廃線となった線路の軌道上を走る自転車で、動力は太陽光。
ワルトミヒェルバハとメルレンバハをつなぐ路線ということで、約10kmの線路だと考えられますが、実際に乗客を乗せて利用できるのでしょうかね?
しかし、さすが太陽光発電成熟国(累積導入量世界一!)のドイツ。いろんな場面でソーラーの利用が楽しく試みられている印象です。
このページではドイツの太陽光発電事情に関する最新情報・ニュース一覧をご案内しています。それぞれ分かりやすく解説しています。
2013年6月末の時点での、各国の累積設置量に関する情報が続々出てきているのでまとめました。
アメリカでは、2013年前半で1,8GWの設置量があり、累積で10GWを達成したのだそう。そのうち5.53 GWはメガソーラーが占めているそうです。
NPD Solarbuzzのレポートによると、今後18カ月でさらに8GWが追加されると予測されており、これにより2014年末までに18GWに達すると予測しています。
フランスでは、2013年6月末の時点で、本土だけで3.33 GW、領土とコスタリカを合わせて4,113 MW(4.113MW)の累積設置量となったそうです。
イギリスのエネルギー・気候変動省(DECC)によると、2013年5月末の時点で累積1.7 GWがイギリスのFITに登録されていることを発表しました。
2020年までに15%の国内電力需要を再生可能エネルギーでまかなおうという計画を立てているというイギリス。それには22 GWの発電量が必要ということです。
イタリアは6月末時点で累計17.3 GW
ドイツは2013年前半で1,800MWなので、2012年末の累積と合計して34,200MW(34.2GW)。もうちょっとで35GWですね!
ちなみにこの前半期の1,800MWと言うのは2年前の水準を上回る程度で、(2011年の前半における新規設置数は1,713 MW)2012年の同時期は4,186 MWもの設置数があったのだそう。
昨年のブームは大きかったのですね~。
こちらのページでは、世界各国の太陽光発電導入数のデータを表にまとめています。
政策によって各国の導入量には大きく差があります。
太陽光発電の成熟国と言われるドイツ。
累積の導入量は、2位のイタリアを2倍近く引き離して日本と比べても5.5倍近くになります。(各国の太陽光発電累積設置量)
そんなドイツが今月18日の正午に、消費電力の50%を風力発電と太陽光発電でまかなうという記録を達成しました。
長期休暇の時期を除いて50%を達成したのは初めてなのだとか。
日本を含む先進諸国は日中の消費電力が多いという特徴がありますが、太陽光発電の導入量で30GWを超えるドイツは、この表の日の正午、太陽光発電で約20GWh分をまかえています。
グラフが膨らむ昼間の時間帯が太陽光の発電量でまかなえているため、太陽光、風力以外の発電量は30~40GWの間で安定させることができています。
Arbeitsgemeinschaft Energiebilanzen(AGEB、ドイツエネルギーバランス)によると、ドイツでは2012年には再生可能エネルギーの全発電量に占める割合は21.9%に達したのだそう。
今後はこれを、2020年にはこの割合を35%以上、2030年には50%以上、2050年には80%以上まで高める計画なのだとか。
具体的な目標として、2022年までに稼働中の9基の原子炉の稼働を停止、2050年までにエネルギー消費量自体を2008年の半分に削減を挙げています。
ちなみに2011年には福島第一原子力発電所の事故を受け、全17基のうち8基を停止しています。
この数字から計算すると、2012年の電力ミックスのうち再生可能エネルギーが占めた割合は
ということになり、この表にある「ドイツの太陽光発電が占める割合」と大体重なります。
そして気になる日本はというと、0.55%。ドイツの数字と比べると少し頼りない数字に見えてしまいます。
日本は総電力消費量が大きく、実現可能で、且つモチベーティブな目標設定となると難しいのかもしれませんが、「太陽光発電を含め再生可能エネルギーの普及を促進するのはいいが、目標なしには話にならない」という意見もソフトバンクの孫正義社長率いる「自然エネルギー財団」の意見書の中に見られました。
すでにグリッドパリティも達成したドイツの太陽光発電事業者”Photovolt Development Partners”は、ヨーロッパで既に13のメガソーラーを建設した実績のある企業。
そして今回このPhotovolt Development Partnersが、日本は長崎県佐世保市の五島列島の北端、宇久島に475MWのメガソーラーを建設するそうです。
本土とは50km離れていますが、海底高圧ケーブルで接続、送電する予定。
発電量された電気は九州電力を通して売電します。
宇久島以外にも国内8カ所、合計450MWものメガソーラーを計画中の同社。場所は北海道、宮城、福島、栃木、千葉、滋賀、広島、熊本と日本列島中にわたり、2014年から2015年の稼働開始を目標としています。
すべて合わせると925MW。「太陽光先進国」のドイツの企業は、やることが大きいですね~。
トップ10か国の全体に占める割合については2011年の89%より3ポイント下がって2012年は86%。
1位は昨年と変わらずドイツ。昨年に増して設置量を記録しましたが、全体に占める割位は2ポイントほど下がっています。
中国は2012年目覚ましい成長を見せ、昨年に比べて70%設置量の増加があり、それに比べて設置量が50%落ちたイタリアの順位を奪いました。
北アメリカ(カナダ・アメリカ)も昨年と比べて設置量は倍増、フランス、イタリアを抜いて3位に着けています。
10位に入っていない地域も、シェアでは3%とわずかに見えても、量で40%増と力強い伸びを見せており、2013年もこの徴候は続くと見られており、ポイントにしてさらに3%シェアを増やすと考えられています。
10位外のアジア諸国の成長に加えて、10位以内のアジア諸国も成長を続け、2013年は中国が1位の座を奪い、日本も2012年と比べて50%の設置量増加の結果シェアでは4位に着けるだろうと予測されています。
数年前のヨーロッパで独占されていた太陽光市場から現在は状況がガラリと変わり、マーケットはより多様化されてきています。そしてこれは業界にとってもメリットと考えられ、一国の補助金政策の変更によって大きな影響を受けるリスクを減らすことができます。
ひとつ影を落とすのが、中国の問題。
中国の膨らむ需要が世界中の太陽光業界を潤すことになるのか、それとも自国の業界を短期的に救うだけに終わるのか、そしてそれによって、中国の孤立がさらに深まることにもなりかねないと、記事では注意を促しています。
現在累積の太陽光発電設置容量で世界最大の31.6 GW超(参考)を誇り、グリッドパリティも完了したと言われる太陽光先進国ドイツ。
太陽光発電に関しては、補助金なしでも普及が進む環境になりつつある今、ドイツは次の段階に入ろうとしています。
ドイツの環境省は、2月に太陽光発電の蓄電システムに対する補助金制度を制定する予定です。
先週の初めにドイツは「エネルギー貯蔵装置連邦協会」と呼ばれる組織を新たに設立し、ドイツ国内でのエネルギー・ストレージシステムの開発を推し進める意向を明らかにしています。
↑ ↑各メーカーのパネルの発電量が気になる方は上記サイトが一番お勧め!実際に設置しているご家庭のナマの発電状況が閲覧できます
今年も残すところ1月になり、各国が太陽光発電の累積導入状況を発表していたので、まとめてご紹介します。
ドイツでは2012年10月に新規で611MWの施設が設置されました。
これは9月に比べて980MWも下回る設置量ですが、昨年同月と比べると485MW上回る設置量だったそうです。
昨年2011年は1月から10月までの設置量が約4GWだったのに対し、11、12月で一気に3.6GWの導入があったそうです。FiT価格の引き下げに間に合うよう、前年は年末の設置ラッシュがあったようですね。
11月の状況だけ見ると、昨年のような設置ラッシュの雰囲気はありませんが、今年は10月までですでに6.83GWもの設置量だったそうです。
そして累積では10月末時点で31.6 GWということ。累積ではまだまだ、他国を大きく引き離して首位を保っています。
対してポルトガルは、2011年の累積量32.4 MWを上回る37.6 MWが、今年1月から9月の間で導入されたということです。
去年と比べて成長していることは間違いないのですが、ポルトガル国内では太陽光発電の割合は非常に少ないということです。
ポルトガル国内では、10 GW(10,000MW)もの再生可能エネルギー累積設置量(9月末)があるのですが、そのほとんどが風力と水力で、太陽光発電は188MWのみ。
大規模(250kW以上)な太陽光施設への奨励金の廃止など、ポルトガルは国を挙げての太陽光発電普及ではなく、消費者単位での普及がベースとなっていくようですね。
フランスでは、今年の第3四半期に241MWが導入され、累積は3,923 MWになったそうです。
2012年の1月から9月までの間に999MWが導入されましたが、昨年と比べると24%の導入量では減っているということ。
ただ今年11月末の時点で、承認待ちのプロジェクトが33,328件もあり、それらの合計出力は2,196MW分にのぼるそうです。
参考記事
最後にギリシャ。
ギリシャ本土では、2012年10月末で累積設置量が1,018 MWになりました。
8月には136MW、9月には37MW、そして10月には44MWが設置されたということ。
この累積には系統がつながっていないギリシャの島々は含まれておらず、そちらの累計は108MW。
つまりギリシャ全土では1,126 MWの累積設置量になるということです。
この中でも約4分の1の263MWを、10kW以下の施設が占めるそうです。
参考記事
↑ ↑各メーカーのパネルの発電量が気になる方は上記サイトが一番お勧め!実際に設置しているご家庭のナマの発電状況が閲覧できます
各国の導入状況が発表され次第、随時更新していきます。参考までに各国の総電力需要に占める太陽光発電の割合も併せて掲載しています。なお、地域によって太陽光発電の設備利用率は異なりますが、平均的な設備利用率が把握できる国については表中の数字を使ってご案内しています。それ以外の国については日本の設備利用率13%(1kWあたりの年間発電量1140kWh)で計算してご案内しています。
国名 | 累積設置量 | 国の電力需要(MW) | 設備利用率※ | 太陽光割合 | データ更新月 | URL |
---|---|---|---|---|---|---|
中国 | 43,530 MW | 5,463,800,000 | 16% | 1.1% | 2015年12月 | 参考 |
ドイツ | 39,700 MW | 582,500,000 | 11% | 6.6% | 2015年末 | 参考 |
日本 | 34,347 MW | 859,700,000 | 13% | 4.6% | 2015年12月 | 参考 |
アメリカ | 25,910 MW | 4,686,400,000 | 17% | 0.8% | 2015年12月 | 参考 |
イタリア | 18,920 MW | 307,200,000 | 8.0% | 2015年12月 | 参考 | |
フランス | 6,580 MW | 462,900,000 | 14% | 1.5% | 2013年6月 | 参考 |
スペイン | 5,440 MW | 249,700,000 | 16% | 3.2% | 2015年12月 | 参考 |
オーストラリア | 5,093 MW | 2015年12月 | 参考 | |||
インド | 5,048 MW | 938,823,000 | 19% | 0.9% | 2015年12月 | 参考 |
イギリス | 3,510 MW | 323,300,000 | 10% | 2.5% | 2015年12月 | 参考 |
韓国 | 3,421 MW | 2015年12月 | 参考 | |||
ベルギー | 3,250 MW | 84,780,000 | 4% | 2015年12月 | 参考 | |
ギリシャ | 2,610 MW | 59,530,000 | 7.4 % | 2015年12月 | 参考 | |
カナダ | 2,500 MW | 2015年12月 | 参考 | |||
チェコ | 2,085 MW | 59,260,000 | 3.5% | 2015年12月 | 参考 | |
オランダ | 1,570 MW | 112,500,000 | 1.2% | 2015年12月 | 参考 | |
タイ | 1,444 MW | 2015年12月 | 参考 | |||
台湾 | 1,176 MW | 2015年12月 | 参考 | |||
南アフリカ | 1,122 MW | 2015年12月 | 参考 | |||
パキスタン | 1,000 MW | 2015年12月 | 参考 | |||
オーストリア | 937 MW | 65,670,000 | 12.7% | 1.5% | 2013年11月 | 参考 |
イスラエル | 870 MW | 2015年12月 | 参考 | |||
チリ | 854 MW | 2015年12月 | 参考 | |||
デンマーク | 789 MW | 32,070,000 | 10.8% | 2.3% | 2015年12月 | 参考 |
ポルトガル | 454 MW | 48,270,000 | 14.5% | 1.2% | 2015年12月 | 参考 |
アルジェリア | 300 MW | 2015年12月 | 参考 | |||
メキシコ | 205 MW | 2015年12月 | 参考 | |||
スロベニア | 195.6 MW | 14,700,000 | 1.5% | 2012年11月 | 参考 | |
フィリピン | 156 MW | 2015年12月 | 参考 | |||
サウジアラビア | 100 MW | 2015年12月 | 参考 | |||
ブラジル | 69 MW | 2015年12月 | 参考 | |||
アラブ首長国連邦 | 24 MW | 2015年12月 | 参考 | |||
エジプト | 16 MW | 2015年12月 | 参考 |
イタリア、ドイツは全体から見た割合も高く、「太陽光先進国」と言われるだけあります。
チェコも、経済的に無理をしてでも導入促進をしているだけあって、割合的には日本を大きく上回っています。