コカ・コーラ、ピークシフト自販機を全国6万台設置

昨年は輪番で冷却停止していたコカ・コーラ社の自動販売機

今年はピークシフト自販機の設置を昨年以上に進めているのだそう。
既に全国で6万台を設置しており、目標を上方修正して年末までに8万3千台のピークシフト自販機の設置を目指すと発表。

この「ピークシフト」自販機は日中最長で16時間電力を使わないで飲料を冷却することができるのだそう。
自販機の断熱性を高めたことと、飲料の一部だけでなくすべてを冷やすことで飲料同士が蓄冷剤の役割を果たすようにしたことで、全体の保冷機能を高めているということ。

参考

ここでちょっと思ったのですが、再生可能エネルギーの問題点として、作られる電気の出力が安定しないということがあります。
対応としては蓄電池を通すことで出力を安定させるようにする方法が今のところ一般的です。

一方、電力が必要な時とそうでないときが明確な照明器具、常時電源の供給が必要なサーバーや医療機器などと違い、今回出てきた自販機などは、ある程度供給者側の都合で電力をいつ供給するか決めても差し支えなさそうな感じもします。

将来的には電力を使用する機器ごとに、常時供給と適時供給を使い分けるなんていうことができるようになるのでしょうか??
もしくは超高性能の蓄電池が開発されて、大容量の再生可能エネルギーの電力が安定的に供給できるような社会になる方が早いでしょうか??

送電技術に疎いので完全に空想でものを言っていますが、なんだかワクワクする分野ですよね。

災害時に独立電源で公衆Wi-Fiを提供するNTT東の自販機が実証実験開始

エコという視点に立った場合、数十メートルごとに自動販売機やコンビニがある日本の都市部は、相当無駄な電力を使っているように感じてしまいます。

コンビニ業界ではエコ化が進んでおり、太陽光発電の設置(その一部を店舗内消費)はほぼスタンダードといっていいほど各コンビニチェーンで採用され、さらにはローソンは一歩先を行って消費電力を節減(具体的には消費電力30%カット)できるコンビニの開発にも取り組んでいます。

自販機においてはコカ・コーラが省エネ仕様のものを実用化したりしていました。(「省エネする前に台数減らせばいいじゃん」という意見は利益を追求しなければいけない企業に通用しないのは重々承知ですが、、、)

そんな中「NTT東が太陽光発電を付けた自販機を開発」というニュースのタイトルを見て、「なんと、自販機の電力を太陽光でまかなえるのか!なんてすばらしい!」と思ったものの、太陽光発電でまかなうのは自販機に取り付けたWi-Fiに必要な電力だけだったと読んですぐに判明した時のちょっとした失望感はさておき、このモデルは蓄電池も併設しており、災害時には自販機付属の独立電源からの電力供給でWi-Fiを飛ばせる仕様になっているそう。地道でありながら、街にフリーWi-Fiスポットが増えるのは嬉しいことですよね。

いまだにほとんどのカフェのWi-Fiが有料サービスとなっている日本ですが、「ここの自販機はWi-Fi使える!」ということで人が集まり、飲料も売れ、ということを想定しているのでしょう。
現在東京・銀座のNTTビルの敷地内に一台、池袋の民間駐車場に一台設置して実験的に稼働している状況で、今後は年間100台を目標に売り込んでいくのだそう。

災害対策と環境対策を兼ね、慈善事業としてではなくビジネスとして成り立つ環境活動を」と意気込む同社のグリーン推進室ですが、環境のことを考えるなら、やはり台数を減らすのがいいのではないかと…例えば半径何メートル以内には自販機を置いちゃダメ、みたいな風にして一つ一つの稼働率を上げ、それぞれの個体にこうしたWi-fiなり太陽光発電なりを搭載する、というのではダメなんでしょうか??自販機で飲料を買うことがほとんどない個人としての単なる一意見です。

参考

エコ意識の高い方、この夏はペプシよりコカ・コーラを買ってみてください

日本コカ・コーラ株式会社と、全国12社のボトリング会社等で構成する日本のコカコーラシステムは、夏の電力のピークカットのため、自動販売機の冷却を順番で停止していき、15%の電力の削減を行うことを発表しました。

これは昨年にも行われた節電対策で、具体的には、7~9月の3か月にわたり、電力使用のピーク(9~20時)の間を、沖縄を除く地域に設置された80万台の自動販売機を6つのグループに分け、3時間ごとの輪番で冷却を停止させるというものです。

でも実際には、ぬるいコカコーラなんて飲みたくないですよね。
節電しても本当に冷たいまま提供できるのか、その効果を確かめたい方は、ぜひ自販機のコカコーラを買ってみてください。

活動には賛同していても、コカコーラはキンキンに冷えていなきゃ嫌!と言う方は、近くのコンビニでコカコーラを買ってください。

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