ローソン・消費電力量を30%削減できるコンビニ

コンビニのエコ化が進んでいますね。
以前ミニストップの太陽光発電の導入についてご紹介しましたが、この取り組みより4か月も前に、ローソンが同じように「全国の店舗に太陽光発電の設置」の発表をしていたようですね。
しかも規模はミニストップの2倍以上、2000店舗に12kWずつで、24MW。ミニストップと同じく、10kWを売電用に充て、残り2kW分を自家消費に充てるという分散形態をとっています。
パネルはソーラーフロンティアパナソニックを使用すると発表されていますね。

さて、コンビニのエコ化に関して先を行っていると思われるローソン。構造を変えることで消費電力量を30%も削減できるという実験店舗をオープンさせました。
その店舗の、10のエコ項目です

  1. 『太陽光発電』年間約18,000kw発電。屋根への直接日光を遮り、空調の負荷を軽減
  2. 『自然光取り入れ窓』<ローソン初>中央に飛び出した四面窓から自然光の採光と換気を効率よく行い、空調機の稼動を低減
  3. 『地中熱活用の冷暖房システム』<ローソン初>一年を通して約17℃の地下水の熱を金属パネルに伝導させ、天井ルーバーで効率的に放射し、室温を調節
  4. 『舗装のヒートアイランド対策』<ローソン初>舗装下に地下水を浸透散水し、蒸発気化で温度を低減させる
  5. 『高断熱外壁』<ローソン初>断熱性能の高い、空気層を挟んだ2重構造の外壁を使用
  6. 『高断熱ガラス』遮熱・断熱性の高いLow-eペアガラスを使用
  7. 『プレハブ工法』従来より鉄骨量を約30%削減。廃材もゼロ化。工期短縮により使用電力も削減
  8. 【冷蔵ケースの排熱活用】<ローソン初>夏は店外に排熱を、冬は店内に循環させ、空調負荷を低減。また、ケース前の空気を循環させ機器の効率を向上させる
  9. 【CO2冷媒の冷蔵ケース】エネルギーの高効率化とノンフロン化
    (※)2011年度に50店舗に導入
  10. 【人工知能システム】センサーで内外環境に合わせた機器の自動制御を行い、エネルギーを効率的に活用


消費電力に限らず、冷蔵ケースのノンフロン化を去年の時点で実現しているのはすごいですね。それにより第15回「オゾン層保護・地球温暖化防止大賞経済産業大臣賞」も受賞しているそうです。

いたるところにコンビニがあるのは便利ですが、誰も客のいない時間帯でも冷暖房に照明を24時間つけていることにいささかの罪悪感(?)のようなものを覚えていた人も少なくないはず。
そのコンビニで、よりエコにという動きが広まるのは嬉しいことに思えます。
さらに、自家消費分も確保しているという事で、停電時などでも太陽が出ていれば店が開けていられるという事で、コンビニの便利さにも拍車がかかるということになるでしょうか。

記事

エコステ/太陽光でエコな駅

電車は、自家用車、バス、海運、航空と比べた場合、二酸化炭素排出量が一番(断トツで)低く、エコな移動手段であるといえます。それに加えてJR東日本では、の消費電力を再生可能エネルギーでまかなう、「エコステ」という取り組みで、より環境への負担を減らす努力を行っています。

四ツ谷駅

「エコステ」モデル駅の第一弾は四ツ谷駅です。2008年度比でCO240%削減を目標に、省エネ設備導入、駅社員の積極的な省エネへの取り組みを行っています。

具体案では証明器具をLEDに取り換えたり、太陽光発電(50kW)を設置することでCO2削減に取り組むほか、駅周辺の緑化や、エコ情報表示板の設置なども合わせて行い、利用者や従業員のエコ意識向上にも貢献する駅の実現を目指しています。太陽光発電システムはパナソニックのHIT、それに加えて蓄電システムやLED照明もパナソニックのものを導入しています。

パナソニックの太陽光パネルの詳細・最安値情報

2012年3月に本格稼働しました。

平泉駅

エコステ第二弾は岩手県の平泉駅です。史跡が多く残るこの土地は2011年6月に世界文化遺産にも登録されており、緑に囲まれた環境も踏まえてモデルに選ばれました。

四ツ谷駅同様LED照明や駅舎の断熱性を向上させることで省エネを、太陽光発電(四ツ谷の1.5倍以上の7.8kW)と蓄電池(240kWh)で創エネをし、エコ情報表示の設置でより意識、実感を高めることで、駅で消費するエネルギーの80%をまかなう計画です。

今年(2012年)6月28日に稼働開始。

海浜幕張駅

第三弾は千葉の海浜幕張駅に決まりました。海際の強い風力を利用するために、今回は風力発電も取り入れられます。この他にも「太陽光採光システムや「クールチューブ」といった設備も導入し、駅全体で現在の二酸化炭素排出量より2割を削減する見込みです。2013年から稼働できるよう、8月から工事が開始しています。

この他にも、中央本線小淵沢駅での検討がなされています。