ノルウェーRECソーラーを香港企業子会社が買収

1月16日に欧州メーカーでは太陽光パネル事業において最大規模とされるノルウェーのRenewable Energy社(REC)が、太陽光パネル事業をノルウェーElkem社グループに売却することを発表しました。
本売却により、中国の香港に拠点を置くBluestar Elkem Investment社が、REC社グループである、REC Solar HoldingsとREC Solarの全ての資産と負債である約672億円を取得することになります。Elkem社グループは、同社のシリコン生産事業との相乗効果があると期待しています。

参考

IKEA仙台屋根上にノルウェーの「RECソーラー」パネル479.4kW、発電分は自家消費!

スカンジナビアのRECソーラーのパネルを使用

RECソーラーは2012年には9位の世界シェアを達成したノルウェーのパネルメーカー。

同じくスカンジナビアの企業IKEAは、同社の仙台店の屋上に、479.4kWのパネルを設置します。

これだけの容量を載せるには、1.5億円前後の費用がかかることが予想されます。トレンドに乗るなら売電事業として全量売電を行うのかな、と思いましたが、なんとIKEAは店舗内での電力に使用するのだとか!すごい!

収益が見込めなくても売電のトレンドには乗らない、IKEAの気高い選択

もちろん、自家消費をしたとしても15年~20年スパンで見れば投資額に相当する電気代の削減ができることと予想されますが、そうはいっても収益性は決して大きくはありません。

一方で2014年度の設置であれば、全量売電の選択で投資額の倍以上の売電収入を得られる可能性が高いのです。IKEAはこの収益をみすみす逃すことになりますが、環境貢献のCSRとしては正にお手本といえる事業です。

さらに災害対策としても利用され、周辺地域で大規模な停電が生じた際には、地域の緊急サービスや他の拠点に転送されるのだそう。

IKEAの環境対策

IKEAでは2020年までに、同社で使用するエネルギーの100%を太陽光や風力によって独自に生み出したエネルギーでまかなうことを目標にしているのだそう。具体的には15億ユーロの投資額を計画し、各地に再生可能エネルギーによる発電所を建設します。

他にも梱包や輸送にかかわるCO2削減にも取り組み、シンプル、省資源の考えはデザインの哲学にも生きています。

他にもあらゆる方向から可能な限り環境対策に取り組むIKEAの環境対策を読むと、素直に「すごいなぁ」と感じます。自然を大切にする北欧企業だからこそ、なのでしょうか。企業の鏡ですね。
週末はIKEAに行こうと思いました!

参考