ファミマ、EV充電器を全国の500店舗に設置

コンビニ業界のエコ化が進む中、太陽光発電の店舗設置は他のコンビニに比べて一足遅い印象だったファミリーマート

EVの急速充電器については大きく一歩先に出たようです。

既に34店舗に急速充電器を設置しているファミリーマートですが、今回全国の500店にいっきに導入することになったその方法は、経済産業省の補助金と、自動車メーカー4社(トヨタ・日産・ホンダ・三菱)の支援制度を、使えるだけ使ったのだとか。

この充電器を使えるのは、基本的にはファミリーマートが提携するジャパンチャージネットワークの会員登録を済ませた人だけということ。
なお、上記の自動車メーカー4社によって今後新たに会員制充電サービスが開始される予定で、開始次第そちらの料金形態などに移行する予定だとか。

充電場所がまだまだ少ないこともあり、せっかく新設の充電器があっても使えない、なんてことがあるとEVのハードルを上げてしまいそうですよね。

そのあたりは新サービスの内容に期待したいです。

ちなみに、店舗に急速充電器を設置すると、充電中にお店に寄ってくれて買物をしてくれるメリットもあるので、太陽光発電の後はこのEV急速充電器の設置がコンビニ業界で流行りそうですね!

参考

遅ればせながら、ファミリーマートも店舗での太陽光発電を開始!

ローソン、ミニストップ、セブンイレブン、サークルKサンクスと、コンビニ業界での太陽光発電の導入がどんどん進んできていましたが、ファミリーマートでも2014年までに全国の2000店舗に太陽光パネルを導入すると発表がありました。やっと、という感じですね。パネル価格が下がるのを待っていたらしく、4月に売電価格が下がる前のタイミングで導入決定の発表。

夏前から太平洋側の店舗を中心に設置を開始していくそうで、設置費用も全額本部負担。その代わりに売電収入も本部の方に行くのでしょうね。

設置店に電力を使うと、それ以外の店と不平等になるため売電することにした

としていますが、はっきりと「売電した方が得だから」と言えばいいじゃない、とも思います。。。
売電収入は”店舗の節電投資などに充てる”そうですから、今後のファミリーマートのエコ店舗の開発に期待したいですね。
ちなみに節電コンビ二はローソンによる「消費電力30%削減店舗」のような先例があります。

ファミリーマートは全店舗の5分の1に当たる約2000店舗に約10kWずつの太陽光発電システムを設置。
設置費用には最大60億円を見込んでいるということで、単純計算でキロワットあたり30万円の設置価格。最大予算なので、相場からしても、もうちょっと安く済むとは思います。設置するパネルのメーカーなどは公表されていません。
2000店舗に10kWだと、売電収入は年間で約7億9400万円程度になると予想されます。

参考

三井物産・京セラなど、セブンイレブンでスマートグリッド実証実験

コンビニの環境対策について、過去にミニストップサークルK サンクスローソンの話題などをご紹介しました。

今度はセブンイレブンです!三井物産京セラらと共同で、セブンイレブン店舗をはじめとする東京電力管轄内の小売店50店舗で、日本初の実証実験を開始すると発表しました。

この実証実験では、太陽光発電、蓄電池設備を店舗に設置し、最先端のエネルギー管理システムと情報通信技術システム(ICT/Information and Communication Technology)で店舗の消費電力のピークカット、さらに複数店舗の蓄電池を一斉に放電してピークシフトします。

三井物産プラントシステムによって提案され、環境省によって「平成25年度廃熱利用等によるグリーンコミュニティー推進実証事業」に採択されて実施されるこの実証実験。努力目標に、10%以上のピークカット、約10%強のピークシフトを掲げています。

電力を大量に消費するコンビ二店舗を利用した、スマートグリッド社会に近づくための実証実験。成果が楽しみですね!

京セラの太陽光発電について・価格相場など

参考

今度はサークルKサンクス・800店舗に10~15kW設置



ローソンの「2000店舗に合計24MW」ミニストップの「900店舗に合計10MW」に続き、今度は「サークルKサンクスが800店舗に10~15kW(合計は未定)」を発表しました。

コンビニの太陽光発電設置が続いていますね!そろそろセブンイレブンも動きだす頃でしょうか???
セブン&アイ・ホールディングスのコンビニ&スーパーの屋上を利用したら、すごい規模になる気がするのですが???

ちなみにコンビニの勢力圏はこんな感じで

日照時間はこんな感じです。

セブンイレブンの勢力は範囲が広いという事もありますが山梨県や九州地方など、日照時間が多くて比較的太陽光発電に向いていると考えられている地域での勢力が強いですね^^

しかし今回の発表はサークルKサンクス!

東北~中国地区までのエリアで発電量を多く見込める地域約800店舗を選出し、2013年5月から順次設置を開始していくそうです。店舗の規模に応じて10kW、12kW、15kWの中から最適な規模を設置し、1店舗当たり10,000kWhの発電量を見込むということ。
ちなみにローソンやミニストップが12kWを設置し2kW分を自家消費に充て、10kW分を売電としていたのに対し、サークルKサンクスは全量を売電に充てるのですね!そのあたりでコンビニの余力を推し量ってしまいますねどうしても。

パネルに関しては「シャープ」の採用を発表しています。

シャープの太陽光パネルの詳細・最安値情報など
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ローソン・消費電力量を30%削減できるコンビニ

コンビニのエコ化が進んでいますね。
以前ミニストップの太陽光発電の導入についてご紹介しましたが、この取り組みより4か月も前に、ローソンが同じように「全国の店舗に太陽光発電の設置」の発表をしていたようですね。
しかも規模はミニストップの2倍以上、2000店舗に12kWずつで、24MW。ミニストップと同じく、10kWを売電用に充て、残り2kW分を自家消費に充てるという分散形態をとっています。
パネルはソーラーフロンティアパナソニックを使用すると発表されていますね。

さて、コンビニのエコ化に関して先を行っていると思われるローソン。構造を変えることで消費電力量を30%も削減できるという実験店舗をオープンさせました。
その店舗の、10のエコ項目です

  1. 『太陽光発電』年間約18,000kw発電。屋根への直接日光を遮り、空調の負荷を軽減
  2. 『自然光取り入れ窓』<ローソン初>中央に飛び出した四面窓から自然光の採光と換気を効率よく行い、空調機の稼動を低減
  3. 『地中熱活用の冷暖房システム』<ローソン初>一年を通して約17℃の地下水の熱を金属パネルに伝導させ、天井ルーバーで効率的に放射し、室温を調節
  4. 『舗装のヒートアイランド対策』<ローソン初>舗装下に地下水を浸透散水し、蒸発気化で温度を低減させる
  5. 『高断熱外壁』<ローソン初>断熱性能の高い、空気層を挟んだ2重構造の外壁を使用
  6. 『高断熱ガラス』遮熱・断熱性の高いLow-eペアガラスを使用
  7. 『プレハブ工法』従来より鉄骨量を約30%削減。廃材もゼロ化。工期短縮により使用電力も削減
  8. 【冷蔵ケースの排熱活用】<ローソン初>夏は店外に排熱を、冬は店内に循環させ、空調負荷を低減。また、ケース前の空気を循環させ機器の効率を向上させる
  9. 【CO2冷媒の冷蔵ケース】エネルギーの高効率化とノンフロン化
    (※)2011年度に50店舗に導入
  10. 【人工知能システム】センサーで内外環境に合わせた機器の自動制御を行い、エネルギーを効率的に活用


消費電力に限らず、冷蔵ケースのノンフロン化を去年の時点で実現しているのはすごいですね。それにより第15回「オゾン層保護・地球温暖化防止大賞経済産業大臣賞」も受賞しているそうです。

いたるところにコンビニがあるのは便利ですが、誰も客のいない時間帯でも冷暖房に照明を24時間つけていることにいささかの罪悪感(?)のようなものを覚えていた人も少なくないはず。
そのコンビニで、よりエコにという動きが広まるのは嬉しいことに思えます。
さらに、自家消費分も確保しているという事で、停電時などでも太陽が出ていれば店が開けていられるという事で、コンビニの便利さにも拍車がかかるということになるでしょうか。

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ミニストップ店舗に太陽光発電導入・約900店舗で総容量10MW

ミニストップは2012年度末から順次、設計上設置可能可能な全国のミニストップ約900店舗にそれぞれ12kWの容量の太陽光発電を導入し、全体で10,000kW(10MW)の再生可能エネルギーの創出につなげるという。

太陽光発電の副次的メリットとして、直射日光をパネルで遮断し、建物の断熱効果を高めるという働きがある。(太陽光発電のメリット

1店舗当たり12kWのシステムを導入、年間発電量の1割程度に当たると見られる1,900kWhを店舗で消費、この断熱効果による節電効果1,000kWh程度で、1店舗当たり年間約2,900kWhの電力の削減が見込めるという。

残りの発電量はすべて全量買い取りシステムによって売電される。
それによって得られた売電収入は再生可能エネルギーへの再投資や、災害時やスマートグリッド社会に貢献するとされる「リチウムイオン電池」の導入、次世代の省エネ設備の拡大に充当される。

都心以外のコンビニって、大抵広い駐車場があって屋根にかかる影も少ないし、店舗の屋根は平らで太陽光発電の理想的な配置(南向き傾斜30°)もしやすいし、しかも冷暖房をいつも効かせておかなくてはいけないので、断熱効果のメリットも大きくなりそうだし、太陽光発電にはとても適した建物な気がしますね!

しかも、全量をすべて売電してしまう方が断然収入面で有利なのに(消費するとその分の電気代が約20円/kW削減されるだけなのに対し、売電すると42円/kWの収入になり、およそ2倍の経済効果!)、1割をあえて店舗で消費し、残りを売電することでピークシフトにも貢献し、(これくらいで私たちにかかる電気代負担が1円も上がらないとしても、)売電収入をあえて最大限利用しないところも、会社の環境活動への本気度合が伝わります。いいコンビニですね~!

ミニストップ:プレスリリース