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LPガス(プロパンガス)|性質・料金相場・乗換・一括見積

このページの要点

LPガス(プロパンガス)利用世帯は全国の約4割。自由料金制で販売店ごとに価格差が大きく、石油情報センター(2026年4月時点)の全国平均は10m³=9,281円・基本料金2,311円・従量単価689円。都市ガスより熱量あたり約64%高く、地域間でも2倍以上の差があります。災害時のライフラインとしての強さが特長で、ほぼ100%のエリアをカバーします。本カテゴリでは性質・相場・乗換手順・一括見積サービスまで目的別にご案内しています。

日常生活だけでなくキャンプや災害時のライフライン、業務用としても利用されているLPガス(プロパンガス)には、家庭用のプロパンと工業用のブタンの2種類があります。環境に優しく安全なエネルギーとして広く普及している一方、自由料金制ゆえに販売事業者ごとに基本料金・従量単価が大きく異なるのが特徴です。2017年の都市ガス自由化以降もLP料金は都市ガスより高めに設定される傾向があり、住宅の地域・契約先によっては乗換で大きな節約余地が残っています。

2022年のCP(サウジアラムコ契約価格)上昇でLPガス価格は高騰しましたが、2024年以降は緩やかに落ち着きつつあります。契約料金を他社と比較し、必要に応じて乗換えることで年1〜数万円の削減につながるケースもあります。本ページではご状況に近いお困りごとから関連ページにお進みいただけるほか、LPガスの性質・安全性・流通・関連法律もまとめてご確認いただけます。

どんなお困りごとでLPガス料金を見直したいですか?

LPガス料金を見直したい家庭の入り口は人それぞれです。請求書を見て高い気がする、乗換えに踏み切れない、賃貸で大家さんの契約だから動けない、給湯器の無償貸与で違約金が心配——。ご自身に近い状況をお選びいただくと、関連ページにお進みいただけます。

請求書を見て「高い気がする」

全国平均10m³=9,281円より上か下かを単価で判定

石油情報センター公表の全国平均・地域別・世帯人数別の相場を一覧化。検針票の使用量と請求額を入れると割高度合いが分かる簡易シミュレーターも用意しています。

適正価格と相場を見る

乗換えたいが手続きや違約金が不安

解約代行・価格保証のある見直しサービスから選ぶ

一括見積サービスの対応地域・価格保証・解約代行の有無を比較。新契約店が現契約店への解約通知と工事手配を代行する流れで、お客様側の負担は最小限になります。

料金見直しを見る

賃貸住宅でLPガス料金が高い

大家名義契約で入居者単独の切替が原則できない

賃貸のLPガス契約は大家さん名義のことが多く、入居者だけでは切替できません。一括見積結果を交渉材料に大家・管理会社へ料金交渉する手順と、切替不可時の選択肢を整理しています。

賃貸の対処法を見る

給湯器が無償貸与で違約金が心配

残債5千〜3万円が請求されるケースの実務対応

給湯器・コンロを「無償貸与」で借りているケースでは、契約期間内の解約で5千〜3万円の残債請求が一般的です。新契約店が違約金を負担・分割対応する事例と、契約書の確認8項目をご案内しています。

無償貸与のしくみを見る

都市ガスに切り替えられるか知りたい

本管引込工事の費用回収まで含めて判断

都市ガス本管が敷地まで来ていれば検討価値あり。引込工事・敷地内配管・機器交換で35〜180万円の初期費用が必要で、本管が遠いと回収に30年以上かかるケースも。判定の手順を整理しています。

都市ガス化の判定を見る

乗換えずに毎月の使い方で節約したい

給湯温度・お風呂・調理の見直しで月3,000円

給湯器の温度設定変更・追い焚き回数の削減・調理時の鍋の使い方など、すぐに実行できる節約テクを領域別に整理しています。節約と乗換えを併用すると年6〜9万円の削減シナリオも視野に入ります。

節約方法を見る

LPガス(プロパンガス)とは

LPガス(LPG)は「Liquefied Petroleum Gas(液化石油ガス)」の略で、プロパン(C3H8)とブタン(C4H10)を主成分とするガス燃料です。冷却または圧縮することで液化できる性質を持ち、ライターでは液体の状態で容器に詰められたものが、着火時に常温で気体に戻って燃焼するしくみになっています。

プロパンとブタンの違い

プロパンとブタンの物性比較
項目プロパンブタン
分子式(分子量)C3H8(44.09)C4H10(58.12)
ガス比重1.552.08
液比重0.510.58
沸点−42.1℃−0.5℃
発熱量(1m³あたり)24,000kcal31,000kcal

家庭用・業務用にはプロパンが、工業用や携帯用燃料(カセットコンロ・ライター)にはブタンが主に使われます。どちらも炭素(C)と水素(H)の化合物で空気より重く、燃焼時の発熱量はブタンのほうがやや多い特徴があります。プロパンは常温で液化させるためにブタンより高い圧力が必要で、保存容器は丈夫な仕様が求められます。ブタンは低い圧力で液化しますが、沸点が−0.5℃のため寒冷地で気温が下がるとボンベ内圧力が下がりガスが出にくくなる難点があります。

LPガスの主な特長

環境にやさしいクリーンなエネルギー

LPガスは化石燃料(石油・石炭・天然ガス・LPガス)の中でも二酸化炭素の排出量が少なく、酸性雨の原因となる硫黄酸化物(SOx)・窒素酸化物(NOx)もほとんど発生しません。オゾン層破壊につながる特定フロンの代替物質として身近な製品(ヘアスプレー等)にも使われており、環境保全面で有効なエネルギーです。

災害発生時のライフラインとして強い

地震などの災害時においては、各需要家ごとに個別供給できる「分散型エネルギー」のため、配管などの供給設備を短時間で調査・点検・修理でき、復旧が比較的早いという特長があります。東日本大震災ではLPガスを使った炊き出しが避難所や仮設住宅で行われ、被災者の生活を支えました。利用範囲は都市部や郊外だけでなく、離島や山間部までほぼ100%のエリアをカバー(都市ガスは約5%のエリアカバー)しています。

東日本大震災におけるライフライン全面復旧の早さ

  • LPガス:2011年4月21日(地震発生から約41日)
  • 都市ガス:2011年5月3日
  • 電力:2011年6月18日

安全機器・安全装置の普及

LPガスのボンベは爆発の危険があるように見えますが、LPガスの漏洩事故のうちボンベ容器から漏れたケースは1割以下と報告されています。事故のほとんどは配管やガス器具の不備によるもので、官民一体の保安活動の結果、事故発生件数は1979年の793件から現在は200件程度まで減少しています。

家庭で普及している主な安全機器

  • マイコンメーター — ガス漏れ・流れ・圧力の異常を検知し自動的にガスを遮断
  • Siセンサーコンロ — 全火口に安全センサーを搭載したガスコンロ
  • ヒューズガス栓 — ゴム管がはずれるなどしてガスが大量に流れた際に自動的にガスを止める
  • ガス警報器 — ガスもれを感知してブザーや音声で知らせる

LPガスの性質

空気よりも重い比重

LPガスの比重はプロパンで約1.5、ブタンで約2.0と空気より重く、ガスが漏れた場合は低いところに滞留します。LPガスのガス漏れ警報器は部屋の低い位置に設置するのが基本です。都市ガスは空気より軽く、漏れた場合は上方に拡散します。

本来は無色無臭

LPガスには本来臭いがありません。保安上、ガス漏れ時にすぐ気づけるよう微量の硫黄系化合物で強制的に着臭しています(高圧ガス保安法に基づく)。ガスが燃焼するときは無臭になるため、正しく使用していれば臭いを感じることはありませんが、ボンベの残ガス量が減ると着臭剤の濃度が高くなり、着火時や消火時に臭いが出ることがあります。これは安全上は問題ありません。

ボンベ(容器)はねずみ色

ボンベ(容器)の中身は、圧縮し液化されたLPガスです。日本の高圧ガス用ボンベの色はガスの種類ごとに高圧ガス保安法で定められており、LPガスはねずみ色と決まっているため塗り替えはできません。表示内容も法令で定められており、内容の書き換えは法律違反になります。

LPガス料金の構造

最新月の全国平均(2026年4月時点)

石油情報センターの2026年4月時点確報値を基準とした、LPガス全国平均料金です。

LPガス全国平均料金(2026年4月確報)
項目金額
基本料金(月額)2,311円
従量単価(1m³あたり)689円
5m³使用時 月額5,707円
10m³使用時 月額9,281円
20m³使用時 月額16,074円
  • 全国の販売事業者を対象に月次調査。世帯あたり一般小売価格(税込)。

出典:石油情報センター(2026-06-01 参照)

販売価格は販売店ごとの自由料金

LPガスの販売価格は、地区や県で統一することが独占禁止法で禁じられており、基本料金・従量単価ともに事業者(ガス会社・販売店)が自由に決められます。契約する販売店によって料金が異なるだけでなく、同じ販売店でも顧客ごとに単価が違うケースもあります。契約後に値上げされる事例もあるため、ガス会社を選ぶ際には信頼できる会社かをしっかり見極める必要があります。

2017年の都市ガス自由化以降、都市ガスエリアではガス会社間の競争が進み料金が下がる動きも出ていますが、LPガスは自由料金制の仕組みが変わっていないため、消費者が能動的に価格を比較・交渉しないと割高な料金で契約し続けることになりがちです。2022年以降はCP上昇分がLP小売価格に転嫁され、適正価格の販売店と不透明な販売店の差が広がる側面もありました。

新居・引越し先で新たにガス会社を探す際や、現契約のガス会社を見直す際は、地域の販売価格を比較できる一括見積サービスの利用がおすすめです。料金・信頼性・保安サービスを備えた会社を厳選紹介し、交渉や解約代行も対応してくれます。詳しい料金比較はLPガス料金の相場のページでご確認いただけます。

LPガスの流通

日本のLPガスは産ガス国からタンカーで届いたあと、輸入基地・二次基地・充てん所と多段階の中継拠点を経由して家庭に届きます。図の番号は供給の流れの順に並んでいます。

LPガスの供給フロー:産ガス国から家庭に届くまでの6段階
1 2 3 4 5 6 産ガス国 タンカー 輸入基地 二次基地 充てん所 家庭 輸入 → 貯蔵 → 配送 の多段階流通
  • 1産ガス国:サウジアラビア・カタール・UAEなどの中東諸国とオーストラリアが主な輸入元。
  • 2タンカー:LPガス専用船で日本の輸入基地まで海上輸送。
  • 3輸入基地・一次基地:全国に約63カ所。荷揚げ後の主要貯蔵拠点。
  • 4二次基地:全国に約48カ所。内航タンカーや鉄道貨車で運ばれる中継貯蔵拠点。
  • 5充てん所(三次基地):全国に約2,100カ所。家庭向けボンベの充填と配送拠点。
  • 6家庭・業務用:配送車で家庭・飲食店・工場などへ届けられる最終消費地。

ほぼ100%海外に依存

日本で利用されるLPガスのうち約7割はサウジアラビア・カタール・UAEなどの中東諸国やオーストラリアからタンカーで輸入され、残り3割は国内で原油から生産されています。ただし国内生産用の原油も輸入しているため、ほぼ100%海外依存と言えます。

輸入または国内生産されたLPガスは、輸入基地や一次基地(約63カ所)、二次基地(約48カ所)に貯蔵され、三次基地と呼ばれる充てん所(約2,100カ所)やスタンド(約1,800カ所)に内航タンカー・タンクローリ・タンク貨車(鉄道)で輸送されます。そこから一般家庭や工場などの需要先へ配送される多段階流通網が日本のLPガス供給を支えています。

LPガスの用途

LPガスは、家庭用や業務用を中心に、工業用、自動車用(タクシーなど)、都市ガス用(原料や増熱用)、電力用(火力発電所の燃料)など、幅広い用途で利用されています。

省エネ機器との組み合わせ

家庭用としては、ガスコンロ・給湯器・湯沸かし器・ガスストーブなどに使われます。近年は「エコジョーズ」「エコウィル」といった省エネ給湯器や、ガスを使った家庭用燃料電池「エネファーム」など、エコ・省エネ性能の高い機器も普及してきました。アウトドアで使うカセットコンロやガスライターにもLPガス(ブタン)が使われています。

強力で安定した火力

業務用としては、強力で安定した火力と調節のしやすさから、飲食店・レストラン・旅館・オフィス・学校・病院など大規模施設の厨房用、空調設備用、冷暖房用、ボイラー用、建築現場での鋼材の溶接・切断などに使われています。産業用では金属・非金属の加工・溶断用、食品加工用、塗装乾燥用などの工場の熱源・空調設備として利用されています。

低公害自動車燃料

LPガスを燃料とするLPガス自動車は、低公害自動車としてタクシー・バス・宅配車・ごみ収集車などで利用されています。近年は自家用車への普及も進みつつあります。

LPガスに関連する法律

LPガスに関わる主な法律は「液化石油ガス法」と「高圧ガス保安法」の2つです。

1968年(昭和43年)に施行された液化石油ガス法は、一般家庭・業務用向けの販売事業、保安業務、貯蔵施設、充てん設備、液化石油ガス設備工事、液化石油ガス器具などの保安と取引について定めています。所管は保安面が経済産業省、流通面が資源エネルギー庁です。高圧ガス保安法は、容器(ボンベ)などの貯蔵や製造について定めています。

そのほか、ガス事業法、消防法、建築基準法、電気事業法、消費生活用製品安全法、計量法、水道法、道路法、道路運送車両法、特定商取引法など、多くの法令がLPガス事業に関連しています。

  • 液化石油ガス法は「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律」の略称です

LPガス料金の見直し・乗換えの相談先

LPガス(プロパンガス)は販売店ごとに自由料金で、同じ使用量でも販売店を変えれば月2,000〜3,000円下がる例があります。一括見積サービスを使うと、地域で対応可能な販売店を無料で複数社まとめて比較できます。

  • 全国対応のLPガス一括見積もり

    エネピ(enepi)

    全国対応のLPガス一括見積サービス。地域で対応可能な販売店から最短1分で見積を取り寄せ、契約後の単価変動に対する継続フォローも用意されています。地方在住の家庭でも比較対象を確保しやすい構成で、平均で年3〜5万円ともいわれる削減事例があります。

    エネピ公式ページ

LPガスの料金相場・乗換え手順を先に確認したい方へ

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    全国平均・地域別の単価、世帯別の月額目安、適正価格の判断軸まで、料金見直しの判断材料を整理しています。

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