絶滅危惧種のアオウミガメのプラスチックごみ摂取が急増

絶滅危惧種のアオウミガメが、死に至る恐れのあるプラスチック製品などの人工の漂流ごみを食べてしまう事例がかつてないほどの増加をみせているという研究結果が、米学術誌「コンサベーション・バイオロジー(Conservation Biology)」で発表された。

オーストラリア・クイーンズランド大学(University of Queensland)の研究チームが発表した研究結果によると、アオウミガメがプラスチックをのみ込んでしまう割合が、1980年代と比較して著しく高くなっているという。アオウミガメは、体長1.5メートルにまで成長し、寿命は80年ほど。

研究チームは、1900年以前から2011年にかけて収集されたウミガメによる人工ごみの摂取に関するデータを報告している論文のうち、1985年から2012年までに発表された37の論文を分析した。

それによると、世界に生息するウミガメ7種のうちの6種が、ごみを摂取したことがわかっており、この6種すべてが地球規模で絶滅のおそれのある絶滅危惧類に指定されているという。

また、アオウミガメがごみを食べてしまう割合は、1985年の約30%から、2012年には50%近くにまで急増したことが明らかになった。研究を率いたクイーンズランド大学のQamar Schuyler氏は「アオウミガメに関しては、ごみを食べてしまう割合が過去25年間で2倍近くになっていることが明らかになった」と9日、AFPに語った。

プラスチック製品をウミガメや他の海洋生物が食べると、胃がふさがれて餓死したり、腸に穴が開いたりして死に至る場合がある。

Schuyler氏は、プラスチックごみ自体の毒素や、プラスチックごみが海を漂流している間に吸収した毒素が、そのごみを食べてしまうことによって動物の体内に放出される恐れもあり、「それによって動物がすぐに死ぬというわけではないが、動物の生殖周期などに影響が及ぶ可能性があり、それにより長期的な影響が生じる」と説明している。

また、大量のプラスチックを摂取した状態で浜に打ち上げられるウミガメは必ずしも、最も汚染がひどい地域や人口が多い地域で発見されるわけではないことが、過去のデータで明らかになっているという。

さらに同氏は、「すなわち、ウミガメは通常、死んで打ち上げられる場所から遠く離れたどこかで、そうしたごみを食べてしまっているということだ」、このことから、この問題に対処するためには地球規模の対応が必要だと付け加え、「われわれが本当こと考える必要があるのは、ごみが海に流出するのを阻止するための大規模な活動だ」と指摘した。(AFP

というニュースです。
以前からウミガメのプラスティックなどのゴミを摂取し、死に至る問題は言われていきましたが、急増しているんですね。。
昨今、ゴミ問題含め環境問題に取り組み始めている各国ですので、ゴミの海洋投棄は当然減ってきているものと思っていましたがどうなんでしょう。。

アオウミガメなどウミガメの餌となるものが減ってきているから、ゴミを餌と勘違いして食べてしまうのか、ゴミの海洋投棄が増えたことによってウミガメが食べてしまう確率が増えたのか・・・

いずれにせよゴミの海洋投棄をもっと減らして行かなければなりません。
記事にあるように死んで打ち上げられる場所から遠く離れたどこかで、そうしたごみを食べてしまっているということなので、ちょっとしたポイ捨てがウミガメの命を奪ってしまうのかもしれません。

そういった個人のモラルから各国の国レベルでの教育・指導・監督・そして清掃の活動を広げていって欲しいですね。

人間の出したゴミで他の生物の命が危険にさらされるなんて申し訳なくって仕方がないです。。

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2012年は北極海氷喪失とCO2排出が過去最高のようで・・・

2012年は、過去最大量の北極海氷が失われ、化石燃料の燃焼による二酸化炭素(CO2)の排出量も過去最高に達したとする米国と英国の合同チームの報告書が、6日に米気象学会紀要で発表された。

米海洋大気局などの研究者らがまとめた年次報告書「気候の状態(State of the Climate)」によると、2012年の世界の陸地温度と地表面温度は、近代観測史上での上位10位に入ったという。

専門家らによる査読を経て発表された今回の報告書は、気温上昇の原因には言及していないが、各国の政策立案者にとっては、海面上昇と気候温暖化の進行が地域社会とインフラに与える影響に備えるための指針として機能するはずだと、専門家らは述べている。

また今回の報告書は、記録的な事象が頻発する北極地方などの地域での「新たな標準」を示すものだ。北極地方では、表面温度が世界の他の地域をしのぐ速度で上昇している。

米国の著名な気候学者で、今回の研究には参加していない米ペンシルベニア州立大学のマイケル・マン氏は「この報告書を読むと、温暖化ガスの排出を削減する取り組みが、かつてないほどの急務となっているとの結論に達せざるを得ない」と語る。

今回の研究で引用されている4件の独立した分析結果によると、2012年の世界の気温は、「1800年代半ばから後半に記録が開始されて以来最も高かった上位8位か9位に入る」という。「データセットにより異なるが、2012年は、1981~2010年の平均を0.14~0.17度上回った」と報告書は述べている。

北極海氷の量に関しては、9月にこれまでの最低記録が更新され、北半球の積雪量についても史上最低が記録されたという。氷の融解は、海面上昇の一因にもなっている。2012年には、世界の海水位の平均は過去最高に達し、1993~2010年の平均を3.5センチ上回った。米アラスカ州北部では、永久凍土温度が過去最高を記録した。デンマーク領グリーンランドでは、何らかの形で融解した氷床の面積は全体の97%と、平年同時期の4倍を記録した。

また、世界的な金融危機以降の数年はわずかな減少を示していた化石燃料の燃焼によるCO2排出量も、2012年は最高記録を更新した。「2012年春に史上初めて、13の観測地点中の7か所で、大気中のCO2濃度が400ppmを超えた」と報告書は述べている。CO2の世界平均濃度は、前年比2.1 ppm増の392.6 ppmに達したという。(AFP

というニュースです。
北極の氷が失われ、二酸化炭素(CO2)の排出の増加によるさまざまな環境問題が指摘され、さらに言えばいろいろな研究機関、団体が同じような警鐘を鳴らしているにもかかわらず、世界的な金融危機以降の数年はわずかな減少を示していた化石燃料の燃焼によるCO2排出量も、2012年は最高記録を更新してしまうんですね。。

結局景気に左右されるって・・・(T_T)
地球の環境問題の行く末が・・・

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