IEAが地球温暖化による気温上昇の警告。

地球の気温上昇は、産業革命以前と比べて「2度以内」に抑えることが目標となっているが、国際エネルギー機関(IEA)は10日、温暖化がこのままのペースで進めば目標の2倍以上の温度上昇につながる恐れがあると警告する報告書を発表した。

IEAのマリア・ファンデルフーフェン事務局長は声明の中で、「この報告書は、私たちが現状を変えなければ地球の気温が3.6度から5.3度上昇する可能性が高いことを示している」と指摘した。

2010年に南アフリカのダーバンで開催された国連気候変動枠組み条約、第17回締約国会議(COP17)で、加盟国は温暖化による干ばつや洪水、海面上昇の悪化を回避するために、今世紀の気温上昇を「2度以内」に抑えるという目標を掲げた。

今回IEAが発表した報告書によれば、エネルギー消費による温室効果ガス排出量は昨年1.4%増加して過去最高水準に達した。地球の温室効果ガスの3分の2は、エネルギー消費に関連して排出されるものだ。
AFPニュース
というニュースです。
以前のIPCCの報告によると1.8~3.4度の気温上昇という警告でしたが、今回のIEAの報告書では3.6度~5.3度の気温上昇ということです。

間をとって仮に温暖化によって4度気温が上昇したとしましょう、するとどうなるか。。

水ストレス:水不足などの被害を被る人口11億人から30億人以上
生態系:地球規模で絶滅。約40%
沿岸、湿地環境:世界の沿岸、湿地の30%以上が消失
穀物:すべての穀物の減少。。
健康:感染症などの増加。医療サービスへの負荷の増大
その他:熱波、干ばつ、洪水。洪水による被害が数百万人単位で増加し、1500万人以上になる予想
(出典:地球環境研究センター)
ざっくり言ってもこれだけの被害が出るわけです。

これは4度地球の平均気温が高くならなければならないということではなく、平均気温が1度上昇しただけでも、上記の予想シナリオが始まるわけです。。
日本においてはあまり現実感はないかもしれませんが、日本を含め世界ではすでに地球温暖化が一因となっているであろう災害や現象などの被害を受けている地域はかなりあります。。

というか世界のえらい人達もわかっているだろうに・・・にもかかわらず温室効果ガス排出量が増加しているって・・・しかも過去最高水準に達したって。。

でも今回の警告もあくまで3度~5度の気温上昇の可能性があるということですから、やりようによってはなんとかなるということです。警告されているうちになんとかしないとね。。

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温室効果ガス排出継続すると動物種3分の1の生息域が半減する可能性

現在のペースで温室効果ガスの排出が継続すると、2080年までに一般的にみられる植物種半分以上と動物種3分の1の生息域が半減する可能性がある──このような研究結果が、12日の英科学誌ネイチャー・クライメート・チェンジで発表された。

英イースト・アングリア大学の研究チームは4万8786種の動植物を対象に、二酸化炭素(CO2)排出モデルを使って生息域にどのような影響が及ぶかを研究した。この結果、CO2排出量の増大が現在のペースで続けば、温暖化によって開けるかもしれない新たな生息圏へと移動できる可能性を考慮しても、2080年までに植物の55%、動物の35%の生息域が半減するとの結論に至った。

特にリスクにさらされるのは両生類、爬虫類、植物で、影響を最も受ける地域はサハラ以南アフリカ、中米、アマゾン一帯、オーストラリアとなっている。加えて気候変動によって起こる嵐や干ばつ、洪水、疫病などによって問題は増幅されるという。

研究を主導したレイチェル・ウォーレン氏は声明の中で、研究は気温上昇の影響のみに基づいているため、おそらく「控えめな評価」になっているとした上で「特に食べ物となる植物の不足と合わせて予測した場合、動物はもっと減るだろう。
またこれらの(一般的な)種は水や大気の浄化や洪水の抑制、栄養循環といったことにとって重要なため、人類にも連鎖的に影響を及ぼすことになる」と述べている。

ただし、温室効果ガス排出量のピークを2016年に抑え、その後毎年2~3%のペースで減り続ければ、2100年時点での温度上昇は2度に抑えられ、現在の傾向が続いた場合に予測される影響の約60%は回避できるという。
しかしピークが2021年まで持ち越されてしまうと、2100年時点で2度上昇に抑えるためには毎年6%の排出量削減が必要となり、エネルギー利用の抑制に、より多くの犠牲を払う必要があることが指摘された。

人類による温室効果ガスの排出によって2100年には、産業革命前の18世紀と比べて地球の気温は4度上昇するとされている。
一方、国連が2015年までに結ぼうとしている新協定では、この上昇を2度までに抑えるという目標を採用している。(AFP
というニュースです。

温室効果ガスや、地球の気温上昇、また気温上昇の予測には様々な方面から警鐘がならされていますが、現在のペースだと2080年までに植物の55%、動物の35%の生息域が半減するという予測はかなりのものです。
そして控えめな評価でこの数字が出されているのも、おそろしいです。
もしそのような世界になったら人間も影響を受けないわけがありません。。
この説に関して反論もあるのかもしれませんが、様々なデータやシュミレーションに基づいて出た結果だと思うので、荒唐無稽な説とは言えないと思います。
ばっちり予測にはまったら、記事にあるような世界になるということですよね。。

2080年、2100年とまだまだ先の時代ですが、その時代の環境がどうなっているのかということは、現代に生きている私たちが握っているということだと思います。

とにかく温室効果ガス排出量のピークを2016年に、さらにその後毎年温室効果ガスの排出(二酸化炭素(co2)など)を毎年2~3%のペース減らして行かなければ未来はかなりヤバイ世界になるとの警鐘です。。

それには各国が協定を結び、個人レベルでも(二酸化炭素(co2)など)の排出をいかに抑えて生活していくかという意識が今よりも大切になるということです。
それが実現できても予測される影響の約60%しか回避できないという予測なのがかなしいですが。。

といっても、世界各国すべてが足並みを揃えられないところが、もどかしいところです。
各国それぞれの経済状況や政治状況がありますし、何十年先の未来や環境問題を考えるよりも今を生きねばならない状況の人達もいますし、お構いなしの国もありますし。。
ムズカシイですね。

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