ファーストソーラーが建設するヨルダンの52.5MWメガソーラー、三菱商事など参画のコンソーシアムに株売却

ファーストソーラーヨルダンに52.5MWの大規模メガソーラーのEPC(設計・調達・施工)サービスを提供することを発表。
「シャムス・マアーン(Shams Ma’an)」と呼ばれるこの大規模太陽光発電事業にはファーストソーラーの他にヨルダンのカワールグループ(Kawar Group)が開発に加わっています。

建設後のO&M(運用・保守)はファースト・ソーラーが担当しますが、持ち株は投資コンソーシアムに売却されるということ。
同コンソーシアムには、三菱商事の子会社であるダイアモンド・ジェネレーティング・ヨーロッパ(Diamond Generating Europe)や、建設に関わったカワールなどが参画するのだとか。

ヨルダンの発電・送配電会社、ヨルダン国営電力(NEPCO)に20年間売電されます。

南ヨルダンに位置するマアーン開発地区計画(Ma’an Development Area initiative)に開発されるこのメガソーラーは中東地域最大規模の太陽光発電設備になる予定だということ。
52.5MWの容量で1.6億kWhが見込めるということですが、なんと約3,048kWh/kWの計算、設備利用率は34.8%というとんでもない数字になります。(日本の平均値は13%とされる)
何かの間違いかと思ったのですが、これはファーストソーラ−の化合物系のCdTe太陽電池を使用することによる高温下でのパフォーマンス維持のメリット(約8%増)と、追尾装置の採用(20%以上増)で見込まれる数値だということ。
といってもこの増加分を割って通常のヨルダンでの平均発電量を算出してみると、2,352kWhという数字になり、やはり日本の平均の2倍以上です。…すごい、羨ましい!

1.6億kWhという発電量でヨルダンでは年間電力供給量の約1%がまかなえるのだということ。

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