カナディアンソーラー、ヨルダンの屋上メガソーラーにパネル供給

カナダ・オンタリオを本拠地とするカナディアンソーラー(Canadian Solar Inc.)は、自社の太陽電池モジュール「CS6X-300P(300W)」を、ヨルダン・アンマンにてKawar Energy社が開発を進めている屋上太陽光発電プロジェクトに1.5MW供給したと報告しています。

Kawar Energy社CEOのHanna Zaghloul氏は「世界中の大規模太陽光発電所に選択されている実績のある、確かな品質と性能を持ったカナディアン・ソーラー社の太陽電池モジュールを、ヨルダン最大となる当社の屋上太陽光発電プロジェクトに採用しました。今後も引き続きカナディアン・ソーラー社とのパートナーシップ継続を期待しています」とのコメントを発表。また、カナディアン・ソーラー社の会長兼CEOのショーン・クー博士も「ヨルダンで重要なプロジェクトを行うKawar Energy社に太陽電池モジュールを供給できたことは、当社の新興市場での成功の証にもなります」と喜びを語っています。

参考

2014年前期のパネルシェアは中国勢が圧倒的

おなじみ米NPD Solarbuzzから、2014年第2四半期のシェアが発表されました。

2014年第1四半期はシャープが約4年ぶりにシェア一位を奪回したものの、すぐに逆転されてしましましたね。

上位6位が中国メーカー、上位20社もほぼ中国勢

順位が明らかにされていないのですが、上位6社のラインナップがトリナソーラ−、カナディアンソーラージンコソーラーJAソーラーインリーソーラーレネソーラーということ。全て中国メーカーです。

ちなみに2013年のメーカーシェアランキングとあまり変わらないとすると、
インリー、トリナがほぼタイで1位と2位、
それから3位から6位は
カナディアン、ジンコ、レネ、JAといった順序かと予想します。
この中でインリーとレネを除いて4社がそれぞれ各社過去最高の出荷量を記録したということ。
中でもトリナソーラーは一四半期で1GWに届く勢い(第3四半期は1GWを達成の見込み)というので、もしかすると1位が逆転しているかもしれませんね。

ちなみに上位20社のほとんどが中国メーカーで、全体の出荷量のうち71%を占めているのだとか。

アメリカとの摩擦も関係ない(?)勢いの中国メーカー

中国メーカーのパネルにアンチダンピング課税をかけているアメリカの太陽光発電市場ですが、中国メーカーはお隣の台湾などのアジア諸国を経由しての出荷や、中国以外の製品のOEMなどという抜け穴作戦で対抗していたのですが、その抜け穴も完全に塞ごうとアメリカ側は課税対象を広げたことで今後のシェアの動向がきになるところです。

抜け穴を塞ぐ貿易是正措置の決定を目の前にして中国メーカーの米国向け出荷が増加したということで、中でもトリナソーラーが米1位のファーストソーラーに届く勢いでの出荷量を記録したのだそう。

参考

カナディアンソーラーの2014年Q2業績発表

カナディアンソーラーは2014年第二四半期における業績を発表。

モジュール出荷量は646MW(第一四半期の500MW、今期目標値である600~630MWよりも多い出荷量を上回る)
純収入6億2,380万ドル(第一四半期の4億6,630万ドル、今期目標値である5億6,000万~5億9,000万ドルを上回る)

本国カナダではSamsungと提携した発電事業なども計画されており、好調な様子です。

さらに詳しい業績報告はリリースをご参照ください

カナディアンソーラーがトルコに12.6MWのパネルを供給

トルコ最大の工業ゾーンであるカイセリ地区。2400㎡に950以上の企業があり、8600万kWの電力を消費するということで、この2年間で太陽光発電の導入に積極的なのだそうです。
年間の合計日照時間だけとっても、日本で最長日照時間を誇る山梨県の2183時間(1981年~2010年の平均)を上回る2500時間超と、太陽光発電には適していそうな同地区。そこに、今回世界的なパネルメーカーであるカナディアンソーラーが12.6MWの太陽電池モジュール(産業用の多結晶パネルであるCS6P-255PとCS6P-260Pの予定)を供給。
カナディアンソーラーは昨年もトルコにおいて2.2MWのパネル供給をおこなっており、トルコの発電所へのパネル供給は今回で2回目です。

をはじめとするさまざまな設置環境に対する耐性が強みのカナディアンソーラーのモジュールですが、トルコは地域によって気候が違うということですが、トルコでのパフォーマンス(実発電量など)はどの程度なのでしょうか。
ちなみにトルコでは1kWあたり約1.2米ドルで10年間というFIT制度がありますが、この発電所ではFITが利用されるのかどうかは発表では言及されていません。

参考

カナダ最大!オンタリオ州のサムスンによる140MWメガソーラーはカナディアンソーラーの施工

オンタリオ州で子会社のサムスン・リニューアブル・エナジーを通して再生可能エネルギー関連事業を進めるサムスン物産とカナディアンソーラーの連携事業について、以前もお届けしましたが、サムスン・リニューアブル・エナジーは今回さらに、140MWというカナダでは最大規模となる太陽光発電所「キングストン・ソーラーLP太陽光発電所」の建設を発表。そのEPCにはカナディアンソーラーが行うことになるそうです。

2015年第3四半期には稼働開始予定のこの大規模太陽光発電所の建設事業は、サムスンとオンタリオ州によるグリーン・エネルギー投資協定(GEIA)の一環で、昨年6月10日に発表された「グランド・リニューアブル・エネルギーパーク(130MW)」に続くものです。

カナダ、オンタリオ州の設備利用率

さてこの140MW分のメガソーラーは、年間発電量173,000MWhを見込んでいるのだそう。設備利用率は14.1%。日本の平均は13%といわれますが、オンタリオ州は高緯度でありながら日本よりも太陽光発電の発電量が多く得られる地域となっています。

年間の日照時間を見ると2,235時間と、日本で一番日照時間が長い山梨県に勝る天候の良さ。夏場も気温が日本ほど上がらず、熱による出力損失が少ないと予想されます。

カナダの電力消費量と世界の電力格差

太陽光発電に適した気候といえるカナダのオンタリオ州ですが、一方で一世帯当たり年間に10,500kWh超の電力を使用しているのだそう。
これは日本の平均(3,600kWh)の約3倍に相当します。
あらためて、各国の電力事情の違いの大きさを感じますね。

ちなみにアメリカは日本の約4倍ブラジルは日本の45%程度の電力が一般的な住宅で消費されているそう。
また、世界の他の地域には無電化地域もまだまだあります。

と、サムスンのメガソーラーの話からかなり話題が飛躍しましたが…

分散型で初期投資が比較的少なくて済む太陽光発電は、各地域でそれぞれの電力事情に合わせて普及することで電力格差の解消に役立つことが期待されます。
また既に電力が十分にいきわたっている国では、省エネや節電など、同時進行ですべきことがまだまだ残っているような気がします。

参考

”フリーでフェアな貿易”を目指して、中国のパネルメーカーなど149社による太陽光発電協会「CPIA」が発足

中国の大手パネルメーカーインリーソーラーカナディアンソーラージンコソーラー、JAソーラーなどを含む中国の太陽光発電、エネルギー関連の149社が結合して業界団体CPIA(Chinese Photovoltaic Industry Association)を発足。初代の代表にはトリナソーラーのCEO、Jifan Gao氏が選出されたと発表されました。

この組織で今後どのような活動が行われていくのかは発表されていませんが、中国メーカーや中国の太陽光関連事業に関する透明性を高めてEPIA(欧州の太陽光発電協会)やSEIA(アメリカの太陽光発電協会)との関係を強化することなどが主なミッションとされると考えられます。

米・中や欧・中のアンチダンピングを巡ったやりあいに関して、双方の業界を潰しあうことになりかねないとして反対していた立場の人々(太陽光発電の設置業者や発電事業者など)にとっては、CPIAの設立に期待が膨らみますが、米×中のアンチダンピング抗争を仕掛けた張本人であり、最近ではアメリカ政府に対し台湾のセルを使用することでアンチダンピング関税の抜け穴を通っていた中国メーカーのパネルに対する処置を要請していたソーラーワールドなどにとっては苦しい状況となりそうです。

「ベガルタ仙台」クラブハウスへ太陽光パネルを寄贈

大手パネルメーカーであるカナディアン・ソーラーが、スポンサーと務めるプロサッカークラブ、ベガルタ仙台の練習場に同社のパネル10kWを寄贈したと発表。
電力を施設内で利用して年間電気使用量のおよそ15~20%削減を目指すとしています。

同社の仙台営業所開設を記念して行われたCSR事業の一環で行われ、余剰分は売電もできるのでクラブ運営費の足しにもなります。

参考

カナディアンソーラーがパネル供給したサウスカロライナ州のプロジェクトは、日本の1.6倍の発電量!!

カナディアンソーラーがパネル供給をしたアメリカサウスカロライナ州初の太陽光発電所「コレトン・ソーラー・ファーム(The Colleton Solar Farm)」が昨年末に稼働開始したというニュースを発表しました。
場所は同州ウォルターボロ、運営事業主はインターテックグループのTIGエナジーという会社。

使用されたモジュールはCS6X-300P。産業用の多結晶パネルで、現行「CS6X-305P」の一つ前のモデル。

総出力2.5MWで年間発電量4.5MWhとされていますが、これはあまりにも設備利用率が低いので本国のリリースを確認したところ、4,556MWhとなっていました。
計算すると、実にキロワットあたりで年間1822kWhもの発電量が得られる計算になります。設備利用率は20.8%で日本の平均13%の1.6倍もの発電量が得られることになります。なんともうらやましい!!

とはいってもこの発表で「この電力量は300世帯分」とされており、アメリカでは一世帯で月1265kWhもの電力を使っていることがわかります。これは実に日本の平均の4倍以上!!!!
ちょっとそこ、なんとかしようよ!!!

北アメリカで力を伸ばしているカナディアンソーラーは、今月も価格が安くなりさらにお得な製品になっています。
メーカー別価格比較表
メーカー別収益シミュレーション

参考1

2013年のパネル供給量トップ10メーカー

世界の太陽光発電市場において、パネルの供給量ラインキングトップ10が公表されていました。

Solarbuzz_TOP10_MODULE_MANF_LIST_2013

先日シャープが、2014年第1四半期において世界一を奪回しましたが、2013年のシェアでも順位を3つ上げて3位にランクインしています。
また京セラも、5つ上がって9位に。
日本の市場が拡大したことが大きな要因となっているようです。

2012年と同じくインリーソーラーが1位

インリーソーラーが1位を保ったほか、トリナソーラーカナディアンソーラージンコソーラーレネソーラJAソーラーハンファソーラーワンと、10分の7が中国に生産拠点を置くメーカー。
2012年は上位10社のうち6つが中国メーカーだったので、さらにシェアを拡大してきている印象です。

7位のファーストソーラーはアメリカ最大級のパネルメーカーで、最近進出を果たした日本での活躍が期待されるメーカーです。
8位のハンファソーラーワンは韓国ハンファグループのパネルメーカーですが、製造拠点は中国。わざわざ「ハンファソーラーワン」と書いてあるので、同じくハンファに買収されたQセルズ(ドイツ)の供給量はここには含まれていないと考えられます。

上位メーカーの全体に占める割合が増加

2013年、上位10社の供給量が昨年と比べて40%増えたのに対して全体の増加分は20%。
これは、上位10社のシェア率がより高まったことを意味します。
1位のインリーソーラーは単年で供給量が3GWを超えるという、世界初の成績を出しています。

8社が2012年と同じ顔ぶれ

10社中8社が2012年と同じメーカーでした。
昨年ランクインしていたサンテックとサンパワーレネソーラ京セラに変わっていますが、サンパワーは日本では東芝シャープにOEMでパネル供給しているため、”ブランド名”としてのシェアではなく、実質的なパネル供給量という意味では余裕で10位に入るのではないかと思います。

参考

カナディアンソーラー、カナダで魅力のある会社第4位に

カナディアンソーラーが、カナダ有数の人材・採用・人事委託サービス企業”ランスタッド・カナダ”による国内調査の結果、カナダにおいて最も魅力ある会社の1社として「ランスタッド・アワード」を受賞。150社の中で4位に選ばれたそうです。

8500人以上に行われた調査では、「財務体質の健全性、従業員への教育制度の充実、長期にわたる安定した雇用機会、キャリアアップの機会、優れた管理、興味深い仕事内容、楽しく活発な労働環境、給与水準の高さと福利厚生の充実、ワークライフバランスの実現性、環境や社会に配慮した進歩的方策の取得」という項目に基づきランク付けが行われたのだそう。

簡単に言うと、社員への待遇の良さ、働きやすさといったところでしょう。

太陽光発電メーカーとしての魅力を示すものではないとはいえ、社員が幸せな企業が社会を幸せにできるという構図は容易に想像できます。

おめでとうございました!

参考