今冬の北海道、電力予測

冬になると電力使用量が増える北海道ですが、今年の電力供給は余裕がありそう、というニュースです。
なんでも、原子力発電や他の電力会社からの融通が無くても、ピーク時の不足という事態にならないように(つまり、停電が起こらないように)乗り切れそうだ、ということです。

その理由として、企業が保有する火力発電などの自家発電設備から調達できる電力により、予備率は6.9%で収まる見込みだということ。消費者側での節電努力が昨年同様続けば、万が一の火力発電所のトラブルなどにも十分対応できるほどの予備率が確保できているそうです。

北海道電力の管轄内では冬の最大電力が563万kWという予想が出されています。
記事では「ガスや再生可能エネルギーによる自家発電の増加が貢献している」ともありますが、電力需要のピークは大体19時台が目安ということで、この時間だと太陽光発電からの電力供給も充てにできるわけでもありません。

北海道電力では、管轄内でのメガソーラーの建設で急増する太陽光発電による電力をうまく活用するための解決策として、6万kWhのレドックスフロー蓄電池の実証実験も進められていますが、原子力に頼らなくて良い冬を過ごせるようになった次の段階としては、火力発電の割合も減らせるような系統整備がより進められるといいですね。