今度は兵庫県で、フロート式太陽光発電

以前、ウエストホールディングスの水上太陽光発電事業についてご紹介しました。
500kWという大規模な水上太陽光発電(フロート式水上ソーラー)にも成功している、韓国のLS産電との協力で、全国に20MWの水上メガソーラーを計画しているということです。

今度は兵庫県が農業用のため池を利用し、パネルの傾斜角度やフロートの係留方法など最適なフロート式太陽光発電を実証実験すると発表しました。
7月15日に発電を開始するそうです。

フロート式はまだ実例が少ないため、水位変動のあるため池で、最適な方式を開発していくことは、普及・拡大にもつながると考えられます。

上記でご案内した記事には、水上太陽光発電の魅力を他にもご案内しています。

農業と太陽光発電の両立・姫路市で追尾型を使った実証実験

アメリカでは既に酪農との並行も進んでいます。
日本でも、農業との両立に向けて本格的に動き始めています。

追尾型の太陽光発電システムなどを生産するフジプレアムが、姫路市で農業と追尾型太陽光発電を使った売電事業の両立実験を開始すると発表しました

プレスリリース

追尾型を利用することで、1台ごとの発電量がより多く見込めます。
具体的には追尾型太陽光発電システム4基・17.6kWのシステムで年間25MWhが見込めるそうです。
キロワットあたり1420kWh/年。16.2%の設備利用率の計算です。全国平均の設備利用率を12%(=1年間に1050kWh/kW発電できる)とした場合1.35倍の発電量が得られることになります。

農作物の生育に影響を与えないソーラーシェアリングという技術も広まってきていますが、作物によってはこれに適さない場合もあります。

今回の追尾型は地面からより高い位置にパネルが設置され、収穫高などへの影響を最小限に抑えることなどを課題として3年の期間をもうけた実証実験となるようです。

酪農であれば、発電設備直下の影の影響をほとんど考慮しなくて良いのですが、(逆に夏場とかは家畜が涼むのに良さそう)日本はやはり、稲作地としての土地利用が多いので、こういった開発には多くの需要がありそうです。

兵庫県の淡路島、2050年までに電力自給率100%を目指す

太陽光発電だけで見ると、県別で全国4位の兵庫県
その兵庫県の淡路島は、瀬戸内海で最大の

海峡の存在で地域開発が遅れているという事で、地域活性化総合特区の指定申請が行われ、「あわじ環境未来島構想」が発表されました。
「エネルギーの持続・農と食の持続・暮らしの持続」を3本柱にしてこの構想、一番のポイントとなるのは、現在8%のエネルギー自給率を、2020年までに20%、そして2050年までに100%にまで引き上げるという計画です。

土取り跡地への大規模ソーラー発電施設をはじめとし、太陽熱発電、風力発電、潮流発電、バイオマス発電などの再生可能エネルギーなどの計画が持ち上がっています。

町おこしにも、再生可能エネルギーが一役買いそうですね。