2012年は北極海氷喪失とCO2排出が過去最高のようで・・・

2012年は、過去最大量の北極海氷が失われ、化石燃料の燃焼による二酸化炭素(CO2)の排出量も過去最高に達したとする米国と英国の合同チームの報告書が、6日に米気象学会紀要で発表された。

米海洋大気局などの研究者らがまとめた年次報告書「気候の状態(State of the Climate)」によると、2012年の世界の陸地温度と地表面温度は、近代観測史上での上位10位に入ったという。

専門家らによる査読を経て発表された今回の報告書は、気温上昇の原因には言及していないが、各国の政策立案者にとっては、海面上昇と気候温暖化の進行が地域社会とインフラに与える影響に備えるための指針として機能するはずだと、専門家らは述べている。

また今回の報告書は、記録的な事象が頻発する北極地方などの地域での「新たな標準」を示すものだ。北極地方では、表面温度が世界の他の地域をしのぐ速度で上昇している。

米国の著名な気候学者で、今回の研究には参加していない米ペンシルベニア州立大学のマイケル・マン氏は「この報告書を読むと、温暖化ガスの排出を削減する取り組みが、かつてないほどの急務となっているとの結論に達せざるを得ない」と語る。

今回の研究で引用されている4件の独立した分析結果によると、2012年の世界の気温は、「1800年代半ばから後半に記録が開始されて以来最も高かった上位8位か9位に入る」という。「データセットにより異なるが、2012年は、1981~2010年の平均を0.14~0.17度上回った」と報告書は述べている。

北極海氷の量に関しては、9月にこれまでの最低記録が更新され、北半球の積雪量についても史上最低が記録されたという。氷の融解は、海面上昇の一因にもなっている。2012年には、世界の海水位の平均は過去最高に達し、1993~2010年の平均を3.5センチ上回った。米アラスカ州北部では、永久凍土温度が過去最高を記録した。デンマーク領グリーンランドでは、何らかの形で融解した氷床の面積は全体の97%と、平年同時期の4倍を記録した。

また、世界的な金融危機以降の数年はわずかな減少を示していた化石燃料の燃焼によるCO2排出量も、2012年は最高記録を更新した。「2012年春に史上初めて、13の観測地点中の7か所で、大気中のCO2濃度が400ppmを超えた」と報告書は述べている。CO2の世界平均濃度は、前年比2.1 ppm増の392.6 ppmに達したという。(AFP

というニュースです。
北極の氷が失われ、二酸化炭素(CO2)の排出の増加によるさまざまな環境問題が指摘され、さらに言えばいろいろな研究機関、団体が同じような警鐘を鳴らしているにもかかわらず、世界的な金融危機以降の数年はわずかな減少を示していた化石燃料の燃焼によるCO2排出量も、2012年は最高記録を更新してしまうんですね。。

結局景気に左右されるって・・・(T_T)
地球の環境問題の行く末が・・・

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温室効果ガス排出継続すると動物種3分の1の生息域が半減する可能性

現在のペースで温室効果ガスの排出が継続すると、2080年までに一般的にみられる植物種半分以上と動物種3分の1の生息域が半減する可能性がある──このような研究結果が、12日の英科学誌ネイチャー・クライメート・チェンジで発表された。

英イースト・アングリア大学の研究チームは4万8786種の動植物を対象に、二酸化炭素(CO2)排出モデルを使って生息域にどのような影響が及ぶかを研究した。この結果、CO2排出量の増大が現在のペースで続けば、温暖化によって開けるかもしれない新たな生息圏へと移動できる可能性を考慮しても、2080年までに植物の55%、動物の35%の生息域が半減するとの結論に至った。

特にリスクにさらされるのは両生類、爬虫類、植物で、影響を最も受ける地域はサハラ以南アフリカ、中米、アマゾン一帯、オーストラリアとなっている。加えて気候変動によって起こる嵐や干ばつ、洪水、疫病などによって問題は増幅されるという。

研究を主導したレイチェル・ウォーレン氏は声明の中で、研究は気温上昇の影響のみに基づいているため、おそらく「控えめな評価」になっているとした上で「特に食べ物となる植物の不足と合わせて予測した場合、動物はもっと減るだろう。
またこれらの(一般的な)種は水や大気の浄化や洪水の抑制、栄養循環といったことにとって重要なため、人類にも連鎖的に影響を及ぼすことになる」と述べている。

ただし、温室効果ガス排出量のピークを2016年に抑え、その後毎年2~3%のペースで減り続ければ、2100年時点での温度上昇は2度に抑えられ、現在の傾向が続いた場合に予測される影響の約60%は回避できるという。
しかしピークが2021年まで持ち越されてしまうと、2100年時点で2度上昇に抑えるためには毎年6%の排出量削減が必要となり、エネルギー利用の抑制に、より多くの犠牲を払う必要があることが指摘された。

人類による温室効果ガスの排出によって2100年には、産業革命前の18世紀と比べて地球の気温は4度上昇するとされている。
一方、国連が2015年までに結ぼうとしている新協定では、この上昇を2度までに抑えるという目標を採用している。(AFP
というニュースです。

温室効果ガスや、地球の気温上昇、また気温上昇の予測には様々な方面から警鐘がならされていますが、現在のペースだと2080年までに植物の55%、動物の35%の生息域が半減するという予測はかなりのものです。
そして控えめな評価でこの数字が出されているのも、おそろしいです。
もしそのような世界になったら人間も影響を受けないわけがありません。。
この説に関して反論もあるのかもしれませんが、様々なデータやシュミレーションに基づいて出た結果だと思うので、荒唐無稽な説とは言えないと思います。
ばっちり予測にはまったら、記事にあるような世界になるということですよね。。

2080年、2100年とまだまだ先の時代ですが、その時代の環境がどうなっているのかということは、現代に生きている私たちが握っているということだと思います。

とにかく温室効果ガス排出量のピークを2016年に、さらにその後毎年温室効果ガスの排出(二酸化炭素(co2)など)を毎年2~3%のペース減らして行かなければ未来はかなりヤバイ世界になるとの警鐘です。。

それには各国が協定を結び、個人レベルでも(二酸化炭素(co2)など)の排出をいかに抑えて生活していくかという意識が今よりも大切になるということです。
それが実現できても予測される影響の約60%しか回避できないという予測なのがかなしいですが。。

といっても、世界各国すべてが足並みを揃えられないところが、もどかしいところです。
各国それぞれの経済状況や政治状況がありますし、何十年先の未来や環境問題を考えるよりも今を生きねばならない状況の人達もいますし、お構いなしの国もありますし。。
ムズカシイですね。

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