大阪いずみ市民生協がメガソーラー増設で合計11MW超、エナリスと協業で電力小売りも検討

全国各地の生協による太陽光発電事業および新電力の参入の例が増えてきています。
大阪府の中部から南部に事業展開をしている「大阪いずみ市民生活協同組合(いずみ市民生協)」は、これまでに同府の物流センター屋根で2か所のメガソーラーを稼働しています。
今回、これに加えて奈良県天理市の国道沿いに1MW、京都府亀岡市のゴルフ場の跡地に8.5MWの建設を予定しているということ。

2016年の6月にはこれらが完成して、いずみ市民生協による太陽光発電設備は合計出力11.8MWとなる予想。
これらの電力はエナリスを通して買い取られ、さらにエナリスからは26か所の同生協事業所に電力供給が行われる予定。

いわゆる新電力の活用で電気代の削減につなげるだけでなく、市民生協の顧客ベースを活用して、2016年から始まる電力小売り自由化の際には家庭向けの電力小売をエナリスと協同で行っていくことも考えているのだそう。

参考

EV蓄電池を再利用で太陽光発電の出力変動に対応、住友商事が実証実験

以前、住友商事などが大阪市の夢洲にある都市廃棄物処分場に建設した10MWのメガソーラー「大阪ひかりの森」
住友商事は、この施設の横に大型の蓄電池を設置し、出力が不均衡な太陽光発電施設の電力の出力変動を抑制する実証実験を開始しました。

環境省の2013年度「再生可能エネルギー導入のための蓄電池制御等実証モデル事業」に選定されて行われるこの実験では、EVで使用された蓄電池が再利用されます。

日産リーフで使われた蓄電池を16台分使用し、出力は0.6MW、容量は0.4MWhだということ。最大24台分まで増設可能だそうです。

住友商事と日産自動車株式会社は、共同で、EV用リチウムイオン電池の再利用に取組む合弁会社「フォーアールエナジー株式会社」を設立しており、今回の事業で使用される蓄電システムの技術開発などもフォーアールエナジーによるもの。世界初のEV蓄電池再利用型の大型蓄電池となります。

参考

ユーラスエナジーの国内最大メガソーラー、建設開始

以前お伝えしたユーラスエナジー六ヶ所村における115MWのメガソーラーの建設が始まったという発表がありました。
使用されるパネルも公開され、三菱サンパワーの単結晶パネルが使用されるということです。
サンパワーというメーカーが聞きなれないという方、日本ではサンパワー製のパネルは実は多くの家庭で設置されています。「東芝」ブランドとして。
日本ではブランド力の強い東芝とのタッグでシェアを伸ばしてきましたが、今回のような大規模なメガソーラ―ではサンパワーから直接パネルが提供されるというのがより一般的になってくるのでしょうか。

そしてユーラスエナジーはもう一つ、建設されていたメガソーラーの稼働開始のニュースです。
大阪府の岬町に建設されていた10MWのメガソーラーが完成されたと発表がありました。
三菱電機と、現代のパネルが使用されたとあります。

大阪市に廃棄物処分場を有効活用した太陽光発電10MW

大阪市は住友商事などと協力して、夢洲メガソーラー「大阪ひかりの森」プロジェクトと名し、大阪府の都市廃棄物処分場に10MWの太陽光発電を建設する計画を発表しました。

500kWごとに設備を保有する企業を20社程度募集し、リースで借りた企業に売電の収入が割り振られる予定で、現在7社の参加企業が決定しています。

  • 事業主体:大阪市、住友商事株式会社、三井住友ファイナンス&リース株式会社、サミットエナジー株式会社
  • 参加企業:株式会社ジュピターテレコム(J:COM)、住友商事株式会社、住友電気工業株式会社、株式会社ダイヘン、日立造船株式会社、レンゴー株式会社、株式会社NTTファシリティーズ
  • 場所:夢洲1区の廃棄物埋立処分場のうちの約15ha
  • 規模:10MW
  • 稼働開始予定:2013年10月

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