サンテックは経営再建でさらに生産能力を拡大の予定

パネルの生産過剰が主な原因で世界的なパネルの価格低下が起こった2012年、明けた2013年の3月には中国のパネルメーカー大手のサンテックの破綻が大きなニュースになりました。

その後中国の順風光電国際有限公司(Shunfeng Photovoltaic International)の傘下に入って再建を進めていましたが、今後の事業戦略について明らかにしています。

それによると、パネル製造・販売事業だけでなく、プロジェクトの建設や、発電事業まで垂直統合型のサービス展開を行っていくのだそう。

こうした垂直統合型のビジネスモデルは、早くから米大手のパネルメーカーファーストソーラーによって採用されていました。
ファーストソーラーはこうした事業内容の転換の速さによって、業界全体を襲った市場崩壊も乗り越えていると言われています。

サンテックの経営再建もこれに倣うものとなりそうですが、サンテックは国内海外含めすでに2016年までに10G~15GW分の発電事業の計画があるということで、これに合わせてパネルの生産能力を現在の3.5GW(OEMも含む)から5GWに引き上げるとしています。

破綻騒動後、人気の衰えから価格が下がらず、トリナソーラーなどの安さが目立っていた昨今ですが、さらなる量産体制を整えていくことで、サンテックのパネルの価格はこれから安くなる可能性もあります。

日本支社であるサンテックパワージャパンはサイトも一新し、さらにアフターサービスや保証などのサービス体制も整えて、再出発の準備は万端と言った様子。設置を検討する際は、毎月更新の価格・相場表のチェックもお忘れなく。

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インリーソーラーが売電収入も含めた手厚い保証サービスを開始!

インリーソーラーのパネルを日本において展開する「インリー・グリーンエナジージャパン」が、日本リビング保証株式会社とともに新たな保証サービスを開始。

住宅用および50kw未満の産業用の太陽光発電システムが対象で、定期点検に、「売電収入保証」および「メーカー保証バックアップ」を付帯した、業界初のメンテナンスサービス『メンテナンスパック』として提供されます。

主なサービス内容は

  • 第三者竣工検査を含めて10年間に4~6回の定期点検およびモジュール洗浄
  • 契約期間中の機器の故障・不具合に対する修理
  • 売電損失を年間最大10万円を10年間保証

とあります。

サンテックの破綻の問題もあり、海外メーカーは「保証は充実していても、その会社自体が無くなっちゃったら意味ないよね」という消費者の不安は良く聞かれるところ。
そんな声にこたえるために「メーカー保証バックアップ」を付帯。

さらに詳しい内容はインリーソーラーのページでご案内しています。
その他のメーカーとの保証内容比較はこちら

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新たに日本進出の中国のパネルメーカー

新たに中国メーカーが日本の市場に参入してくるようです。

中国のソーラーパネルメーカー、フォノソーラー(Phono Solar)が日本の認証機関、電気安全環境研究所(JET)で、自社の156種類の単結晶太陽光発電モジュールにおいて、認証テストに合格したと発表しました。

余剰電力買取制度の申請をする際、この認証があるパネルを使う必要があることから、認証テストの合格により、日本の太陽光発電市場に参入するための準備が整うことになります。

中国メーカー、アメリカのメーカーなど、海外メーカーの参入が続いていますが、パネルの価格低下に貢献すれば嬉しいですね。

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レネソーラが「Virtus II」を国内生産

レネソーラの日本企業と協業のニュースを以前おとどけしましたが、日本でOEMとして国内生産されるパネルの種類が「VirtusⅡ(Virtus2)」だという発表がありました。

多結晶パネルで出力は250w〜260w、変換効率は15.4%〜16.0%。
「多結晶で安価だけれど、単結晶と同程度に高効率」が売りだそう。

実際この「VirtusⅡ(Virtus2)」の性能(効率)は、現在日本で多く出回っている住宅用太陽光発電システムの単結晶パネルメーカーの製品と同じくらい。
安価な多結晶を売りにする京セラですが、一番効率が高いもので15.1%と、レネソーラのVirtusⅡと比べると劣って見えます。

4月から国内生産開始ということで、売電価格が下がり、住宅用太陽光発電への補助金も打ち切られる来年度からはさらに中国メーカーの台頭が目立ってきそうです。
中国メーカーでありながら”国産”というレーベルを貼れるのはアピールポイントになりそうですね。

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中国ブランド「レネソーラ」”国産パネル”の生産を始める

中国の太陽電池モジュールメーカーの日本進出が進む中比較的出だしが遅かったレネソーラですが、大きく出ました。
日本のバイテックという半導体などの販売を行う企業と連携し、バイテックグローバルソーラーを設立し、レネソーラブランドのパネルを日本国内で生産すると発表。
レネソーラはこれまでにバイテックの開発するメガソーラー事業へのパネル提供なども行っています。

日本の企業と連携して国産パネルを生産する海外ブランドは、伊藤組モテックの先例があります。

気になるのはやはり価格帯でしょうか。
中国で生産するものと比べるとコストは高くつく事になるとは思いますが、市場に出回ってくる「国産」の中国メーカーパネルの価格に、今後注目したいところです。

太陽光発電メーカー別価格相場表

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エクソルでインリーソーラー取扱開始

太陽光発電開発企業の大手エクソルが、中国のインリーソーラーの取扱いを開始しました。

インリーソーラーは国内では楽天ソーラーを通しても販売されていますが、エクソルでは主に産業用のプロジェクトに対して販売されることを目的に、提携を組んでいるようです。
YGE 60 Cell 35mm シリーズ。エクソルでは「XY255」モデルという名前で販売される予定。

最大出力255Wのパネルで、効率は15.6%。

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イギリスのIKEAで住宅用太陽光発電システム販売、約27万円/kW~

英国IKEAで太陽光発電システムを販売開始するそうです。
3.36kWで5,700ポンド(約91万円)で、キロワットあたり約27万円での販売。かなり安いですが、パネルの提供及び設置とメンテナンスをすべて中国のメーカー漢能控股集団と直接取引することによって実現したということです。
漢能控股集団は昨年6月、ドイツのQセルズの薄膜太陽パネル子会社ソリブロを買収した事でも知られます。

英国での売れ行き次第で、他の国での取扱いも考えているということ。

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ハンファソーラー、中国の小学校に太陽光発電を寄贈

中国中部の湖北省のYuyangguan小学校に、ハンファソーラーが30kWの屋根設置型太陽光発電を寄贈したと発表しました。
ハンファグループが中国のYouth Development Foundation(青年開発基金)とCCCME(電子機器貿易議会/China Chamber of Commerce for Import and Export of Machinery and Electronic Products)とともに行っている「ハッピーサンシャイン」キャンペーン。
ハンファソーラーが太陽光発電設備の設置を担当し、湖北省のYuyangguan小学校のものは今年の11月に完成する予定です。
このほかにも今後10年の間に500か所にこういった設備の提供を行い、中国の貧困地域の子供に教育の機会を提供しようという計画です。

中国は世界をリードする太陽光発電メーカーを持つ国であると同時に、大きな市場でもあるので、国内で作ったものを国内で消費できるというのが強いですね。
そして中国政府が、こうした公共事業にハンファソーラーを採用している、ということも、見逃せないポイントです。

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トリナソーラーが北海道の2MW太陽光発電施設にモジュール提供

伯東株式会社は、北海道大学旧医学部付属病院登別分院跡地で2MWのメガソーラー事業を行いますが、その発電所にはトリナソーラーのパネルが採用されたということです。「伯東登別太陽光発電所」は今年中にも稼働が開始される予定です。

伯東株式会社は、海外製太陽電池、具体的にはカナディアンソーラートリナソーラーのパネルの一次販売店でもあります。

メガソーラーでの中国製パネルの採用が目立つようになってきましたね。

カナディアンソーラーが屋根上メガソーラーにモジュール提供

カナディアンソーラーは、熊本県宇城市にある株式会社永井運送に合計1749.12kWのソーラーパネルを提供したと発表しました。
提供されたパネルは「CS6P-240P」。産業用の多結晶シリコンパネルが、全部で7,288枚。
本社社屋、および2つの物流センターの屋根に設置されます。

カナディアンソーラーは、2013年度第2四半期の世界中の出荷量が455MWだったという業績発表をしていましたが、そのうち36%が日本の市場向けだったそうです。約164MWにあたります。
今後も日本の市場での出荷量を伸ばしていくのでしょうか。