ヨルダンで1.5MWの屋上メガソーラーはカナディアンソーラーのパネルで

カナディアンソーラーヨルダンカワールグループのエネルギー部門であるKawar Energy社に、1.5MW分の同社製太陽電池を供給したということ。

パネルはカワール社がヨルダンのアンマンにて開発している屋上太陽光発電プロジェクトで使用されるということ。

カワールはヨルダンでの太陽光発電事業でよく名前を聞く企業ですね。
ファーストソーラーと一緒に開発した中東最大級のメガソーラーでもEPSで参加していました。

中東のような気温の上がりやすい地域ではファーストソーラーソーラーフロンティアなど熱に強いパネルが有利な気もしますが、今回は屋根上という事で面積に限りがある中、より多くの容量を設置したいなどといった思惑があったのでしょうか。

中東含むMENA地域、昨年あたりから、より規模の大きいプロジェクトが目立ってきている気がします。

参考

カナディアンソーラー、ヨルダンの屋上メガソーラーにパネル供給

カナダ・オンタリオを本拠地とするカナディアンソーラー(Canadian Solar Inc.)は、自社の太陽電池モジュール「CS6X-300P(300W)」を、ヨルダン・アンマンにてKawar Energy社が開発を進めている屋上太陽光発電プロジェクトに1.5MW供給したと報告しています。

Kawar Energy社CEOのHanna Zaghloul氏は「世界中の大規模太陽光発電所に選択されている実績のある、確かな品質と性能を持ったカナディアン・ソーラー社の太陽電池モジュールを、ヨルダン最大となる当社の屋上太陽光発電プロジェクトに採用しました。今後も引き続きカナディアン・ソーラー社とのパートナーシップ継続を期待しています」とのコメントを発表。また、カナディアン・ソーラー社の会長兼CEOのショーン・クー博士も「ヨルダンで重要なプロジェクトを行うKawar Energy社に太陽電池モジュールを供給できたことは、当社の新興市場での成功の証にもなります」と喜びを語っています。

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ファーストソーラーが建設するヨルダンの52.5MWメガソーラー、三菱商事など参画のコンソーシアムに株売却

ファーストソーラーヨルダンに52.5MWの大規模メガソーラーのEPC(設計・調達・施工)サービスを提供することを発表。
「シャムス・マアーン(Shams Ma’an)」と呼ばれるこの大規模太陽光発電事業にはファーストソーラーの他にヨルダンのカワールグループ(Kawar Group)が開発に加わっています。

建設後のO&M(運用・保守)はファースト・ソーラーが担当しますが、持ち株は投資コンソーシアムに売却されるということ。
同コンソーシアムには、三菱商事の子会社であるダイアモンド・ジェネレーティング・ヨーロッパ(Diamond Generating Europe)や、建設に関わったカワールなどが参画するのだとか。

ヨルダンの発電・送配電会社、ヨルダン国営電力(NEPCO)に20年間売電されます。

南ヨルダンに位置するマアーン開発地区計画(Ma’an Development Area initiative)に開発されるこのメガソーラーは中東地域最大規模の太陽光発電設備になる予定だということ。
52.5MWの容量で1.6億kWhが見込めるということですが、なんと約3,048kWh/kWの計算、設備利用率は34.8%というとんでもない数字になります。(日本の平均値は13%とされる)
何かの間違いかと思ったのですが、これはファーストソーラ−の化合物系のCdTe太陽電池を使用することによる高温下でのパフォーマンス維持のメリット(約8%増)と、追尾装置の採用(20%以上増)で見込まれる数値だということ。
といってもこの増加分を割って通常のヨルダンでの平均発電量を算出してみると、2,352kWhという数字になり、やはり日本の平均の2倍以上です。…すごい、羨ましい!

1.6億kWhという発電量でヨルダンでは年間電力供給量の約1%がまかなえるのだということ。

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三菱商事、欧州・中東地域の発電事業を英子会社に集約

三菱商事は以前からヨーロッパでの発電事業への出資を行っていましたが、今までの欧州および中東での発電資産を、英国の100%子会社であるダイアモンド・ジェネレーティング・ヨーロッパ社(DGE)に集約することを発表しました。
さらにDGEは今回新たにフランスの2か所の太陽光発電所(クルーシーCruceyおよびマッサンジMassangis)の権利の50%をフランスのEDFエネルジ・ヌーベル社(EDF EN)から取得しました。
それらを合わせたDGEが権利を所有する、発電事業は以下の表にある通り。
diamond

三菱商事は、非資源分野において2020年頃までに連結純利益の倍増を目標としており、DGE社を通じて欧州での電力事業も拡大していきたい意向とのこと。

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