バイテック、レネソーラのパネルを旧スーパーの建物を借りて製造

レネソーラが提携した国内企業「バイテックグローバルソーラー」は、報道されていたレネソーラの主力製品「Virtus II」の製造を行うための拠点を、栃木県大田原市加治屋のスーパー跡に決定。改修をして7日に稼働開始されたと発表しました。

5,000㎡の工場を賃貸し、年間36万枚「Virtus II」(250~260W)を生産する予定で、現在50人の従業員を今後は120人まで増やす計画。

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レネソーラが「Virtus II」を国内生産

レネソーラの日本企業と協業のニュースを以前おとどけしましたが、日本でOEMとして国内生産されるパネルの種類が「VirtusⅡ(Virtus2)」だという発表がありました。

多結晶パネルで出力は250w〜260w、変換効率は15.4%〜16.0%。
「多結晶で安価だけれど、単結晶と同程度に高効率」が売りだそう。

実際この「VirtusⅡ(Virtus2)」の性能(効率)は、現在日本で多く出回っている住宅用太陽光発電システムの単結晶パネルメーカーの製品と同じくらい。
安価な多結晶を売りにする京セラですが、一番効率が高いもので15.1%と、レネソーラのVirtusⅡと比べると劣って見えます。

4月から国内生産開始ということで、売電価格が下がり、住宅用太陽光発電への補助金も打ち切られる来年度からはさらに中国メーカーの台頭が目立ってきそうです。
中国メーカーでありながら”国産”というレーベルを貼れるのはアピールポイントになりそうですね。

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中国ブランド「レネソーラ」”国産パネル”の生産を始める

中国の太陽電池モジュールメーカーの日本進出が進む中比較的出だしが遅かったレネソーラですが、大きく出ました。
日本のバイテックという半導体などの販売を行う企業と連携し、バイテックグローバルソーラーを設立し、レネソーラブランドのパネルを日本国内で生産すると発表。
レネソーラはこれまでにバイテックの開発するメガソーラー事業へのパネル提供なども行っています。

日本の企業と連携して国産パネルを生産する海外ブランドは、伊藤組モテックの先例があります。

気になるのはやはり価格帯でしょうか。
中国で生産するものと比べるとコストは高くつく事になるとは思いますが、市場に出回ってくる「国産」の中国メーカーパネルの価格に、今後注目したいところです。

太陽光発電メーカー別価格相場表

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