ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは
ZEH(ゼッチ)は「Net Zero Energy House」の略で、外皮(屋根・壁・窓など)の断熱を高め、高効率な設備で一次エネルギー消費量を20%以上減らしたうえで、太陽光発電などの再エネで年間の収支をゼロ以下にすることを目指す住宅です。都市部の狭い土地や多雪地域では太陽光なしで認められる区分(ZEH Oriented)があり、ZEHと同じ断熱・省エネ性能の「ZEH水準住宅」も再エネは要件に入っていません。みらいエコ住宅2026では「GX志向型は110〜125万円/戸(地域区分による)、長期優良住宅は75〜80万円/戸(地域区分による)、ZEH水準住宅は最大40万円」の3区分の補助があります(ZEH水準住宅の注文住宅の新築は2026年9月30日で受付終了。新築分譲住宅の購入・賃貸住宅の新築は継続)。
新築でZEHを目指すときの要件と太陽光発電の関係は、ZEH住宅の太陽光発電のページもあわせてご覧ください。
ZEHの定義
ZEHは、消費エネルギー(暖冷房・給湯・換気・照明)を断熱と高効率設備で抑えたうえで、太陽光発電などで創エネし、年間の一次エネルギー収支がネットでゼロ以下になることを目指す住宅です。「正味(ネット)でゼロ」というのは、太陽光が発電しない夜間や雨天時の消費を含めた年間のトータルでバランスするという意味で、瞬間ごとに自給自足するわけではありません。
| 要素 | 役割 | 基準 |
|---|---|---|
| 断熱(外皮性能) | 熱が逃げるのを抑えて暖冷房のエネルギーを減らす | UA値0.60以下(4〜7地域。1・2地域は0.40以下、3地域は0.50以下)=断熱等性能等級5以上にあたる |
| 高効率設備 | 高効率な給湯器・照明・エアコン・換気など | 基準の一次エネルギー消費量から20%以上削減(再エネを除く) |
| 創エネ(太陽光など) | 太陽光発電などで年間の消費量を差し引く | 再エネを含めて100%以上の削減(収支ゼロ以下) |
ZEHの種類(Nearly ZEH・ZEH Oriented・ZEH+)
資源エネルギー庁は、達成の度合いや地域の条件によって次の種類を定めています(令和7年度以降の定義)。
| 種類 | 削減率 (省エネだけ/再エネを含む) |
対象・条件 |
|---|---|---|
| ZEH | 20%以上 /100%以上 | 再エネの導入が必要(容量は問わない。全量売電を除く) |
| Nearly ZEH | 20%以上 /75%以上100%未満 | 寒冷地(1・2地域)、低日射地域、多雪地域 |
| ZEH Oriented | 20%以上 /要件なし | 都市部狭小地等・多雪地域。再エネを導入しなくてもよい |
| ZEH+ | 30%以上 /100%以上 | 断熱等性能等級6以上に加え、自家消費の拡大措置(昼に沸かせる給湯器・蓄電池・EVの充電設備など)かHEMSのどちらか |
- 出典:資源エネルギー庁「令和7年度以降におけるZEH+(『ZEH+』及びNearly ZEH+)の定義変更について」(ZEHシリーズ及びZEH+の定義一覧表)。
- 都市部狭小地等は、北側斜線制限の対象となる用途地域などで敷地面積が85㎡未満の土地(平屋建ては除く)、多雪地域は垂直積雪量が100cm以上の地域です。
- 削減率は、基準となる一次エネルギー消費量(暖冷房・換気・給湯・照明)から何%減らしたかです。
2027年4月からの新しい定義「GX ZEH」
経済産業省は2025年9月、ZEHの新しい定義として「GX ZEH」を定めました。2027年4月以降に適用され、戸建住宅では断熱等性能等級6・再エネを除く削減率35%以上に加え、HEMSと定置用蓄電池が必須になります。要件の一覧はZEH住宅の太陽光発電のページにまとめています。
ZEHとZEH水準住宅の違い
「ZEH水準住宅」は、断熱と省エネの性能がZEHと同じ水準(断熱等性能等級5以上・再エネを除く削減率20%以上)の住宅で、太陽光発電などの再エネは要件に入っていません。ZEHは、これに加えて再エネで一次エネルギー消費量の収支をゼロ以下にする必要があります。
みらいエコ住宅2026の補助金区分
新築住宅の補助「みらいエコ住宅2026事業」では、住宅の性能で3つの区分に分けて補助します。性能の基準はZEHと直結しています。
| 補助金区分 | 補助額 | ZEHとの関係 |
|---|---|---|
| GX志向型 | 110〜125万円/戸(地域区分による) | 最高性能区分。断熱等級6以上・一次エネルギー削減35%以上(再エネ除く)・再エネを含めた削減率100%以上(地域により緩和)・HEMS |
| 長期優良住宅 | 75〜80万円/戸(地域区分による) | 長期優良住宅認定+ZEH水準(断熱等級5以上+一次エネ消費量等級6) |
| ZEH水準(住宅省エネ) | 最大40万円 (注文住宅は9月30日で受付終了) | 断熱等級5以上+一次エネ消費量等級6(ZEHの基準性能) |
- 金額・要件・申請期間の詳細は補助金のページとZEH住宅の太陽光発電のページをご覧ください
- 2025年4月以降に工事を始める新築住宅は、原則すべて省エネ基準(断熱等級4・一次エネ等級4)への適合が義務です(国土交通省)。ZEH水準はそれより高い基準です
ZEHに必要な太陽光の容量の考え方
ZEHに必要な太陽光の容量は、住宅の広さ、断熱や給湯器などの設備の性能、地域によって変わります。一次エネルギー消費量の削減率は、住宅会社が省エネルギー基準の計算方法(エネルギー消費性能計算プログラム)で確かめます。
太陽光の発電量の目安は、東京で南向き・傾き30度なら1kWあたり年間約1,160kWh、47都道府県の観測地点では約1,090〜1,380kWhです(NEDOの日射量データで計算)。容量別の年間発電量はZEH住宅の太陽光発電のページと容量別の年間発電量早見表で確かめられます。
ZEHをめぐる国の方針
新築住宅は、2025年4月以降に工事を始めるものから原則すべて省エネ基準への適合が義務になりました。経済産業省の「GX ZEH」の資料では、国の目標(第6次エネルギー基本計画)として、2030年度以降に新築される住宅についてZEH基準の水準の省エネルギー性能の確保を目指すことと、2030年にZEH基準の水準の省エネ性能を義務化する方針が示されています(経済産業省「GX ZEH・GX ZEH-M 定義」)。
東京都では2025年4月から、都内で年間の供給延べ面積が2万㎡以上の大手住宅供給事業者に、太陽光発電などの設置が義務になりました。基準量は事業者単位で達成するもので、1棟ごとや施主の義務ではありません(新築の太陽光発電のページ)。
ZEH対応の業者選びを比較見積もりで進める
ZEH仕様の新築・リフォームは、断熱性能・設備効率・太陽光容量の3つを総合して設計できる施工店・ハウスメーカーが必要です。ZEHビルダー登録の有無、過去のZEH実績、補助金申請の経験を複数社で比較しましょう。
住宅用で信頼できる施工会社を探す
住宅の屋根は形・向き・広さに制約があり、載せられるメーカーやパネルの枚数は家ごとに変わります。価格にも幅があり、経済産業省の集計(2025年設置)では1kWあたり平均29.0万円に対し、安いほうから3割の水準は25.6万円です(5kWなら約17万円の差)。複数社から見積もりを取り、価格と提案の中身を比べてください。以下は住宅用の見積もり窓口で、複数社をまとめて比べられる一括見積もりサイトと、販売店などから直接提案を受けられる窓口があり、いずれも無料で申し込めます。
-
話題の蓄電池も!選択肢を増やす相見積もりに
グリエネ
全国450社の販売施工会社から最大5社を紹介する一括見積もりサイトです。申し込むと最初にカスタマーサポートが要望を聞いて紹介先を選び、加盟会社には工事保険への加入などの審査があります。太陽光発電と一緒に蓄電池も見積もれます。
特典当サイト経由のお見積りでグリエネ主催1,000円分のAmazonギフトカードプレゼントキャンペーン実施中
-
複数メーカーを扱う販売店から直接
AD-HOME
太陽光と蓄電池の設置を専門に扱う販売店です。各メーカーと直接取引して中間マージンを抑え、多数のメーカーから屋根の条件や予算に合わせて柔軟に提案します。メーカー保証に加えて独自の保証制度もあり、一括見積もりとあわせて販売店から直接提案を受けたい方の選択肢に。
-
関東エリア限定・東京ガスのサービス
東京ガスの太陽光発電・蓄電池
東京ガスの太陽光発電・蓄電池の導入サービスです。家の状況や予算に合わせた提案を受けられ、補助金の申請手続きのサポートから導入後のアフターサポートまで対応しています(地域や条件により、東京ガス提携の販売施工店が契約・施工する場合があります)。対象は戸建ての持ち家で、対応地域は東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県です。
-
東京都の太陽光&蓄電池・補助金特化
エコエネハウス
東京都の太陽光・蓄電池に特化した専門窓口です。補助金の申請手続きを専門スタッフがサポートし、東京都と市区町村の補助金を組み合わせた費用の提案が受けられます。無料相談から始められるので、東京都で太陽光と蓄電池の導入を検討している方の選択肢に。
あわせて使いたい一括見積もりサイト
-
累計20万人の利用実績・顧客満足度98%(タイナビ調べ)の一括見積もりサイト。地域に対応した販売店を最大5社まで紹介してくれます。
-
全国600社以上の自社施工会社だけを厳選して紹介する一括見積もりサイト。下請けに流さず、地元で評判の施工会社を直接紹介してくれます。
よくある質問(FAQ)
- ZEHは太陽光発電なしでもなれますか?
- ZEHとNearly ZEHは太陽光発電などの再エネの導入が必要です。都市部狭小地等(北側斜線制限の対象となる用途地域などで敷地面積が85㎡未満の土地)や多雪地域では、再エネを導入しなくてもよいZEH Orientedが認められています。また、ZEHと同じ断熱・省エネ性能のZEH水準住宅は、再エネが要件に入っていません。
- ZEHとZEH水準住宅の違いは何ですか?
- どちらも断熱等性能等級5以上と、再エネを除く一次エネルギー消費量の20%以上の削減が必要です。ZEHはさらに太陽光発電などの再エネを入れて、再エネを含めた削減率を100%以上(収支ゼロ以下)にする必要があり、ZEH水準住宅には再エネの要件がありません。
- ZEHにはどれくらいの太陽光発電が必要ですか?
- 住宅の広さ、断熱や設備の性能、地域によって変わり、住宅会社が省エネ計算で確かめます。発電量の目安は、東京で南向き・傾き30度なら1kWあたり年間約1,160kWh、47都道府県の観測地点では約1,090〜1,380kWhです。



