パナソニック、北米に太陽光発電などの新会社

パナソニックが、米ニュージャージー州において同社の住宅関連部門の北米子会社内で事業を手掛けていた部門を成長性が見込めるため別会社化、「パナソニック・エンタープライズ・ソリューションズ社」を立ち上げたと発表しました。

事業内容としては太陽光発電や業務用大型ディスプレーの設計・販売などを手掛けるということで、「システムの企画立案から設置、維持管理などを一括して顧客に提供し、製品の単品売りとの差異化を図る」のだそう。

太陽光発電の事業においては、アメリカの国内の投資会社と組んで特定目的会社(SPC)を設立し、ビルや店舗などの屋上で売電事業を行うことになるそうです。
その際、「パナソニック製のHIT太陽電池にこだわらないで外部調達も積極活用」するということ。

日本の太陽光発電市場でも、高性能で価格もプレミアムな選択肢としてパナソニックのHIT太陽電池がありますが、アメリカで売電事業を行おうというとやはり採算の取れる安価なパネルが人気なのでしょうか。

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パナソニック、新興国向け太陽光独立電源パッケージを開発

パナソニックは、インドネシア政府の「中部ジャワ州カリムンジャワ島における電化促進による初等教育環境改善と貧困削減計画」のために太陽光独立電源パッケージ「パワーサプライコンテナ」を納入しました。

この製品は新興諸国の無電化地域においての電力供給を可能にするために開発されたもので、パナソニック製のHIT太陽電池(250W×12枚で容量は3kW)に、鉛蓄電池24台(蓄電容量17.2kWh)を搭載。
さらにエネルギーマネジメントシステム「パワーサプライコントロールユニット」によって電力の供給を制御することで、蓄電池の耐用年数を伸ばせるのだそう。

今回インドネシア政府に納入されたこのシステムは、カリムンジャワ国立第一小学校で利用されることとなります。
この地域は日中無電化、夜間はディーゼルによる電力供給が行われる半電化地域で、このシステムによって日中の電力供給が可能となり、照明のような学校設備に必要な電力と、学校教育で使用されるパソコン、プロジェクタ、テレビへの電力が供給され、施設環境や教育環境の改善に役立たせます。

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パナソニックがエプコと共同で「パナソニック・エプコエナジーサービス」設立し電力アグリゲーション事業

パナソニックは、住宅設備のコンサルタントなどを行うエプコと共同(パナソニック51%、エプコ49%)で新会社「パナソニック・エプコエナジーサービス」を設立するそうです。

この新会社では、住宅から発電した電力を、固定価格買取制度における売電価格に上乗せした価格で買取り、集約して販売をするというもの。
関東、関西地域で実証実験後他地域にも広げていくということです。2018年度に50万件以上の契約を目標に掲げています。

2016年に予定される電力自由化の実現後には、新電力事業としてより大規模な事業に展開していくことも予想できます。
そのためのパートナー連携や、幅広いエネルギーサービスを検討しているそう。

エプコはパナソニックが筆頭株主の会社で、英国ケンブリッジ大学と共同研究を締結し、小売り自由化の際の先進的なスマートエネルギーサービス開発を行う予定です。

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パナソニックのHITダブル、効率が上がって登場!出力保証も2倍に!

パナソニックの高効率ソーラーパネル、HIT太陽電池を使い、裏表の両面で発電できる製品「HITダブル」が、効率が上がって登場です。

「新・HITダブル」は225Wで効率16%と、今までの商品と比べて出力15W、効率1.1%向上。
産業用、公共用を中心として、10月1日に受注が開始されるそうです。

また、パナソニックのHIT太陽電池は6月に受注開始している最新モデル「HIT240α/245α」「HITハーフタイプ120α」から、出力保証が従来の2倍に延長され20年間ついています。この両面発電型のHITダブルにも20年の出力保証が付くということ。

パナソニックの太陽光発電についてのページ

パナソニック、マレーシア工場本格稼働で、さらに低価格化進むか?

昨年の暮れにすでに稼働が開始していたパナソニックマレーシア工場が、8月30日に量産体制に入ったというニュースです。
年間300MWの生産能力を持つこの工場で、日本での高性能HITパネルへの需要に応え、さらにコストを下げる事で競争力を増す狙いだということ。

高性能ソーラーパネルの部門では、東芝パナソニックの2大メーカーが長くしのぎを削り合い、価格においては長らく、サンパワーをOEM販売する東芝には敵わなかったパナソニック。
7月頃からついに価格が東芝と同等になり始めてきたのですが、マレーシア工場における生産が本格化した事で、さらに価格の低下が進むことになるのでしょうか。楽しみですね。

マレーシアのHIT工場では、ウエハから、セル、モジュールまでの一貫生産を行い、日本に限らずグローバル市場を狙った拠点としたいということです。

屋根だけで10kW以上・従来の倍以上載る!パナホームのCASART ECO CORDIS(カサート エコ コルディス)

新築に太陽光発電の設置をお考えの方、パナホームの「CASART ECO CORDIS」なら、10kW以上の設置で全量売電も夢ではありません。
今でも駐車場の屋根などを利用することで住宅用に10kW以上の設置を始めている方もいらっしゃいますが、なかなかそれだけの屋根面積を取れる土地を確保できる場合ばかりではありません。

パナホームは日本の平均的な家屋の延床面積である35坪程度の2階建て住宅にも10kW以上のソーラーパネルの設置を可能にした住宅「CASART ECO CORDIS(カサート エコ コルディス)」のモデルハウスを東京都八王子市にオープン。

従来4.12kW程度しか載せられない屋根も、”屋根自体をソーラーパネルで構成する”ことによって10kWの設置を可能に。
これによって20年間の全量買取を適用すると、約880万円の売電収入になるというので、建物本体価格は、2,892万円の3割が売電収入によって相殺できると考えると、かなり嬉しい話ですよね。

もちろんパネルはパナソニックのものが使われます。高効率のHITパネルだからこそ可能となった製品ともいえますね。

藤沢サスティナブルスマートタウンでも主力製品とされるそう。
とても魅力的な製品です。

パナソニック、メガソーラー運用管理に参入

旧サンヨーの人気商品だったHITパネルを受け継いだソーラーパネルの生産にとどまらず、Fjisawa SSTのような町ごとエネルギー管理するエコタウンの運営なども行うパナソニック、エネルギー管理の分野はお手のもの、といったところでしょうか、今度はメガソーラーの運用管理事業に参入です。

この事業は、ネットでメガソーラーを遠隔監視するサービスで、発電所から通信機器を介して送られてきた発電量などのデータ収集・管理。
異常な動きを見せた際には即座に顧客に通知し、さらには修理までするという、至れり尽くせりのサービスとなます。

これはパナソニックのパネルを購入しなくとも、使えるサービスということになるでしょうか。
屋上メガソーラーにパナソニックのパネルが使われたニュースのありましたが、こういった顧客に運用サービスの含めて提供していけるようになりますね。

来年(2014年)2月の開始を目標に、2015年度までに年間売上高40億円の事業に育てる狙いです。

屋根上のメガソーラーにパナソニックのHITパネル

メガソーラーにはパネル価格の低いソーラーフロンティアシャープ京セラなどが使われるイメージが強いですが、群馬県太田市は、「太陽光のまち」の推進事業の一環として物流倉庫の屋根上を利用したメガソーラーを設置する際、パナソニックHITモジュールを採用しました。

効率が高くて価格も高い」といいうイメージの強いパナソニックのHITパネル。
同じく「高性能高価格」の東芝の単結晶パネル(サンパワー製「世界最高効率パネル」のOEM販売製品)と比べて、長らく価格の面で優位性を発揮できずにいましたが、今月に入って初めてパナソニックの販売価格は東芝よりも安くなるという事がありました。(7月のメーカー相場速報

このことから、面積の限られた場所による発電事業でも、パナソニックのパネルを選ぶメリットがさらに大きくなってきています。
今後産業用発電事業の場でも、パナソニックの製品を見る事が多くなるのでしょうか?

そうすれば住宅用のパネル価格の低下も期待できるので、注目したいですね。

プレスリリース

パナソニックがハンガリー太陽電池工場閉鎖

2012年12月にマレーシア工場の稼働を開始したパナソニックですが、2014年3月を目途にハンガリー太陽電池工場を閉鎖する予定だと発表されました。

パナソニックはヨーロッパにおける太陽光発電需要の拡大に伴い、ハンガリーの工場でパネルの組み立てを行っていました。近年は欧州の太陽光発電市場が伸び悩んでいることもあり撤退に踏み切った模様。
人件費なども少なくて済むマレーシア工場での生産を本格的に行っていくことになります。

参考

パナソニックの新製品が販売開始ですね

パナソニックのHITシリーズの新製品が販売開始です。
パナソニックマレーシアなどの海外に生産拠点の移行を進め、高性能HIT太陽電池をより安価に提供できるような体制にしようということでした。

それによって引き下げられる1枚当たりのコストは10%程度。
工場が稼働開始した12月から、今月初めの6月の市場価格補助金を含めない価格)でみると、みごとに価格は8%程度落ちています。
が!同じくソーラーフロンティアも8%価格は落ちているので、これは必ずしも工場移転のおかげでもないようです。

さて新商品で発電効率が上がることで、コストパフォーマンスへの影響があるのでしょうか?