フォーアールエナジーの蓄電池、補助金登録完了するも、販売を延期

フォーアールエナジー株式会社の家庭用リチウムイオンバッテリーシステム「EHB-240A03B」は、太陽光がカバーできない時間帯の電気を蓄電システムからカバーする運転モード採用で、太陽光発電の売電を優先させる新たなラインナップモデルとして2月に発表され、4月に「平成26年度補正 定置用リチウムイオン蓄電池導入支援事業費補助金」の対象機種として登録が完了されました。

しかしながら、当該製品の独自の接続方法が、関係当局より前例がないシステムの系統連係との判断の為、現在、関係当局との協議が重られており、本協議に時間を要しているもようです。それゆえ、未だ販売開始の目途が立っておらず、やむを得ず、発売延期がなされています。

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フォーアールエナジー、大型蓄電池付きの電気自動車充電器発売

4Rエナジー(フォーアールエナジー)株式会社は蓄電池機能内蔵型の電気自動車充電器を発表しました。同社の新ブランド「ENEHAND(エネハンド)」シリーズの第一弾となります。

製品は12kWhの蓄電池が内臓され、家庭の電力としても利用できます。日中の太陽光による電力・深夜電力をEVまたはPHEVに充電できます。災害時の停電にも蓄電池として電源が確保できるので防災対策にも期待されます。一般住宅・マンション向けのコンパクトタイプと公共施設・商業施設向けのスタンドタイプの2種類あります。

大型施設向けの課金認証機能も開発していいるということで、EVの充電インフラの普及にも一役買いそうです。

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日産、エナリス、フォーアールエナジー、使用済み蓄電池でBEMS実証実験

日産自動車株式会社とフォーアールエナジー株式会社は2014年11月13日、株式会社エナリスと協力して電気自動車「日産リーフ」の使用済みリチウムイオンバッテリーを複数組み合わせて、大容量蓄電池システムとしてビルの電力マネジメントに活用する実証実験を行うことを発表しました。

検証は厚木市にある日産の先進技術開発センターに「日産リーフ」の使用済みリチウムバッテリー24台分を設置してエナリス提供のデイマンドリスポンス(DR)サービスに対応させる形で行われるもので、電力供給を滞らせることなく電力料金を削減できる大容量蓄電池システムの利用方法を実証します。本システムにおけるPCS出力は250kW、蓄電池容量は約400kWhとしています。

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鹿児島県の離島で住友商事らEVのリユース蓄電池を用いた実証実験

住友商事は今年2月から「大阪ひかりの森」に設置されたメガソーラーでにEVのリユース蓄電池を用いた実証実験を始めていますが、今回、鹿児島県の離において同様の事業を行うことを発表しました。

薩摩川内市甑島で行われる同実証実験は同市と住友商事によるもので、前回同様環境省からの支援(平成26年度「二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(離島の低炭素地域づくり推進事業)」)を活用します。
規模としては「大阪ひかりの森」と比べて蓄電池のボリュームが増え、EV37台分にあたる容量約617kWhの蓄電池を使用します。

これに加えて災害用に太陽光発電110kWとを設置します。

九州離島で再エネ設置容量の拡大に貢献することを想定

さて同事業で九州の離島が選ばれたのは偶然ではありません。
住友商事は、九電の管轄地域の中でも再エネ導入の際の障壁が高い離島群において、同様の事業展開を考慮しているとしています。
九州電力にも技術面でのサポート協力を要請しているそうです。

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EV蓄電池を再利用で太陽光発電の出力変動に対応、住友商事が実証実験

以前、住友商事などが大阪市の夢洲にある都市廃棄物処分場に建設した10MWのメガソーラー「大阪ひかりの森」
住友商事は、この施設の横に大型の蓄電池を設置し、出力が不均衡な太陽光発電施設の電力の出力変動を抑制する実証実験を開始しました。

環境省の2013年度「再生可能エネルギー導入のための蓄電池制御等実証モデル事業」に選定されて行われるこの実験では、EVで使用された蓄電池が再利用されます。

日産リーフで使われた蓄電池を16台分使用し、出力は0.6MW、容量は0.4MWhだということ。最大24台分まで増設可能だそうです。

住友商事と日産自動車株式会社は、共同で、EV用リチウムイオン電池の再利用に取組む合弁会社「フォーアールエナジー株式会社」を設立しており、今回の事業で使用される蓄電システムの技術開発などもフォーアールエナジーによるもの。世界初のEV蓄電池再利用型の大型蓄電池となります。

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