農業と太陽光発電の両立・姫路市で追尾型を使った実証実験

アメリカでは既に酪農との並行も進んでいます。
日本でも、農業との両立に向けて本格的に動き始めています。

追尾型の太陽光発電システムなどを生産するフジプレアムが、姫路市で農業と追尾型太陽光発電を使った売電事業の両立実験を開始すると発表しました

プレスリリース

追尾型を利用することで、1台ごとの発電量がより多く見込めます。
具体的には追尾型太陽光発電システム4基・17.6kWのシステムで年間25MWhが見込めるそうです。
キロワットあたり1420kWh/年。16.2%の設備利用率の計算です。全国平均の設備利用率を12%(=1年間に1050kWh/kW発電できる)とした場合1.35倍の発電量が得られることになります。

農作物の生育に影響を与えないソーラーシェアリングという技術も広まってきていますが、作物によってはこれに適さない場合もあります。

今回の追尾型は地面からより高い位置にパネルが設置され、収穫高などへの影響を最小限に抑えることなどを課題として3年の期間をもうけた実証実験となるようです。

酪農であれば、発電設備直下の影の影響をほとんど考慮しなくて良いのですが、(逆に夏場とかは家畜が涼むのに良さそう)日本はやはり、稲作地としての土地利用が多いので、こういった開発には多くの需要がありそうです。

ビルディングエナジー(オランダ)、南アフリカに81MWの追尾型太陽光発電を建設

南アフリカの再生エネルギー独立発電プログラム(REIPPP)の第1段階の入札で最有力候補となっていたオランダの施行会社ビルディングエナジーが8日、エネルギー省との会合で、南アフリカの最大の太陽光プラントのエネルギーの購入、計画履行、金融協定についての契約書へのサインをしました。
2011年11月時点で選ばれていた28の候補のうち、北ケープ州のKathuに81MWの追尾型太陽光発電プラント(太陽の動きに合わせてパネルの角度が変わり、常に最適な角度で日射を受けられる)を建設する権利を勝ち取ったのがビルディングエナジーでした。
ビルディングエナジーアフリカのCEO、Matteo Brambillaのコメント

南アフリカは再生可能エネルギーについて、近代的で効率的なフレームワークを描いており、世界の中でも最も活発な市場の一つです。今回のプロジェクトに選ばれたのは、熱心なチームと多くの方々の助力であり、とても誇りに思います。
南アフリカは現在、再生可能エネルギーに対して日々需要が高まっています。
速急な建設が可能であり、コスト競争力のある、信頼性の高いエネルギーであるところが注目されています。
ビルディングエナジーはプロジェクトにたいするノンリコース融資が行えることが、予測可能なキャッシュフローをより際立たせています。

建設はすぐにも始まり、2014年の5月の完成が予定されています。

参照

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