ロシアの北極の氷上基地、氷融解で緊急避難

ロシアが北極の氷上に設置した調査基地「ノースポール40」で、基地の下の氷盤が崩壊し始めたため、基地の調査員ら16人に緊急避難が命じられたことが、ロシア政府の23日の発表で分かった。

ロシア天然資源環境省の声明によると、「氷の破壊により、同基地のさらなる活動と職員の命が危険にさらされている」という。同省のセルゲイ・ドンスコイ大臣は、避難計画案の策定に3日間の期限を設定した。

基地には現在、海洋学者、気象学者、技師、医師など16人が駐在している。同基地は、気象学的研究や環境汚染の監視に加え、多数の検査を実施している。

同省は、この状況に対処しなければ、設備の損失につながるだけでなく、同基地が現在置かれているカナダの経済水域の近くの環境を汚染する恐れもあるとしている。

同基地は砕氷船の助けを受け、ロシア北極圏にあるボリシェビキ島に移転する予定だ。

ロシアのサンクトペテルブルクに本拠を置く北極南極研究所の広報担当がAFPに語ったところでは、「氷盤は6つに砕けた」という。「隊員は無事だが、この状況で作業を続けるのは不可能だ。氷が崩壊する可能性があるので、(同基地を)避難させる決定が下された」

同基地は22日早朝の時点で、北緯81度、西経135度の位置にあった。

北極南極研究所で同基地を監督するウラジーミル・ソコロフ氏は、氷の崩壊は気候変動が原因だと話している。同氏は「これにより、北極での調査活動が著しく困難になってきている。氷はだんだんと薄くなっており、気象条件はますます難しくなってきている」とAFPに語った。

同氏は、北極圏調査の継続の重要性を訴えている。「北極海は、南極圏と同様に、地球の“冷蔵庫”であり、気候に重大な影響を及ぼしている。この冷蔵庫に故障が生じ、われわれがそれに気付かないと、気象予測の誤りの原因となり、領土全体での意思決定の質に影響が及ぶ」
AFP
というニュースです。
北極圏の氷の減少は今までも取り上げてきましたが、地下の氷盤が崩壊し始め基地ごと避難するとは時期的に厳寒ではないとはいえ、かなりヤバイ感じがします。

記事では領土全体云々とも言ってますが、ロシアだけのことではなくまさしく地球の気候に重大な影響を及ぼすことは間違いありません。

北極圏の氷が減少すると→溶けた氷が海に流れ込む→海流を変えてしまう、同時に太陽光の反射も少なくなる→大気の状態も変動し偏西風の蛇行やアジアモンスーンの変化が現れる→寒波や冷夏、暖冬、猛暑など、日本の異常気象に影響を及ぼす。
またそれにより生態系をも脅かします、氷が減少すると生態系の分布やサイズが変化します(プランクトンなど)→魚や海鳥、哺乳類の環境などの変化を生じます。

これだけではなく複雑に諸条件が絡みますがざっくりいうとこんな感じに影響が出ます。

周辺諸国だけではなく日本も無関係ではいられませんね。

なぜ北極の氷の減少を引き起こすのか・・・根本は地球温暖化なんですよね。

しかし北極の氷の現象により航路が開けると歓迎!?する向きもあります、一旦氷の減少で開かれた航路を利用しないというのもどうかと思います、航路が開けているうちは利用し、地球温暖化や気候変動が改善されまた氷が戻ればまた航路を戻せば良いし、航路が開ければ最短距離ですから時間も短縮されるのでその分エネルギーの消費を抑えられるという側面もあるかも!?

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