北陸でも屋根貸し・福井県に合計200kWの屋根貸し事業決定


北陸は日照量や積の関係で発電量が伸びず、太陽光発電には向かないというのが一般的な考え方ですが、今の固定価格買取制度を受けてそんな北陸にも屋根貸し太陽光発電事業の動きが出てきています。

福井県越前市が市内の8つの公共施設に対して公募していた屋根貸し事業の事業者が、5施設において決定しました。
(やはりそうは言っても、北陸での太陽光発電事業は公募が殺到、とまではいかないのでしょうね。)

それぞれの施設に25~50kW程度のパネルが設置され、合計200kW弱の出力になります。

参考

さらに新潟県でも、大規模な公共施設の屋根貸し事業を計画中のようです。
県53施設、市町村140施設の計193施設で、延べ屋根面積は28万5,662㎡になるそうです。
現在公募中で、1月中の事業者決定を目標にしています。

参考

北陸ではありませんが、UR都市機構も、UR物件の屋根を太陽光発電事業に貸し付ける、その名も「URパワー」計画を発表しました。
URの物件約1,500棟分、合計東京ドーム3個分の面積になる屋根を太陽光発電事業に貸し付ける予定で、順次公募で事業者を決定していく予定です。

15年後までに35MWの規模になる予定のこの「URパワー」。なぜこのように長期間の猶予を持たせているかと言うと、屋根断熱防水改修工事の機会に併せての随時募集になるからなのだとか。
しかし15年後に全量買い取りが続いているのかは分かりませんよね。
現在メガソーラー、屋根貸しが流行っているのは、ひとえにこの、事業者にかなり有利な「全量買い取り」制度によるものだと考えられています。
(さて今回は、SBエナジーはどれほどの存在感を見せることになるのでしょうか?URの漸進的な計画を「前倒しで貸し付けてくれ~」、なんて事は、さすがに言わないのでしょうが。)

参考

にほんブログ村 環境ブログ 風力発電・太陽光発電へ
↑ ↑各メーカーのパネルの発電量が気になる方は上記サイトが一番お勧め!実際に設置しているご家庭のナマの発電状況が閲覧できます

神奈川県の校舎屋根貸し事業・4分の3がSBエナジー!

以前ご紹介した神奈川県の校舎屋根貸し。第2弾に貸し出す事業者が決まり、そのほとんどがSBエナジーであることが分かりました。

20校のうちの15校分を年間使用量56万円弱で借り、合計約775.2kWの出力を得られるという事で、売電額にして3,400万円以上になり、賃貸料を引いても年間3,360万円程度の収入になると考えられます。

キロワットあたりを例えば40万円で施工をした場合、9年ちょっとで回収できるくらい。

結構オイシイ話だと思うんですよねこれ!
キロワットあたりの賃貸料が年間で720円ですよ!
神奈川県、もう少し高く取ってもよかったんじゃないの?って思いますが 笑

SBエナジーは先日おうち発電プロジェクトを発表しましたね。
ここで、いくらくらいもらえるのかが、一番気になるところ。校舎と同じくらいしかもらえないんだったら、ちょっと心外ですね~。

とはいえ、SBエナジーはチャンスがあるところはすべてモノにしようというフットワークの軽さが、とても頼もしいです。

参考

ソフトバンク×SBエナジーの「おうち発電プロジェクト」全国で先着1,000軒・タダで太陽光売電の15%をバック!

全国にメガソーラー200MWを建てる計画が進行中のソフトバンクの子会社SBエナジー
今度は全国の住宅の屋根を借りて、太陽光発電を行うという計画です。

施工はすべて日本エコシステムが行うということ。

似たようなコンセプトで、DMMソーラーの
「8万円で設置、発電量の2割を利用可能」というサービスがありますが、SBエナジーの方が一枚上手に見えます。その特徴は

  1. 発電量はすべてまとめられ、全量売電される
  2. 売電額の15%を、「発電スポット利用料」として支払い
  3. 設置費用は全額ソフトバンクが負担
  4. 携帯料金、インターネット料金の割引などのオプションあり
  5. 20年契約(10年以内の解約は、契約解除料が発生)

というところでしょうか。
「負担額ゼロ」で、15%を20年間保証されるので、DMMソーラーよりも多くの確率で安定した収入源になりそうです。

発電量をまとめて、20年間の全量売電を利用するというのは賢いですね~!

神奈川県の校舎屋根などの屋根貸し事業で合計3MW超

屋根貸し第1弾では、20施設25棟の屋根32,286㎡を4事業者への貸し出しすることを決定し、工事がすでに始まっています。
概要として容量は合計約2,200kW、年間使用料200円~315円/㎡と公開しています。

第2弾ではさらに20校、合計面積17,640㎡を最長25年間貸出することを発表し、太陽光発電参加事業者の公募を開始しました。
前回の屋根の貸出面積の半分強で、発電容量は事業者の設置パネルにもよりますが、1MW以上になると予想できます。

第1弾との合計では3MWを超え、また年間の屋根の貸し出しによる収入も第2弾も含めると年間約1000万円以上になると予想されます。
また第2弾では使用量に加え「県立学校の教育環境に資する提案」も募集するとのことで、環境教育と賃貸収入を両方得るという、県政にとってもおいしい事業なんですね!

参考記事