蓄電池を利用した太陽光発電の出力安定化実験開始

太陽光発電などの自然エネルギーの普及が広まるにつれ大きな課題となってくるのが、不安定な出力供給をいかに安定させるかという課題。

それを解決するための実証実験として、6つのプロジェクトが採択されました。

このプロジェクトは、今年度の2月12日から3月4日にかけて公募された、「定格出力1MW以上である大規模再生可能エネルギー発電施設に対し大型蓄電池を整備する実証事業について」のプロジェクトで、15件の応募がありました。

その中でも九州電力の事業は、3つの離島(対馬・種子島・奄美大島)にそれぞれ2~3.5MWの大型蓄電池を設置し、合計8.5MWの風力発電、太陽光発電施設・8.5MWhのリチウム蓄電池となり、規模も大きいです。

さらに離島は本島と比べて太陽光発電や風力発電の出力変動による影響が比較的大きい事も踏まえ、それを安定化する事が大きな課題となってきます。

これらの事業の多くは、すでにある太陽光発電ないし風力発電施設に対し、蓄電池を組み込むことでさらにグリーンエネルギーの有用性を高める実験となります。

まずは太陽光発電を普及させ、その後は蓄電池、と、着々とスマートグリッド社会の実現に向けて進められる中、上手にその波に乗って、エコでスマートな生活を始められるといいですよね!
ちなみにグリッドパリティ(電気代と、太陽光発電のコストが同等になること)も実現したとされるドイツでは、蓄電池の補助金制度も始まっています。

現在日本でも、対象の蓄電システムに対して費用の3分の1の補助金を出していますが、太陽光発電の普及に伴って、蓄電池も今後さらに注目を集めていくことに違いないでしょう。
蓄電池についてのサイトも、合わせてご確認くださいね!