中国青海省に100万kW(=1,000MW=1GW)級の太陽光発電!!

日本ではメガソーラーの土地が取り合い状態で、太陽光発電事業をするのに、水上や廃棄物処理場など使える土地をできるだけ有効活用しようという状態なのに、中国は土地に加え豊富な日照量、交通網、電力網と、太陽光発電にもってこいの土地がまだまだ残っているようです。

青海省ゴルムド市太陽光発電産業園には2009年から多くの発電企業を誘致されており、現在では100㎢以上の土地に合計1,083MW(約1ギガワット)、発電量にして14億8,000万kWhがその一帯のソーラーパワーによって作られるのだそう。
ちなみにこれを1kWあたりの発電量に換算すると、年間約1,370kWh/kW。
日本の平均が1kW当たり年間1,050kWhなので、この一帯では日本の平均の1.3倍もの発電量が得られるということになります。
羨ましい限りですね。

同市はさらにこれを周辺地域に広げていき、475㎢の土地に7,000MW(=7GW)超の設備をさらに建設する予定。ちなみに日本は2012年10月時点で累積5,926 MW(=約6GW)

同市にはこれらの土地と同様に日照時間が長く広大な砂漠地が6万㎢もあるということで、「2015年までに35GW」の目標を達成できる余裕は大いにありそうです。

アンチダンピングで欧州から追い出しを食らっている中国メーカーですが、国内需要に応えるだけでも十分な気もしますね。

ユーラスエナジーが青森県六ケ所村に115 MWのメガソーラー建設

ユーラスエナジーが六ヶ所村に建設を予定しているメガソーラーは、発電能力115MWと、同社が運営中・建設中の太陽光発電事業の中では最大となる規模となります。

ユーラスエナジーは、ヨーロッパをはじめ、アメリカ、アジアなどに、主に風力発電の再生可能エネルギー事業を行う会社。
豊田通商株式会社(60%)と東京電力(40%)が共同株主として出資しています。

今年の7月から建設を開始し、2015年11月に完成する予定。

参考

ドイツの事業者が合計で925MWのメガソーラー計画

すでにグリッドパリティも達成したドイツの太陽光発電事業者”Photovolt Development Partners”は、ヨーロッパで既に13のメガソーラーを建設した実績のある企業。
そして今回このPhotovolt Development Partnersが、日本は長崎県佐世保市の五島列島の北端、宇久島に475MWのメガソーラーを建設するそうです。

本土とは50km離れていますが、海底高圧ケーブルで接続、送電する予定。
発電量された電気は九州電力を通して売電します。

宇久島以外にも国内8カ所、合計450MWものメガソーラーを計画中の同社。場所は北海道、宮城、福島、栃木、千葉、滋賀、広島、熊本と日本列島中にわたり、2014年から2015年の稼働開始を目標としています。

すべて合わせると925MW。「太陽光先進国」のドイツの企業は、やることが大きいですね~。

アフリカ最大級、ガーナに155MW


アフリカ最大級のプロジェクトの建設計画が発表されました。
ガーナの西部に155MWの太陽光発電施設を建設するというこのプロジェクト。イギリス拠点のBlue Energyが事業主となり、現在EPC業者の候補を2つに絞ったということです。

供給パネルのメーカーは選出されていませんが、単結晶の245Wを630,000枚程度設置する予定で、約155MWで年間240GWhの発電量がみこめるそうです。

1kWあたり年間1555kWhと言ったら、同じシステム量で日本の約1.5倍の発電量が見込めるという事ですね!
南アフリカもですが、アフリカ大陸での太陽光発電のポテンシャルの高さを感じます。

記事

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オリックス3年以内に太陽光発電200MW設置を目標


規模はSBエナジーと同じく200MW。
SBエナジーでは完成時期については触れていませんが、オリックスは明確に3年以内に200MWの設置を目指すと発表しています。

内訳としてはメガソーラーを100MW、それに加えて大型施設の「屋根借り事業」でさらに100MW、合計200MWとなる計画です。

メガソーラーのほうは既に、17か所・合計81.6MWのプロジェクトに着手しており、メガソーラーにおいては残るは18.4MW(鹿児島と福岡での共同事業の出力すべてをカウントするとして)
パネルの種類や発電量などについても公表してくれれば、私たちとしても大いに役に立つでしょうにね~。

大規模「発電事業」への参戦企業がどんどん増えています。数年前まで「社会貢献」の一部のような捉えられ方だった環境事業が、「利益目的」にシフトしてしまっている印象がぬぐえないですが、本格的な普及拡大には経済面でのメリットは欠かせないのですね。

そんな中ミニストップのように、一部のシステムを自家消費にあえて回したり、SBエナジーのように、消費者に有益な情報公開を積極的に行っている企業は一目置いておきたい存在です。

オリックスのメガソーラー事業内訳

参照

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ブラジルいっきに793MWの太陽光発電依頼・史上最多!

34カ所、合計出力にしてなんと793MWものメガソーラープロジェクトの建設申請がここ数日の間にいっきに届いたと、ブラジルの国営エネルギー管理局(ANEEL)が報告を出しました。これはこれだけの短期間では最大の申請数数だった、ということです。
以下がその内訳です。
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  • Vila Energia Renovável(合計194MW)
    バイーア州に10か所、いずれも独立型システム
  • Braxenergy Desenvolvimento de Projetos de Energia(合計150MW+13MW)
    同じくバイーアのイタグァスー・ダ・バイーア州に5か所、サンパウロに1か所
  • Solares Empreendimentos Energéticos(合計90MW)
    ミナスジェライス州に3か所
  • Caraça Solar Energia SPE(合計60MW)
    パライバ州に2か所
  • Bioenergy Geradora de Energia(152MW)
    バイーア州ボン・ジェズス・ダ・ラパに8か所
  • Angico Solar Energia SPE(30MW)
    パライバ マウタ州
  • Solyes Geradora de Energia(合計44MW)
    バイーア州に2か所
  • Murion Solar Energia SPE(30MW)
    バイーア州
  • Brejuí Solar Energia SPE(30MW)
    リオグランデ・ド・ノルテ州

計793MW
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Bioenergyの社長Sérgio Marquesは、ブラジルは太陽光発電開発において少々遅れを取っていることは認めながらも、有望な市場であることに間違いないという考え。
Bioenergyはこの8月に、ブラジルで初めてオークション形式で太陽光発電の電力購入者を募った発電事業者です。

この「いっきに」提出されたというのは、ブラジルの急成長市場の将来性を示すものなのか、単にそれぞれの業者が同時期に、まとめていっきにプロジェクトの申請を出しているだけなのか分かりませんが、このスケールの大きさはやはりすごいですね。
ブラジルでも東端のバイーア州での建設が多くを占めています。

参照元

インドの太陽光発電デベロッパー「Welspun Energy」に見る”熱意”

Welspun Energyはインド中央部のチャッティスガル(Chattisgarh)に100MWのメガソーラーを建設する契約を取り結びました。
チャッティスガル政府が政府が土地の確保や登録などに協力し、2015年までに稼働を開始するとのことです。

今後3年のうちに太陽光・風力合わせて1.7GWのプロジェクトの計画が既にあるということです。

これまでに決まっているWelspunのメガソーラープロジェクトの一部

  • Madhya Pradesh(125MW)
  • Chhattisgarh(100MW)
  • Andhra Pradesh(100MW)
  • Rajasthan(50MW)

プレスリリースの内容が日本の企業のように業務的な内容だけでなく、
「今日のインドはまさに日が昇る国です。発展の過程の、次期段階に入ろうとしています。(…)再生可能エネルギーの中でも太陽光発電はゲームを変えることとなります。」

というように、企業と国の有望性について熱意に満ちた内容の文章をいちいち付け足しているところが、お国柄の違いなんだなぁと感じます。

インドには合計605MW、世界最大級のソーラーパーク建設の話題などもあり、重要な太陽光発電市場であることは疑いないですね。

世界のソーラープロジェクトマップ

世界のソーラープロジェクトマップを作りました。
日本の企業が関わっているものから中心に、1MW以上のメガソーラープロジェクトを書き込んでいく予定です。
どんどん更新していくのでお楽しみに!
記載のないプロジェクトについての情報提供も募集してますので、コメント欄から是非お願いいたします!

実は私は、子どものころから地図をぼんやりと眺めるのが大好きだったのです。
大規模な太陽光発電施設が世界中にどんどん建設されていき、この近未来的なエネルギーがどう世界を変えていくのかを想像しながら地図を眺めるのは、なんだかワクワクしてしまいます。