三菱電機がマルチルーフシリーズをモデルチェンジ

三菱電機が住宅用太陽光発電の「マルチルーフ」シリーズの効率を高め、モデンチェンジを行うことを発表しました。

「マルチルーフ」全7種類のモジュールラインナップは、配線の発電ロス低減などにより効率が向上、標準サイズの長方形モジュール(PV-MA2300L)においては発電量230W、効率16.2%を達成しました。

8月25日から発売を始めるということ。


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ユーラスエナジー、福島県に4MWのメガソーラー設置

ユーラスエナジーホールディングス(東京都港区)は、福島県双葉郡川内村でメガソーラー「ユーラス福島川内ソーラーパーク」の開発を進めています。村内の約9haの村有地に19000枚のソーラーパネルを設置し、近傍の変電所や自営送電線を接続して、かつて福島第一原発からの電力を首都圏に送電していた新福島変電所へ送電する計画で、被災地に建設したメガソーラーと東電が連携するのは初めてのことです。

EPC(設計・調達・施工)サービスは関電工が担当し、太陽光パネルは三菱電機製の単結晶シリコン型で1枚あたりの最大出力は265Wで合計出力は約5MW。パワーコンディショナー三菱電機産業システム製の500kW機を8台導入予定で出力は4MWの過積載設置を予定しています。
ユーラスエナジーホールディングスが福島県内で行う発電事業は今回で4件目で、今後も積極的に推進に取り組んでいくとしています。

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三菱電機、パワコン製造を京都に移管

三菱電機は、現在、岐阜県中津川市にある中津川製作所で行われている太陽光発電用パワーコンディショナーの開発・生産業務を、京都府長岡町の京都製作所に移管すると発表しました。
今回の移管は発電電力の自家消費型への移行を見据えて行われるもので、デジタル機器ソフトウエアの開発機能と、HEMSやEV用パワーコンディショナーの開発実績を持つ京都製作所に家庭用パワーマネジメント関連の資源を集中させることにより、HEMSやEV、蓄電池などと連動した制御を行えるパワーコンディショナーへのニーズの高まりや、電力会社の出力制限と同時に家庭への電力供給が制限される現状への不満に対応していくのが狙いとされています。

開発・生産の移管は2015年4月に行われる予定で、京都製作所にある既存の実装ライン、組み立てスペース、人員を活用していくとしています。検査装置は中津川製作所から移設するため、設備投資はほぼかからないと見られています。

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JAXAと三菱電機、宇宙太陽光発電システムを無線送受電する技術を実証

2015年2月19日、宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)は宇宙システム開発理容推進機構、三菱電機と共同し、マイクロ波による宇宙太陽光発電システムの無線送受電技術の屋外実装試験を実施することがわかりました。この試験では「高精度ビーム方向制御技術」を用いて、宇宙太陽光発電システムにある巨大なアンテナの方向や位置を手動で変更する試みが行われるとのことです。

高精度ビーム方向制御技術は電子的なアンテナ補正技術で、JAXAが世界で初めて開発したものです。今回の試験では送電部と受信部をそれぞれ55M離れた場所に設置し、宇宙でのアンテナ変形を想定した5.8GHzのマイクロ波を送信することでアンテナの補正を行い、技術を実証するとしています。

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三菱電機、太陽光発電システムの故障回路を瞬断する技術開発

三菱電機は、太陽光発電システムで故障回路だけを瞬時に遮断する技術開発しました。
直流(DC)回路接続不良による高温放電(DCアーク)の発生場所が分かり、瞬時に故障範囲を特定することで早期復旧にも繋がり、正常回路は発電断続し全体のシステムが停止しないので発電量の低下も最小限に抑えることが出来ます。

開発した技術は電流波形の振動や電流・電圧変化の監視で、DCアークの発生が有るか無いかだけではなく、世界で初めて発生回路の特定も出来、0.25秒以下の高速検出を可能にしました。
DCアークを検出した後に発生回路も探す必要があり、復旧に時間がかかり発電量が大きく低下していましたが、故障発生回路だけを遮断する技術開発で回路の特定もでき、復旧時間の短縮、発電量の低下を抑制します。

DC回路は磁気作用の遮断で、回路の高電圧化で磁石のサイズや遮断スペースが大きくなってしまうことから、「ARCSWEEPER(アーク・スイーパー)」の遮断技術開発で、小さなスペースで瞬時に高電圧を遮断することができます。

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三菱電機、蓄電池を用いて再エネ発電量を制御する技術を開発

三菱電機株式会社は、2014年2月13日付の自社のニュースリリースで、再生可能エネルギー対応蓄電池制御技術を開発したと発表しました。
この技術では太陽光発電を始めとした再生可能エネルギーを大量導入する際、出力変化量を推定して蓄電池の充放電を制御し、電力の需給バランスを保って、電力系統に影響のない安定した周波数の電力を供給できるとしています。

蓄電池の充放電の制御は蓄電池の健康状態を推定した上でも行えるため、蓄電池の余寿命の最大化も期待できます。
また、三菱電機が保有する蓄電池評価データと各蓄電池の測定データから蓄電池の劣化状態を正確にモニタリングできる環境も整えられています。これらのシステムは蓄電池のメーカーや種類に問わず対応できるとしています。

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三菱電機ら3社、愛知県浄水場等の更新で太陽光発電設置など

愛知県企業庁は運営している犬山浄水場および尾張西部浄水場の排水処理施設老朽化の更新事業と犬山浄水場への太陽光発電などの発電設備の新設に関して尾張ウォーター&エナジー株式会社(尾張W&E)との間で事業契約を締結しました。

尾張W&Eは月島機械株式会社と三菱電機株式会社、そして月島テクノメンテサービス株式会社の3社が共同で出資・設立した会社で、2017年3月末までに犬山浄水場に脱水および発電施設と尾張西部浄水場に脱水設備を設計・建築し、2017年4月から2037年3月まで運営と維持管理をしていくことになります。

排水処理施設に関してトップクラスの技術とノウハウを持った月島機械株式会社と上下水道プラントに実績を持つ三菱電機株式会社、そして運営と維持管理に長けた月島テクノメンテサービス株式会社というそれぞれのメリットを活かすことができ、事業性はもちろん経済性や安定性、さらに周囲の環境への配慮なども含めた内容が評価を受けて事業契約の締結に至りました。

同事業においては老朽化した各設備を更新すると同時に、常用/非常用電源として太陽光発電3,100kW(3.1MW)を含む発電設備等を設置します。
電力はまず施設内等で消費してピークカットを図ったのち、余剰売電されるということ。

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三菱電機、PCS10台接続の住宅用太陽光発電モニター新商品発表

三菱電機は、住宅用太陽光発電システム向けカラーモニター「エコガイド」の新製品を12月に発売開始すると発表。再生可能エネルギーの固定買取制度が発足した影響により、全量買取対象となった10kW以上50kW未満の低圧連系システムの市場が拡大しつつあることを受け、これまでパワーコンディショナー(電流変換器)を2台までしか接続できなかった低圧連系システムでも、一戸建て住宅と同様に10台まで接続できるように改良されています。

発電量などの運転状況は、接続したパワーコンディショナーごとに表示することができます。これによりシステムに異常が発生した場合も早期発見の可能性が高くなり、売電機会の損失を最小限に抑えることができます。通信方式は安定性に優れる有線を採用、従来では最大50mだった通信距離は、その2倍となる最大100mに変更されています。

表示ユニットは発電・消費・売電・買電といった電力状況に加え、年月日ごとの実績がグラフとなって示されます。積算発電量に応じて動物や草木が増えるアニメーションで環境貢献度がチェックできる他、発電量・消費電力を時間帯別に示す画面も用意されています。
販売価格は99,000円(税別)で、月産3,000台を予定しています。

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三菱電機、世界初のEV用パワーコンディショナ「SMART V2H」を発表

三菱電機が7月1日に発表した新製品「SMART V2H」は、太陽光発電の電力とEVからの電力、系統からの電力の3種類を混ぜて使用することができる、世界初のEV用パワーコンディショナー

いわゆるV2H(Vehicle to Home)といわれるこのシステム、EVが蓄電池の役割を果たし、家庭内への供給とともに、太陽光発電からの充電も可能。
まさに、「スマート」なV2Hシステムですね。

停電時はEVを蓄電池として活用、6kWを安定供給

太陽光発電は停電時にも使えるとは言いながら、出力はパワコン1台につき1500kW。しかも太陽の日射量によって変動するために供給は安定せず、限られた用途にしか使えませんでした。

しかし「SMART V2H」はEVに充電してある電力と太陽光発電からの電力をシームレス充放電で切り替えができ、停電中も6kWの出力を安定して供給(供給可能な電力量はEVの充電残量と太陽光発電の出力に依存)できます。もちろん太陽光発電の余剰分をEVに充電することもでき、災害時の利用価値がかなり高まります。

販売開始は7月31日から。
現時点では日産の「リーフ」のみ接続が可能となっており、三菱自動車の「MiEVシリーズ」にも順次対応予定とのこと。
また製品の購入にあたっては電力会社との個別の系統連系協議が必要なため、現在はモニター販売に限定されています。

今後の汎用化に期待したいですね。

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ユーラスエナジーの国内最大メガソーラー、建設開始

以前お伝えしたユーラスエナジー六ヶ所村における115MWのメガソーラーの建設が始まったという発表がありました。
使用されるパネルも公開され、三菱サンパワーの単結晶パネルが使用されるということです。
サンパワーというメーカーが聞きなれないという方、日本ではサンパワー製のパネルは実は多くの家庭で設置されています。「東芝」ブランドとして。
日本ではブランド力の強い東芝とのタッグでシェアを伸ばしてきましたが、今回のような大規模なメガソーラ―ではサンパワーから直接パネルが提供されるというのがより一般的になってくるのでしょうか。

そしてユーラスエナジーはもう一つ、建設されていたメガソーラーの稼働開始のニュースです。
大阪府の岬町に建設されていた10MWのメガソーラーが完成されたと発表がありました。
三菱電機と、現代のパネルが使用されたとあります。