ファーストソーラー、米建築メーカーとマイクログリッド向け太陽光発電技術の開発で提携

建設・鉱山機器の大手メーカーで知られるキャタピラー社(米国)は2015年4月30日、太陽光パネルの大手メーカーであるファーストソーラー社(同)と提携したことを発表しました。

今回の提携は小規模地域や鉱山など遠隔地のマイクログリッド向けの太陽光発電技術を開発するために行われたもので、ファーストソーラー社が設計からサポートまでを一貫で供給するパッケージ型システム「ターンキー」の開発を担当し、それをキャタピラー社が自社の建設機器ブランド「Cat」を冠した形で供給していく予定です。

キャタピラー社は2015年後半にもアジア太平洋、アフリカ、ラテンアメリカにおいて同システムの供給を開始すると表明しています。

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ソーラーフロンティアがトルコ開発業者と23MWのパネル供給契約締結

ソーラーフロンティアは4月30日、同社のドイツ拠点子会社であるソーラーフロンティアトルコの太陽光発電事業者であるKonar Energy社と、23MW規模のCIS化合物太陽光パネルの供給契約を諦結した、と発表しました。日本で生産している太陽光パネルをトルコ国内で建設を予定している5カ所の太陽光発電所に供給します。

トルコ内陸に位置するコンヤの5.9MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)とブルドゥルにある4.7MWのメガソーラーに向け、まもなく出荷を開始します。他の3つの発電所は、いずれもトルコ南部で建設が計画されていて、2016年後半に出荷する予定です。

Konar Energy社のトルガ・オズデミルCEOは「ソーラーフロンティアのCIS型太陽光パネルは、従来の結晶シリコン型パネルを実発電量で勝ることから、特にトルコの高い気温など、厳しい環境における使用に適している」とのコメントを出しました。

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京セラが今後の戦略を発表、住宅用は蓄電池付きソーラー、産業用は水上メガソーラー

京セラの山口悟朗代表取締役社長は、2015年3月期(2014年度)の連結決算概要説明会の席上、太陽光発電事業について、住宅向け市場の拡大や水上設置型メガソーラー、次世代燃料電池を開発し、事業を拡大していく方針を示しました。

住宅用では、太陽光電池の効率化を進めるとともに、太陽光発電システムと直結するマルチDCリンクタイプ等の新型蓄電池を2015年6月~8月に投入し、太陽光発電、蓄電池、HEMSサービスの3つを組み合わせたセット販売を推進していくとし、産業向けでは水上設置型メガソーラーの開発に注力する模様です。

また、技術開発分野においても、固形酸化物形燃料電池システムや自動デマンドレスポンスの実証実験をスタートさせ、電力アグリケーション関連の研究開発を推進していくとしています。

山口氏は今後の方針について、「産業用市場は今までのような拡大は望めない。一方、住宅向け市場においては、自家発電した電力を売るのではなく、自己で消費する流れが生まれると考えている。今後は、更に住宅向けの事業を拡大していく」と述べました。

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テスラモーターズが家庭用蓄電池を発表

4月30日にテスラモーターズはEV向けリチウムイオン電池を量産してきた経験を活かし、8月にも家庭やビル・大規模太陽光発電所などで使うことができる据え置き型蓄電池を発売することを発表しました。数色の色から選べる流線型のデザインで、売りである価格は容量10kWhの家庭向けモデルが約3500ドル、7kWhモデルは3000ドルという標準の半額以下になり、保証も最低10年、最大20年までの延長が可能です。一方ビルの非常電源や太陽光発電所などで使われる100kWhの業務用モデルについては再生可能エネルギー普及に寄与する商品としてすでに受注を受けてます。
米カリフォルニア州フリーモント市の工場でパナソニックの技術を土台に製造をはじめ、米国はもちろん日本向けにもその後製造・販売を拡大して行く予定です。パナソニックと共同建設の米国内の工場が来年稼働しフル稼働する2020年には自動車向けに3分の2、据え置き型の蓄電池や他社への販売に3分の1が生産される見込みです。また市場規模が3906億円にまで拡大し、カリフォルニア州で2024年までに家庭100万軒分・原発1.3基分相当の需要が見込まれています。

テスラの家庭用蓄電池特集ページ

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ソーラーフロンティア、米カリフォルニアの計280MW太陽光発電設備を取得

ソーラーフロンティア(株)は、Gestamp North Americaが保有する、完成時の設備能力が合計280MW規模の、主にカリフォルニア州の開発段階にある10案件を取得しました。最初の案件であるカリフォルニア州カーン郡の15MWの発電所は間もなく着工、次に20MWの発電所が、2015年第2四半期中に着工となる見込みです。平行して、売却先となる長期の投資家の協議も進めています。
ソーラーフロンティアアメリカズは、本案件の取得に伴い、ソーラーフロンティア・アメリカズ・ディベロップメントを設立し、ここにGestamp Solarの経験豊富な開発チームが加入します。この組織拡大は、米国市場での事業拡大と更なる事業展開を意味しており、ソーラーフロンティアは本案件を通じて、海外市場における包括的な太陽光発電ソリューションプロバイダーとしての地位確立を目指します。
同社は、太陽電池製造における世界をリードする企業として、最新の生産技術により、最高品質の製品を供給しています。独自のCIS薄膜型太陽電池は、従来の結晶シリコン系に比べ実発電量に優れており、経済性・環境性に優れたエネルギーを提供しています。

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京セラ、ドイツで自給自足家庭向けに蓄電池セットで販売開始

京セラは5月からドイツで蓄電池の販売を始めます。買取価格の低下により、太陽光発電した電力を自宅で使う方向へと変わるドイツの需要を見込んでの展開です。
蓄電池の充電容量は4.8kW時と7.2kW時の2種類で、太陽光発電パネル及びエネルギー管理システムとセットで販売します。
シャープも既に英国で蓄電池の販売を開始しています。

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ソーラーパネル米大手、サンパワー社が30周年記念

シリコンバレーに本社を置く、サンパワー社は2015年4月23日に創業30周年を迎え、創業以来、最も効率的な太陽光電池とパネルの開発をミッションに世界的な太陽光発電技術およびエネルギサービス会社として発展してきました。現在では、市場に出回る高効率の太陽光電池とパネルを生産するだけでなく、世界中の住宅や商業施設等に太陽光発電ソリューションを提供しており、米国環境保護局の試算によれば、今日までに年間240万世帯の電力消費量に匹敵する電力を供給してきました。

同社は数々の画期的な成功をおさめてきており、世界で環境意識を実践する優秀企業と協力し、そのうちApple社はアメリカと中国の8拠点で130MWシステムに投資している事例もありますし、450以上の太陽光関連の特許を取得済みで、そのうちのいくつかは人類のための特許賞も受賞しているのです。また、2015年完成予定の世界最大579MW発電可能な太陽光電子力発電所をカリフォルニア南部に建設中で、同社社長兼CEOのトム・ワーナーは長年の経験をいかし、未来に向けてお客様が何より効率的にエネルギー管理できる選択肢となるよう継続的な技術革新に取り組んでいくと述べています。将来を見据え、蓄電池やエネルギーの需給、消費のマネジメントといった新技術を活用し、スマートエネルギービジネスの強化への取り組みも行われています。
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サニックス、発電事業と電力小売り事業を拡大

株式会社サニックスは太陽光電力および電力小売事業の拡大を決議しました。
東京電力、中部電力、関西電力、中国電力、九州電力の管内において、発電電力10kW以上50kW未満の太陽光発電設備を対象に、発電された電力を固定価格買取制度で定められている価格に一定額を上乗せして買取をするサービスを開始します。
また、特定規模電力業者による電力小売が認められている高圧受電の需要家向けに電力の販売を行うことにより、電力小売事業を拡大します。適切な電力契約を行うことにより、電力コストの削減を促進します。
事業開始は平成27年10月1日を予定しています。

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第47回 市村産業賞にパナソニックのHITパネル技術

2015年4月23日に開催された第47回市村産業賞贈呈式で、パナソニック株式会社エコソリューションズ社のソーラービジネスユニット技術開発グループに籍を置く岡本真吾氏、田口幹朗氏、角村泰史氏の3名に貢献賞が贈られました。
市村産業賞は生活や文化の進歩や向上に科学技術上貢献し、優秀な国産技術開発に功績のあった技術者に贈られる権威ある賞。今回の3名の受賞は「アモルファス/単結晶シリコンヘテロ接合太陽電池の開発と実用化」の功績によるもので、太陽電池技術としては初の快挙となります。

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ハンファQセルズ、アメリカの大手電力会社に1.5GW以上のモジュール供給を契約

ハンファQセルズ株式会社は、北米時間の2015年4月20日、アメリカで2番目に大きな電力会社であるネクステラ・エナジーの傘下にあるネクストラ・エナジー・リソーシズ社と、太陽電池モジュールの供給契約を締結した事を発表しました。

今回の供給契約により、ハンファQセルズ株式会社は、ネクステラ・エナジー・リソーシズ社及びその関連企業に対し、業界の標準的な製品に比べ発電量が多いという特徴を持つ「Q.PLUS」という製品を、供給します。供給するモジュールは韓国及びマレーシアのオートメーション化された工場で生産される1.5GW以上のものです。

今回の供給契約を受け、ネクステラ・エナジー・リソーシズ社の最高経営責任者であるアマンド・ビメンテル氏は「ハンファQセルズと当社は同じ価値観を共有している。今回のモジュール供給により、信頼性や効率性、耐久を得られる事を期待している」とコメント。一方のハンファQセルズの最高経営責任者であるナム・ソンウ氏は「ネクステラ・エナジー・リソーシズ社とパートナーになれた事を誇りに思う。今後、当社はアメリカ及び日本で市場のリーダーを目指す」とコメントした。

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