値のフッ素は排水処理施設の跡地、水銀と最高値の鉛は同施設への配管脇で検出された。

市環境対策部は過去の資料を調べたほか、職員の聞き取りを実施。
施設から有害物質が漏れた事実は特定できなかったが、「シアン化合物などは敷地内に最初から埋まっていたとは考えにくい」としている。(読売

というニュースです。
以前も川崎市で基準値超の鉛を検出したとのニュースを記事にしましたが、川崎市で土壌汚染の事案が続いていますね。
しかも今回はシアン化合物もですから、かなり危険です。

ちなみにシアン化合物とはシアン化水素(青酸ガス)、シアン化カリウム(青酸カリ)、シアン化ナトリウム(青酸ソーダ)などがあり、冶金やメッキ、化学薬品の材料に使用されているそうで当然ながら毒物劇物に指定されています。口や皮膚、気道から入った場合急激に症状がでて、最も障害を受けるのは脳組織ということです。

そのほか水銀や鉛、フッ素なども人体に危険なものばかりですので、その地点だけならまだ良いですが地下水などで漏れて周辺の地域や河川に拡散していないことを祈ります。

エコツール
太陽光発電情報  蓄電池情報  浄水器、ウォーターサーバー情報

« Previous Entries Next Entries »

エコなサイト

環境や健康を守る水の総合情報
エコや健康に大切な水を使う為に、放射性物質を除去できる高性能な浄水器や安全な水を宅配するウォーターサーバーなどについて、ご案内しています。

太陽光発電総合情報
太陽光発電に関する情報やソーラーパネル導入時に抱える疑問の解消、最適な太陽光パネル選びのためのご案内をしています。

蓄電池の総合情報
停電や災害などの非常時にも利用でき、家庭用の太陽光発電と組み合わせることもできる蓄電池のご案内をしています。

インターネットFAX情報
いつでもどこでもメールで送受信!低料金で用紙やインクやトナーなど節約できるインターネットFAXのご案内をしています。