岩手県、11基25.3MWの風力発電施設は蓄電池つき

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岩手県は、高森高原の一帯に11基の大型風車と蓄電池1台の岩手県営風力発電所を新設する予定です。風車1基は2.3MWの発電能力で、合計で25.3MWに達し年間5300万kWhの発電量と見込んで、一般家庭1万5000世帯分の使用量に相当します。

高森高原は風況に恵まれ、平均風速6.5メートル/秒に達し、風力発電設備利用で28%程度が予想され、現在の計画で24%の低めの設定の為、実際の発電量予想値より上回る可能性は大きいです。

東北地方での太陽光や風力の導入量の拡大で,新設の発電所には出力制御が求められ、高森高原風力発電所では天候による出力の変動の対応と、余剰電力を充電できるように蓄電容量1万7280kWhの鉛蓄電池の導入の予定で、想定発電量に対し約0.1日分を充電することができる大型の蓄電池を併設します。風力発電所を2017年11月の運転開始予定に伴い、環境影響評価の手続きを完了した後に、2016年4月から工事に入る予定です。岩手県は再生可能エネルギーの電力自給率を2020年に35%までに引き上げる目標ですが、2013年度時点では18.6%にとどまっている為、県が率先して導入量の拡大をしていきます。

参考