フォーアールエナジー、大型蓄電池付きの電気自動車充電器発売

4Rエナジー(フォーアールエナジー)株式会社は蓄電池機能内蔵型の電気自動車充電器を発表しました。同社の新ブランド「ENEHAND(エネハンド)」シリーズの第一弾となります。

製品は12kWhの蓄電池が内臓され、家庭の電力としても利用できます。日中の太陽光による電力・深夜電力をEVまたはPHEVに充電できます。災害時の停電にも蓄電池として電源が確保できるので防災対策にも期待されます。一般住宅・マンション向けのコンパクトタイプと公共施設・商業施設向けのスタンドタイプの2種類あります。

大型施設向けの課金認証機能も開発していいるということで、EVの充電インフラの普及にも一役買いそうです。

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オムロン、蓄電池付き太陽光パワコン発売

オムロン株式会社は、2015年の春に太陽光発電用ハイブリッド蓄電システムKP48S-PKG64の発売を開始します。近年、国内のエネルギー関連市場は多様に変化しており、社会のニーズに応えるためにもこれまで様々な技術、製品を提案してきました。今回発売するこのKP48S-PKG64は国内の戸建住宅に合わせたタイプであり、エネルギーの新しい時代の需要に応えたものです。

主な特長としては、世界でも最小で最軽量クラスでありながら、6.4kWhの大容量を実現しました。また充電や放電の寿命は約8,000サイクルと10年以上活用が見込まれます。そして利用のシーンに合わせて運転モードが選択でき、夜間に電力をためて朝夕に使ったり、昼間は太陽光で使わない電力を充電したりするなど、ユーザーに合わせた利用が可能です。また、1台で太陽光発電と蓄電池の両方に対応できるので、今までそれぞれのパワコンを設置しなければならなかったことと比べるとロスが少ないです。そして本体は約25kg、蓄電池接続用DC/DCコンバータは約13.5kgで最軽量化を実現し、搬入も楽で、壁掛けの設置なので基礎工事がいらず費用も抑えられます。そして、発電の際、電力系統の電圧が上がると売電の量を抑制しなければならないが、これを無駄にすることなく充電ができ、太陽光の発電容量がパワコンの出力容量を越えた場合も、余った電力を充電することができ、効率的に活用することができます。その他の特徴としては、補助金に対応できることや、出力の制御に対応を予定していること、屋外のファンがなく静音であるなど、オムロンのパワコンは独自技術を搭載し大きく貢献しています。

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京セラ、太陽光パワコン併用の蓄電池システム発売

京セラ株式会社は国内住宅用リチウムイオン蓄電システムにおいて新しい2機種を製品化しました。
「マルチDCリンクタイプ」は充電効率の向上、設置スペースのコスト削減を実現しています。もう1つは「大容量タイプ」です。特徴として国内最大クラスの蓄電容量12kWhを備えています。2機種は2015年の6月以降に順次、販売をスタートする予定である事をお知らせします。受注と販売を行うのは京セラの太陽光発電システムの国内販売会社、株式会社京セラソーラーコーポ-レーションです。

近年では再生可能エネルギーの固定価格買取制度について、買取価格の引き下げが行われました。同時に電気料金の値上げをした事により各家庭で節電意識が高まっています。そのために太陽光発電システムによる発電をした時に出てくる余力電力を充電し、自らの家で消費できるようなシステムが求められるようになりました。そのため蓄電システムの需要が増えて行く事を見据えて、大容量の蓄電池開発が望まれています。京セラはそのニーズに応える形で2つのリチウムイオン蓄電システムの提案を行いました。

マルチDCリンクタイプの特長は、太陽光発電システムと重電システムのパワーコンディショナーを一体化させています。そのため太陽光電池で発電出来た直流電力をそのまま充電する事を可能にしています。従来の蓄電池では、パワーコンディショナによって家庭で使う直流電力に変換した電力を蓄電システムへ充電したいならば、交流から直流による変換がおこなわれていました。変化する時に電力の損失が行われで効率的ではありませんでした。同時に太陽電池で発電した電力をまとめるための機能も蓄電システムに内蔵されていますので、スペースコストを大幅に減らす事が出来ています。大容量タイプは従来品と比較して1.7倍もの蓄電容量を実現しています。

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長州産業、ソーラーパネル新製品「Gシリーズ」発表

長州産業株式会社は、発電ロスを抑える「リアエミッタヘテロ接合構造セル」と送電ロスを抑える「マルチワイヤ電極」という2つの先進技術を融合させることに成功しました。これにより、20%超の実行変換効率を実現した新型高効率太陽電池モジュール[Gシリーズ]CS-270G21をリリースすることとなりました。
併せて「ソラトモ」という愛称の太陽光発電や蓄電池などのエネルギー関連機器の商品展開をします。「ソラトモ」の由来は「空、太陽と友達になる」と言う事で「クリーンな自然エネルギーを上手に生かした暮らしの提案、実現」をという意味が込められています。

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エクソルがついに自社ブランドパネル「XLMA-271VK」の販売を開始

太陽光発電システムの施工販売大手エクソル(XSOL)が、自社ブランドとして単結晶の太陽電池モジュール(ソーラーパネル)の販売を開始!

今回発表されたモジュールは、あまり聞きなれない「ハーフカットセル」を採用しています。調べてみると三菱電機で受注生産の製品として、同じ仕様のものを見つけました。

問い合わせしてみたところ、やはり三菱製品のOEM販売ということです。
国産の品質に加えて、三菱の標準モデル以上の効率の高さが魅力と言えそうです。

出力271W、効率16.4%。大きさは住宅用の標準モジュールより若干大きめといったところです。

2015年1月15日から、主に産業用に向けて販売されることになるということ。

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サンテック、4月に住宅用新製品の発売を開始

サンテックパワー株式会社は、太陽光発電モジュールの新製品「STP215S-16/Tem」の発表を行いました。同社は住宅用太陽電池発電システムとして「サンクリスタルWem」を製品展開していますが、その製品群の拡充となります。

この「STP215S-16/Tem」は6インチ単結晶60セルであった従来モジュールに比べ48セルで構成されていて大きさが約80%に抑えられており、今まで難しかった狭い面積や様々な形の屋根への適用が見込まれます。

また単結晶4バスバーゼルにより、出力215W、モジュール発電効率16.4%を達成した他、この発電性能を長期にわたって維持できます。

このモジュールは単独の組合せはもちろん、同社既存モジュールとの組合せも可能であり、屋根形状に対して柔軟に対応できる仕様となっています。

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サンテック、産業用パネルに効率16%超の多結晶新製品2種

サンテックパワージャパン株式会社は、2015年4月に、多結晶太陽光発電モジュール「STP315-24/Vem」と「STP260-20/Wem」の2機種を新たに販売をします。
従来品よりも出力が、10W以上も向上し多結晶セル採用モジュールでは、16%以上のエネルギー変換効率の達成と、同設置面積でも今までよりも発電量を獲得できるようになりました。

新製品であるこの2機種は耐久試験では、国際試験よりも厳しい試験条件にもクリアしています。風圧荷重ではIEC基準の1.6倍の3.800Paを実現しています。またPID耐性などの数多くの第三者機関での試験にも合格しています。

より高い発電力と耐久性を持ち合わせ、過酷な設置環境に対してでも長期にわたって安定した発電能力を発揮します。今後、期待される小規模発電設備に限られて設備範囲で発電効率の高さ長期発電性能維持が重視されています。そこで、2機種の新製品の販売により、更なる販売拡大を目指しています。多結晶4バスバーセルモデルの新製品の2機種に切り替え、住宅用の単結晶モデルと合わせて、4月から販売する太陽光発電モジュールは全て4バスバーセル採用モデルに統一されます。

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シャープ、新製品で貫く王道路線!主力の「ブラックソーラー」は効率3.5%アップ、さらに無償保障はパネル20年付属機器15年

太陽光発電システムを製造するシャープが主力のブラックソーラー(BLACKSOLAR)の新製品を発表。12月9日から発売開始で月間計5万台の出荷を目指すということ。

無償のパネル保障は20年、さらに付属機器も15年!

新製品ではパネルに対して、出力・機器いずれも20年のプレミアム保障を無償で付与。さらに機器保障15年も無償で付与されます。

パネル出力保障については25年が世界基準のため目立ちませんが、機器保障15年は地味にありがたいものです。

かゆいところに手が届くサービスというかなんというか…

ソーラーワールドの30年保証というツワモノ的な売り方ではなく、庶民的な、というか、一番パイの多そうなところを突いてくるところが、シャープらしいな、と感じます。

最大効率18.2%の製品は国内製造製品ではNo.1!

以下は最新製品の製品スペックの一覧表ですが、標準サイズのパネルで18.2%のモジュール変換効率効率についてのページで各メーカーの製品で変換効率を比較していますが、これはパナソニックのHITパネル(多接合型で性能を向上させた製品)に迫る変換効率を達成しています。

品名 住宅用 単結晶太陽電池モジュール
形名 NQ-210AD
<標準>
NQ-148AD
<コンパクト>
NQ-095LD
<コーナー>
NQ-095RD
<コーナー>
公称最大出力 210W 148W 95W 95W
公称最大出力 18.2% 17.5% 13.1% 13.1%
希望小売価格 120,000円+税 91,100円+税 58,900円+税 58,900円+税
発売日 12月9日
月産台数 計50,000台

そして、実はシャープより上位にランクインしているメーカー(東芝・パナソニック)の製品はどちらも海外工場で作られたものです。(東芝はアメリカのメーカーサンパワーのOEM製品でフィリピン製、パナソニックはマレーシアの自社工場で製造)

シャープは国内住宅用市場に再び的を絞る?

いまどき国内だから、海外だから、どうこうというのは一概には言えませんし、ここではどちらがどう優れているかを論じるつもりはありません。ただ、シャープの王道なマーケティング路線が、さすがだな、と思った次第です。

シャープは今年度まで優遇されている産業用(10kW以上)の設備に向けた大型需要を半国内産(セルを海外のメーカーから輸入して国内組み立て。詳しくはパネルの製造国についてを参照)の廉価版製品やOEM製品で吸収し、シェアの拡大を図りました。
戦略が功を奏したのか、一瞬ではあったものの世界シェア1位を奪回しています。

そして来年からは、市場において住宅用の比率がまた高まることが予想されることから、「国内一貫生産」の路線をまた強化しよう、という寸法ですね。

安さも品質も極められるか?

気になるのはやはり価格。
最新のパネルメーカー価格比較表では、シャープはブラックソーラーで単価30万円を切らない価格帯ですが、中国製品は20万円台のメーカーが続々出てきています。

日本の国産100%メーカーでも、化合物系のソーラーフロンティアが20万円台後半で手に入れられるようになってきています。

一昨年~昨年度までのような激しい価格競争は今後期待されないものの、かつてのシャープの「安くて高品質」のイメージは今ではイメージ倒れの現状となっているきらいがあるのも事実。国産をキープしながら、もうちょっとここで価格面も押してくるのでしょうか?

とはいっても「とりあえずシャープ」的な買い方をする方だってまだまだ多いでしょうから、無理せず健全な経営をしてもらった方が、消費者的にも安心なのかもしれませんね。

シャープの製品情報、価格情報
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賃貸住宅にも太陽光発電を、トヨタホームが2つの新製品を発表

代表取締役山科忠氏が取締役社長であるトヨタホームは、2014年の10月17日に太陽光発電システムを搭載した賃貸住宅『SINCE Smart Maison Soleto』と『Vie a FREETHA soleto』を発売します。

両住宅とも、間取りは戸建て感覚の2LDKと余裕のあるひろさで、吹き抜けと庭からの光と風を取り込むことができる快適な空間を演出しています。ウォークインクローゼットも設置され収納スペースも充実しています。外壁には片流れ屋根に木目調の外壁を組み合わせた印象的な外観デザインを採用しています。また、1階の壁面緑化用パネルと2階の軒天フックによる緑カーテンで豊かな住宅環境を演出しています。

太陽光発電システムの発電能力は10kW超で、豊富な発電能力で『再生可能エネルギーの固定価格買取制度』を利用することにより、全電力買取方式が利用できるため、賃貸住宅を経営するオーナーの経営を支援します。

戸建て物件にて豊富な実績を持っているトヨタホームでは、今後、賃貸住宅分野でも、顧客の幅広いニーズにこたえ、『建てるときの安心』・『建てた後も安心』・『支える安心』の3つの安心を届けることをポリシーとして住宅開発に益々注力していきます。

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サンテックの出力270Wのモデルを10月販売開始

サンテックは、効率が前モデルよりも大幅にアップした出力270Wのパネルを10月に販売開始すると発表。

現行で販売されているサンクリスタルモデルは「STP255S-20/Wd」でモジュール変換効率15.7%。
10月販売開始の新モデル「STP270S-20/Wem」は16.6%で。1%弱も効率が上がっています。

他メーカーと比べると、モデルチェンジのギャップがかなり激しいと感じます。
標準的なモデルチェンジのスピードは1~2年程度で一回、出力にして5W程度上がったものが出る印象があります。

調べてみると、現行モデルの「STP255S-20/Wd」が販売された2012年7月には、同時にさらに高効率のモデル「STP260S-20/Wd」が販売されています。(リリース

効率にして16.0%のこの製品は現在はサイトの表側からは消えており、一つグレードの下がる「STP255S-20/Wd」とブラックレーベル(より見た目に気を使ったモデル)「STP250S-20/Wdb」を中心に市場展開しています。

今回思い切ってモデルチェンジおよび大幅な効率アップに乗り切ったサンテックからは勝負の意気込みが感じられますね
ちなみに中国産でありながら耐性に定評のあるカナディアンソーラーの現行モデル「CS6A-215MM」の効率は16.5%。サンテックの新製品はこれを0.1%上回ることになります。

余談ですが「STP270S-20/Wem」では、バスバーを現行の3本から4本に増やしたのだそう。
ふーむ、これを聞くと「バスバー3本は京セラの特許!」騒動がこのモデルチェンジに関係しているのかどうかと憶測したくなるところ。

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