災害時に独立電源で公衆Wi-Fiを提供するNTT東の自販機が実証実験開始

エコという視点に立った場合、数十メートルごとに自動販売機やコンビニがある日本の都市部は、相当無駄な電力を使っているように感じてしまいます。

コンビニ業界ではエコ化が進んでおり、太陽光発電の設置(その一部を店舗内消費)はほぼスタンダードといっていいほど各コンビニチェーンで採用され、さらにはローソンは一歩先を行って消費電力を節減(具体的には消費電力30%カット)できるコンビニの開発にも取り組んでいます。

自販機においてはコカ・コーラが省エネ仕様のものを実用化したりしていました。(「省エネする前に台数減らせばいいじゃん」という意見は利益を追求しなければいけない企業に通用しないのは重々承知ですが、、、)

そんな中「NTT東が太陽光発電を付けた自販機を開発」というニュースのタイトルを見て、「なんと、自販機の電力を太陽光でまかなえるのか!なんてすばらしい!」と思ったものの、太陽光発電でまかなうのは自販機に取り付けたWi-Fiに必要な電力だけだったと読んですぐに判明した時のちょっとした失望感はさておき、このモデルは蓄電池も併設しており、災害時には自販機付属の独立電源からの電力供給でWi-Fiを飛ばせる仕様になっているそう。地道でありながら、街にフリーWi-Fiスポットが増えるのは嬉しいことですよね。

いまだにほとんどのカフェのWi-Fiが有料サービスとなっている日本ですが、「ここの自販機はWi-Fi使える!」ということで人が集まり、飲料も売れ、ということを想定しているのでしょう。
現在東京・銀座のNTTビルの敷地内に一台、池袋の民間駐車場に一台設置して実験的に稼働している状況で、今後は年間100台を目標に売り込んでいくのだそう。

災害対策と環境対策を兼ね、慈善事業としてではなくビジネスとして成り立つ環境活動を」と意気込む同社のグリーン推進室ですが、環境のことを考えるなら、やはり台数を減らすのがいいのではないかと…例えば半径何メートル以内には自販機を置いちゃダメ、みたいな風にして一つ一つの稼働率を上げ、それぞれの個体にこうしたWi-fiなり太陽光発電なりを搭載する、というのではダメなんでしょうか??自販機で飲料を買うことがほとんどない個人としての単なる一意見です。

参考