2015年度(平成27年度)、太陽光発電の買取価格は産業用26円/住宅用36円に?

来年度の買取価格の予測がスマートジャパンから発表されました。

1月15日に行われた第一回目の「調達価格等算定委員会」の内容を踏まえたものだそうです。

それによると産業用(10kW以上)太陽光発電は26円が、住宅用(10kW未満)太陽光発電は36円が濃厚だということ。

発電量は想定以上に多いことが証明されてきている

以下は次年度の買取価格算定の際に参考として出された、太陽光発電設備運営にかかわるコスト試算です。

システム費用:29万円/kW
土地造成費:0.4万円/kW
接続費用:1.35万円/kW
土地賃貸料:年150円/㎡
運転維持費:年0.6万円/kW
設備利用率:14%

売電価格を決定する際は、市場動向に加えて実際に稼働した設備の設備利用率(発電量から求められる)などから、算定されますが、
昨年度の設備利用率は13%だったのに対し、今回の委員会では全国平均で14%は得られると想定。
ちなみに一昨年は12%とされていたため、年々太陽光発電の性能評価が上がってきていることが分かります。
都道府県別発電量比較でもお分かりいただけるように、太陽光発電の発電量は地域によってかなり差があります。
今回全国平均とされた14%を超す都道府県は多くあるものの、10%台にしかならない県などもあります。
こうした県にとっては、来年度からは発電所建設はかなり非現実的なものになるかもしれません。

住宅用は以外にも1円の値下げどまり

産業用が大きく6円の値下げと予想されているのに対し、住宅用(10kW未満)は1円だけ下がった36円という予想です。

トリナソーラーをはじめ、海外メーカーではまだまだ価格低下する余力があるような雰囲気を出していることもあり、住宅用に関しては、来年度の設置でも大きく損はないと考えてもよさそうです。


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