大和ハウスグループ、和歌山市最大(20MW)のメガソーラーを建設

大和ハウスグループの3社、大和ハウス工業株式会社と大和リース株式会社、そして株式会社ダイワサービスが共同で、和歌山県に県内最大のメガソーラーを建設すると発表しました。

和歌山県和歌山市の、関西国際空港の土砂採取事業跡地約35.8ha(358,000㎡)を市から借り受け、そのうち約25haに約8万枚・20MW分のソーラーパネルを設置するということ。
名称は「DREAM Solar(ドリームソーラー)和歌山市加太」。DREAMは、「Daiwa House Group」「Renewable」「Energy」「Asset」「Management」の頭文字から取られています。

来年6月の着工、平成28年3月に完了し、4月には稼働開始予定。

全量を関西電力に売電されたのち、その金額の3%を市に還元、和歌山市ではその収益を、市内の公園・緑地整備やLED街路灯の設置などの環境事業に活用する予定だそうです。

また発電所内には見学スペースが設けられ、小中学生に向けた環境授業等に役立てられます。
さらに、可搬式のリチウムイオン蓄電システムに太陽光パネルを連携させた電源装置(ソーラーストレージ)をしない施設に10台寄贈し、非常時の独立電源として利用してもらうということ。

日本毛織(ニッケ)のメガソーラーでは羊が除草

アメリカの中規模太陽光発電プロジェクト(いわゆるミドルソーラー)と、酪農を組み合わせたプロジェクトの記事を以前ご紹介しましたが、日本でも、羊をつかって除草するというアイデアを実践したメガソーラーがあるというニュースを発見しました。

事業主は日本毛織(ニッケ)。
自社の本業である羊毛紡績にも関係が深い”羊”を六甲山の牧場から譲り受け、「ニッケまちなか発電所明石土山」に放ちます。

グループ企業が保有していたゴルフコースの跡地22万㎡に、45億円かけて16.8MWのメガソーラーを建設するという計画は、今月に第一期分の9.8MWが完成。残り約5.8MW分も来年1月末に完了する予定。

プレスリリース

トリナソーラーが北海道の2MW太陽光発電施設にモジュール提供

伯東株式会社は、北海道大学旧医学部付属病院登別分院跡地で2MWのメガソーラー事業を行いますが、その発電所にはトリナソーラーのパネルが採用されたということです。「伯東登別太陽光発電所」は今年中にも稼働が開始される予定です。

伯東株式会社は、海外製太陽電池、具体的にはカナディアンソーラートリナソーラーのパネルの一次販売店でもあります。

メガソーラーでの中国製パネルの採用が目立つようになってきましたね。

廃校活用の太陽光発電は”国の売電制度を利用しない”事業!

この時期に太陽光発電と言えば、固定価格買取制度を利用して売電収入を得るための事業が一般的です。
そんな中、宮崎県美郷町の廃校跡地に建設される太陽光発電事業での試みに注目したいと思います。

宮崎県美郷町南郷区の水清谷小学校跡地は、2年前に廃校となり、跡地の有効活用として太陽光発電が設置されることとなりました。
校舎を含む5800㎡を巴企画という東京の発電事業会社に貸し出し、同社は360kWの太陽光発電設備を建設します。

この事業が他と違うところはまず、保守管理(敷地の草刈りやパネル清掃など)を住民自ら行うという事。
巴企画からは住民たちで作られる協力会に年間55万円の協力金が支払われます。

そしてさらにユニークなのは、20年間42円という固定価格買取制度を利用せず、この施設からの電力は別の事業を通して町役場などが買い取るというところ。
買取価格九州電力よりも1割安くなるというので、自治体の電気代もそれだけ安くなるということです。

完全に地域の電力会社から独立して行われるこの事業、本当の意味での地産地消、地域貢献が達成できる事業と言えるのではないでしょうか?